日本を元気にする企業の条件 悲観論一色の日本経済。リーディング産業不在の中、ともすれば、元気な企業などないという錯覚に陥りがちだ。しかし足元をよく見れば、次代の主役はたくさんいる。彼ら元気印企業の発想と取り組みに学ぼう! バックナンバー一覧 いまコマツの坂根正弘会長は、中国市場の復活に確かな手ごたえを感じている。 「2004年に中国が金融を引き締めたときには、建設機械がバタバタと止まってしまった。これに比べると、(08年9月の)リーマン・ショック以降は、そこまでひどくない。いま中国では機械の稼働時間が、ものすごく伸びてきているので、これは本物」。 コマツは米キャタピラー社に次ぐ、世界第2位の建設機械メーカー。メーカーにいる坂根会長は、なぜ建設機械の稼働状況まで把握できるのか。その情報収集を支えているのが、コマツが開発したKOMTRAX(コムトラックス)という機械稼働管理システムだ。KOMT