2010年11月11日norainufilm at 16:33│Comments(43)│TrackBack(0)│ │映画・小説・シナリオ等の評論 ■『群像』(2010年12月号)。 高橋源一郎さんによる「日本文学盛衰史 戦後文学篇」において、小説「SRサイタマノラッパー」が取り上げられた。 これが個人的にとても画期的だと思うのは、もともとインディペンデント映画であるところの「SRサイタマノラッパー」の小説版が講談社の文芸誌に取り上げられたから、というのではない。 また、僕が15才くらいから高橋源一郎さんの小説を読んでいたから、という個人的な理由によるものでもない。 これが画期的な事件だと思われる理由は、ただ1点。 歴史ある文芸誌でこれほど「深谷」の文字が綴られるテキストはおそらくこれまでも無かっただろうし、今後もないだろうと思われるからだ。 (事実、テキストの中にはこれでもかというくら