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ブックマーク / newsweekjapan.jp (5)

  • 日本の良さが若者をダメにする

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 想像してみてほしい----あなたは、日で生まれ育った18歳のフランス人。東京・飯田橋にあるフランス人高校を卒業したばかりで、将来のことを真剣に考えている(フリをしている)。自分の生きる道は、どちらの国にあるのか。フランスに渡る? それとも日に残る? あなたが新聞を毎日読んでいるなら、答えは自明だろう。もちろんフランスだ。 フランスは「joie de vivre(人生を楽しむ)」国だ。国際的で、若々しくて、開放的。世界1の美女に世界1のファッションブランド、世界1の景色とワインがそろっている。 一方で、日は「未来が約束された国」の座から転げ落ちてしまった。高齢化と景気低迷がものすごいスピードで進み、世界での存在感はすっかり失われている。 日にとって、世界はどうでもいいらしい。政治もメディアも自己中心的で、NHKの7時のニュースは国内ニュースばかり

    日本の良さが若者をダメにする
  • グーグル「中国撤退」の不可解な論理

    グーグル中国でのサイバー攻撃などを理由に撤退をちらつかせているが、これは誤った理由に基づく誤った行動ではないか テクノロジー系ブログ世論の大勢と違って、私はインターネット検索最大手のグーグル中国政府に突きつけた「最後通牒」にあまり感心していない(グーグルは1月12日、検閲なしでの検索サービスが認められなければ中国から完全撤退する意向を示した)。 もちろん、どんな企業だって過ちを犯す。グーグルの経営陣は、検閲を受け入れて中国に進出するという自分たちの決断が大失策だったことに気づいたのかもしれない。過去の過ちを正す権利は彼らにもある。 だが、理由として「中国の人権活動家のGメール(グーグルの電子メールサービス)のアカウントに対するサイバー攻撃」というメロドラマ的な言い訳を掲げるのはいかがなものか。 自分たちは中国政府を信頼していたとでも言いたいのだろうが、そんな話は説得力に欠ける。実際に被

  • 恋愛映画は死んだ?『(500)日のサマー』

    The Death of the Love Story 正統派のラブストーリーがめっきり減っている。期待した『(500)日のサマー』もちょっと違う…… 映画の中で、恋に落ちる若者を見たのはいつのことだろう? まったく覚えていない。私は82年生まれ。その年に公開された『E.T.』では、ちびっこのドリュー・バリモアがしわくちゃエイリアンに夢中になっていたが......。 『カサブランカ』も『風と共に去りぬ』も『ローマの休日』も過去のもの。わが青春時代の恋愛映画といえば、ケイト・ウィンスレットとレオナルド・ディカプリオが乗った『タイタニック』だ。 正直言ってこれ以外に、熱い恋を描いた作品は思い浮かばない。『プラダを着た悪魔』は、女性が当に求めているのはファッションだと教えてくれた。『ジュリー&ジュリア』では料理だ。ジョン・キューザックがラジカセを掲げて思いを伝えた『セイ・エニシング』のような恋

    恋愛映画は死んだ?『(500)日のサマー』
  • 乗客を丸裸にする全身スキャナー

    まるでストリップ 隠した拳銃がなければ局部丸見え?のデモ映像 Joe Skipper-Reuters クリスマスに起きた米機爆破テロ未遂事件はなぜ防げなかったのか。金属探知機やX線手荷物検査など従来の検査装置の不備が露呈するなか、注目を集めているのが新型の全身スキャナーだ。 乗客がブースに入ると衣服の下まで透視できるこの装置は、爆発物や麻薬、セラミック製の武器を検出でき、今回下着の中に隠して持ち込まれた高性能爆薬も発見できただろうとされている。アメリカでは07年に試験的に取り入れて以来、現在は19空港が導入。やベルトを脱ぐ手間が省け、数秒で検査が終わるという利点もある。 一方で、検査で得られる3D画像は性器の形や豊胸手術の有無まで映し出すため、プライバシー侵害との批判もある。米議会下院は昨年、全身スキャナーを乗客検査の主要な手段として用いることを禁じ、乗客が従来型の検査を選ぶ権利を認める

  • 政権交代でも思考停止の日本メディア | TOKYO EYE | コラム&ブログ | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー トイレを修理してもらうために呼んだ業者にこんなことを言われたら、どうだろう。「うーん。ちょっと待ってください。セカンドオピニオンを聞かないと」。さらに悪いことに、医者にこう言われたら?「おかしな病気ですね。医者を呼んできます!」 8月30日の総選挙で民主党部に詰めていたとき、私の頭に浮かんだのはこんなバカげた光景だった。日のジャーナリスト5人に、次々と同じ質問をされたのだ。「政権交代をどう思いますか」 そういう疑問に答えるのが、ジャーナリストの役目ではないのか。そもそもそのために給料をもらっているのでは。その場に居合わせたイギリス人ジャーナリストが私に言った。「よくあんな質問に答えましたね。あんなものはジャーナリズムじゃない。日の記者はただ騒いでいるだけ。今夜、この国が根から変わったことを理解していない」 総選挙を境に日は根底から変わった──

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