はじめて会った時は小さくて、なんだか怖くてどう扱ってよいのかわからなかった。でもそんなことはおかまいなしにじゃれついて、甘えてくるもんだから、いつのまにか仲良くなっていた。 抱っこの仕方やお気に入りの遊び、好きな食べ物が少しずつわかってくると距離もちょっとずつ縮まっていき、その仕草をみただけで、お互いがお互いを理解できるようになった。 だが時は誰に対しても平等に流れていく。出会いがあれば別れがあるのは必然である。いつまでも一緒にいるのが当たり前すぎてこんな日が来るなんて思ってもみなかった。いいやそうじゃない、ほんとはそんなこと考えたくなかっただけかもしれない。 共に過ごしたあの日々は尊く、かけがえのないものとなった。彼らは無償の愛の尊さをこの身に焼き付けていってくれた。でも、ほんのちょっとの間離れちゃうけど、待っててほしいんだ。きっとまた一緒にいられるようになるから。自分がそっちの世界に旅