コンテンツのエコシステムを自ら構築・運用することができない多く(?)の通信事業者は、アップルやグーグルが構築するコンテンツ・プラットフォームに依存せざるを得ない。エコシステムという名前の通り、コンテンツ・プラットフォームは運用次第では大金を生むシステムだ。これを自前で持たない通信事業者は、プラットフォームを下支えする『土管』に徹するしかない。▼『土管』に大金を払う客はいない一方で、「ここには土管が来てない」「土管が細すぎて水が流れない」などの不満は客が増えれば増えるほど増加する。だが、そういう事業者に限って、アップルやグーグルをお断りできない。彼らをお断りすれば、お客も一緒に逃げてしまい、土管が干上がってしまうからだ。▼交渉相手としてはタフな事業者よりも、足下を見ることができる事業者を選ぶ方が楽だ。販売数量のノルマは何十万台、モックアップ展示は禁止、独立した売り場を義務づけ他社携帯と並べた