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ブックマーク / www.geekpage.jp (58)

  • Geekなぺーじ : 人生の全てはTCP/IPに学んだ

    1. ゆずり合うこと TCPはネットワーク帯域を他のTCPセッションと譲り合います。 TCPには、ネットワークが混雑(輻輳:ふくそう)してくると、送信されるパケット量を減らす仕組みがあります。 この譲り合いがあるからこそ、現在のインターネットは多数の人間が同時に使えています。 同様に、現実世界においても無理な競い合いを行うよりも譲り合いを行った方がスケーラビリティが上昇します。 2. 信頼はきめ細やかな確認応答で実現されること TCPでは、信頼性を確保するためにAck(Acknowledgement、確認応答)を送信してデータの到着を伝えます。 TCPのセッションが確立している間は、Ackが細かく送受信され続けます。 このきめ細かな確認応答が信頼の根幹であると言っても過言ではありません。 現実世界においても、きめ細かく応答を行う事が重要です。 メールなどを受け取っても、全く返事をしない相手

  • IPv6がIPv4よりも速い理由:Geekなぺーじ

    北米、及びカリブと北大西洋地域のRIR(Reigional Internet Registry)であるARIN(American Registry for Internet Numbers)のブログで、「Why is IPv6 faster? (なぜIPv6の方が速いのか)」という記事が公開されています。この記事に関連する内容は、NANOG 76で「Prisoner of IPv4(IPv4の囚人)」というタイトルで発表されています(動画58分ごろからがPrisoner of IPv4です)。 ARINの記事では、計測によるとIPv6を利用した方がIPv4よりもRTT(Round Trip Time)が短くなる傾向があるとしています。さらに、それによってWebサイトなどの表示速度が上昇することでSEOとしての効果も期待できるので、Googleによる検索エンジンでの順位が上がると書かれていま

  • DS-Liteの仕組み:Geekなぺーじ

    DS-Liteは、基幹ネットワークをIPv6で構築し、ユーザのローカルネットワークとIPv4インターネットをつなぐことができる技術です。 基幹ネットワークをIPv6だけで構築しつつ、ユーザに対してはIPv4サービスも提供できます。 DS-Liteという名前は、Dual-Stack Liteの略です。 名前の意図としては、IPv6とIPv4のデュアルスタックを軽量に実現できる技術である、というものです。 この軽量は、ISP側によるIPv4でのCGN(Carrier Grade NAT)と比べて軽量という意図があります。 CGNによるNATでは、ユーザによるプライベートIPv4アドレスでのネットワーク、ISPでのCGN配下のIPv4ネットワーク、IPv4インターネットという3種類のIPv4ネットワークによる通信になるため、NAT444と呼ばれることもあります。 CGNによるNAT444では、ユ

  • ソフトバンク大規模通信障害の原因:Geekなぺーじ

    2018年12月6日、ソフトバンクのネットワークにおいて、4時間25分にわたり約3060万回線の利用者に影響を及ぼす通信障害が発生しました。 ソフトバンクおよびワイモバイルの4G(LTE)携帯電話サービス、「おうちのでんわ」、Softbank Air、3Gサービスなどが影響を受けました。 この障害は、EricssonのMME内部にハードコーディングされた証明書が期限切れになったため、SGSN-MME(Serving GPRS Support Nodex - Mobility Management Entity)が再起動を繰り返してしまったのが原因です。 ただ、証明書が期限切れになることで、なぜ大規模な通信障害に繋がってしまうのかが良くわかりませんでした。 どのような設計をしたら、証明書が期限切れになったことで通信機器が再起動を繰り返すような状況になるのか、昨年段階では、いまいち理解できなか

