阿修羅の魂を抜く法要をする僧侶たち=10日午後、奈良市の興福寺、南部泰博撮影 31日から東京国立博物館で開かれる「国宝 阿修羅展」(同館、興福寺、朝日新聞社、テレビ朝日主催)を前に、阿修羅像など出展の中心となる八部衆と十大弟子像の計14体(734年、いずれも国宝)の魂を抜く法要が10日、奈良市の興福寺国宝館で営まれた。今後、東京への搬送作業が本格化する。 阿修羅像の正面で営まれた法要では、同寺の多川俊映貫首ら9人の僧が読経。池内文雄・朝日新聞大阪本社代表ら関係者約20人が焼香し、搬送の無事を祈った。 同展は6月7日まで。4月19日までは、同寺に残る八部衆と十大弟子像の計14体が寺外では初めて勢ぞろいする。九州国立博物館でも7月14日〜9月27日に開催され、両展が終了して全像が戻る今秋まで、興福寺国宝館では鬼彫刻の傑作、天燈鬼と龍燈鬼の両像(いずれも13世紀、国宝)などを中心に展示する