節電意識の高まりから、電気を使わない“アナログおもちゃ”の人気が高まっている。ボードゲームにトランプ、ジグソーパズル……。昭和時代に全盛期を迎えたおもちゃが見直されている。 アナログおもちゃメーカーのビバリー(東京都中央区銀座)では、ジグソーパズルの売り上げが前年より2割程度伸びているという。「電気を使わず、幅広い年齢層がマイペースで楽しめるのがよいのでは」と担当者。蛍光塗料を使い、暗いところで光るジグソーパズルの売れ行きも好調という。 大型おもちゃ店の博品館TOY PARK(中央区銀座)では、震災直後は帰宅難民となったサラリーマンが会社で時間を過ごすため、トランプやアメリカ製の「UNO」(マテル・インターナショナル)などのカードゲームがよく売れた。 さらに、計画停電が実施されるようになってからは、オセロや人生ゲーム(タカラトミー)などのボードゲームの人気も増し、通常の約2倍の売れ行きが現