横浜市神奈川区の大口病院に入院中の八巻信雄さん(88)が点滴に異物を混入されて殺害されたとされる事件で、約2カ月前に同病院に関するトラブルを訴えるメールが横浜市に届いていたことが24日、市への取材で分かった。同様の相談が神奈川県警神奈川署の窓口にもあり、捜査本部が事件との関連について調べている。 【写真特集】点滴に界面活性剤 注射器を使用か 横浜市によると、7月5日に健康福祉局監査課に「看護師のエプロンが切り裂かれた事案と患者のカルテが紛失した事案が発生した」というメールが届いた。また、8月12日には「病棟で漂白剤らしきものが飲み物に混入し、それを飲んだ看護師の唇がただれた」というメールも届いた。 いずれも同一人物からのメールとみられ、監査課は医療安全課に転送。医療安全課は送信者とメールで連絡を取った上で、年1回、医療法に基づいて実施する9月2日の定期的な検査の際に病院に事実確認をした