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2009年10月9日のブックマーク (2件)

  • 人になんかしたい - 空中キャンプ

    「Kちゃん仕事やめたらしいですよ」と、友だちから教えてもらったのは九月の後半だった。ここしばらく連絡していなかったので、仕事をやめたのは知らなかった。Kちゃんの職場はとても厳しくて、同期はひとりも残っていなかった。調理の仕事で朝が早いからしんどいといっていた。彼女はまじめな子で、専門学校をでてから入社して、四年くらい働いていたとおもう。 「いまはどうしてるの」とわたしが訊くと、「八月いっぱいでやめて、それからずっと探してるっていってました、あたらしい仕事」と友だちはいった。まだ決まっていないみたいだった。職探しはたいへんなことばかりだ。わたし自身、何度か経験があるが、暗い記憶しかない。Kちゃんのことを聞いて、明日すぐに電話しなきゃとおもったけれど、なにを話せばいいのかわからなくて、三日ぐらい時間があいてしまった。 Kちゃんと電話で話してみると、数日前に、つなぎのアルバイトを決めたところだっ

    人になんかしたい - 空中キャンプ
  • 広角の秋 - 紺色のひと

    毎年、この季節になると、あちこち周っている。誰もいないので、風景写真のようなものを撮りたくなる。 9月、道東の漁師町。 同じ町の夕暮れ。 隣町でも空の色は変わらないのだと知った。もっと遠くへ行かなければ。 水のきれいな川。清らかだけれど、決しておだやかではないのが好きだ。 9月、大雪山黒岳。 現れたシマリスに喜ぶ子供。誰がやったかピーナッツを頬に溜めていた。「これ物?」とカメラを向ける大人に舌打ちをする。 10月、牧草地の群れ。一頭だけ混じる黒い雄鹿を見て、「三歳の雄がうまいのだ」と年老いた猟師から聞いたことを思い出す。 季節は巡り、二度とふり返らないということ。

    広角の秋 - 紺色のひと
    plugged
    plugged 2009/10/09
    シマリス…!