僕の記憶に強く残っているエロマンガのタイトルが「Water's Edge」で、大人になってから再度入手しようと思ったけれどそれは叶わなかった。多分、というかほぼ間違いなくそのマンガとは関係なく、僕の好きな場所は水際になって、出張の隙を見つけては川や海のそばで車を止めて写真を撮ったりしてみている。 なにかに関わった記憶は、時間が経ったあとに「あれはああだったのではないか」と今の自分と結び付けようとしがちだけれど、そういう短絡的でわかりやすい理由付けが、必ずしも正しいとは限らないのだ、と思っている。 一年前に父が親しい友人を亡くして、父と彼をアーノルド・ローベルの「ふたりはいつも」になぞらえて母は淋しそうに笑った。一度そういうことについて考えると、見る写真すべてに死の匂いがつきまとう気がしてやっていられない。そういうときに妻を撮ったりプッセを撮ったりする。 以前縁のあった集落に立ち寄り、深呼吸
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