  • 日本国内のCDNシェア:Geekなぺーじ

    JStreamによる、日のCDNシェアに関する調査結果が公表されています。 JStreamブログは、CDNに関連する色々な調査結果をブログで公開していて面白いです。 日のCDNシェアについて調査結果@2017年10月 JStreamブログの「市場調査」タグ 2017年10月版国内CDNシェアの調査方法は、Webクローラーによるもので、DNSに登録されたCNAMEや、HTTPメッセージに含まれるレスポンスヘッダを解析して判定しています。 判定を行っている対象となるCDNは、CloudflareAkamai、CloudFront、CDNetworks、Incapsula、Limelight、Edgecast,国内CDN事業者(Accelia、IDCF、IIJ、J-Stream)です。 日語サイトのCDNシェア comなど、jpドメインではない日語のサイトでのCDNシェアは、以下のよう

  • インターネットは日々壊れている:Geekなぺーじ

    「壊れやすくて粘り強い」というのは、私がインターネットに対して持っているイメージです。 絶対に壊れないことを目指すのではなく、ある程度は部分的に壊れることを前提にしてある、また、ゆるさやいい加減さが逆に全体としての壊れにくさを実現しており、全体としては粘り強くなっている、という意味合いです。 絶対に壊れないシステムを目指して、細かい部分的な障害や不具合を許容しないシステムを設計してしまうと、部分的には壊れなくても、障害のレベルがある一定の閾値を超えた時点で全体として動作不能になる可能性があります。 「部分的に壊れることを許さないもの」を目指してしまうと、できるだけ耐えるけど、耐えきれなくなったら全部一気に崩壊するというモデルになってしまいがちなのです。 今の日では、インターネットは非常に安く、高速で、いつでも使える社会基盤となりました。 その社会基盤が「壊れる」ことなんて想像できないとい

  • 日本国内携帯3社、2017年度中にIPv6導入:Geekなぺーじ

    IPv6導入が世界中に進んでいますが、日国内では2017年中にIPv6導入が一気に加速しそうです。 NTTドコモは2017年4月頃からIPv6導入 昨日、NTTドコモ端末でのIPv6利用が2017年4月頃より開始されることがTwitterで発表されました。 2017年4月頃より、 #ドコモ 端末よりインターネットにアクセスする際に #IPv6 アドレスが付与される場合があります。自サーバへの接続でIPアドレス制限されている場合は、今のうちに設定変更を実施しましょう。詳細は→ https://t.co/cblmNM9lZ0 担当pix — NTTドコモ開発者情報 (@docomo_dev_info) 2017年2月7日 そのTweetで紹介されている「詳細」は、次のページです。 NTTドコモ:spモードサーバ情報 その「spモードサーバ情報」のページでは、一番下に以下のように記載されていま

  • RFCは、なぜ「意見募集」という名前だったのか?:Geekなぺーじ

    インターネットで使われる各種仕様の多くは、RFCと呼ばれる文書として発行されています。 RFCは、「意見募集」や「意見を求む」といった意味を持つRequest For Commentsの略ですが、インターネットに関連する通信仕様の標準を示す文書の名称が、なぜ意見を募集するとなっているのでしょうか? それには、初期のRFCが発行された時代背景があるのです。 RFCの文書番号は新しい文書とともに増加していくので、基的に文書番号が小さいほど昔のものになります。 最初のRFCである、RFC 1は、1969年4月7日に発行されています。 多少余談になりますが、RFC 1は、「インターネット」という単語が生まれる前に発行されています。 「インターネット(internet)」という単語が初めて登場するRFCは、1974年に発行されたRFC 675です。 1973年に発行されたRFC 604とRFC 6

  • 「安く早く」が崩壊しかけてるかも:Geekなぺーじ

    国内でトップレベルのセキュリティ専門家である徳丸浩さんが、Twitterで「何度でも言うが、自力でトラブルシューティングできない人や組織は、自前でWordPres立ててはいけない」と発言したことが話題になっています。 [Security] Webとセキュリティとソフトウェア工学 それぞれの方々のご意見を拝見した限り、「自前でWordPres立ててはいけない」という表現に対して「ダメって言うな!」や「じゃあ、どこで経験つめばいいの?」といった論点での反論は多い一方で、「インターネットは超荒波だから気をつけようね」という点に関しては見解が一致してそうだと思います。今のインターネットの荒波がどれぐらいかというと、最後は主人公たちが乗っていた漁船が荒波に飲まれて全員死亡というパーフェクトストームという映画ぐらいのレベルだという感想を個人的に持っています。 いまのインターネットは、安さと早さを追

  • 切断された北朝鮮インターネットの規模:Geekなぺーじ

    Dyn Research(旧renesys)が、約9時間半にわたり北朝鮮がインターネットから切断され続ける状態が続いていたというブログ記事を公開しています。 Dyn Research: Someone Disconnects North Korea - Who? 同記事では、実際にどのような理由でインターネットの接続性が不安定になったのかは不明であるとしています(BGPmonは、DDoS攻撃が原因であるとしています。参考)。 公開情報からわかる北朝鮮インターネットの規模 各種公開情報から、北朝鮮がどのような規模のネットワークを運用しており、どうやってインターネットに接続しているのかを見てみましょう。 まず、最初に、どれだけの数のネットワークが「北朝鮮」という国籍でインターネットに接続しているのかを調べてみましょう。いくつか調べる方法はありますが、今回はわかりやすく情報をまとめてあるHurr

  • 強烈なDNSキャッシュポイズニング手法が公開される:Geekなぺーじ

    日、JPRSが緊急の注意喚起を公表しました。 緊急)キャッシュポイズニング攻撃の危険性増加に伴うDNSサーバーの設定再確認について(2014年4月15日公開)- 問い合わせUDPポートのランダム化の速やかな確認・対応を強く推奨 それに対して、2月中旬に脆弱性を発見してJPRSへと報告していた鈴木氏(脆弱性は前野氏との共同発見)が、JPRSの注意喚起では「危険性をよく理解して対策をとるにあたって十分な情報が含まれているとはいえません」として、以下の情報を公開しています。 開いたパンドラの箱 - 長年放置されてきたDNSの恐るべき欠陥が明らかに キャッシュポイズニングの開いたパンドラの箱 キャッシュポイズニングの開いたパンドラの箱 - 2 - 来であれば、より上位からの正規の回答が優先されなければならないはずなのに、下位側が優先される仕様になっているので、偽装されたデータが優先されてしまう

  • なぜ、違法ダウンロードによる逮捕者が出ないのか?:Geekなぺーじ

    NHKによる「刑事罰適用1年 売り上げ回復せず」というニュースが話題です。 その中で、「警察が摘発した例はまだありませんが」とある点が気になったので調べていたら、2012年に松田政行先生が書かれた「違法ダウンロードに対する刑事罰の導入に関する著作権法の視点」の存在を知りました。 この文書は、違法ダウンロード刑事罰化が施行される前に発表されたものですが、違法ダウンロードに対する罰則規定追加に対して、著作権法の視点での反対意見が述べられています。 その中で幇助者に対する刑事事案に関して、同文書5ページに以下のような記述があります。 ア 民事的請求から刑事罰への立法事実 民事的請求を許容する2009 年改正において、肯定された権利行使は、この3年間一切なかった。違法ダウンロードは無数に存在したのであるが、これを幇助する、そして権利行使可能性が肯定される事案は1件もなかったということが証明されたの

  • そのドメイン名、使い終わった後も面倒を見続ける覚悟がありますか?:Geekなぺーじ

    2013年参議院議員通常選挙の広報活動を目的として、2013senkyo.jpというドメイン名が登録(および利用)されています。 これに限らず、このような形で各案件ごとに専用のドメイン名を利用したPR活動が、世界中で頻繁に行われています。 公開予定の映画のタイトルや期間限定で発売される商品名をドメイン名に使ったプロモーションなどが、その典型的なものであるといえるでしょう。 しかし、そのような形態で登録・利用されているいわば「期間限定のドメイン名」では、「使い終わった後のこと」が、しばしば忘れ去られてしまうことがあります。 たとえば、今回取り上げた2013senkyo.jpは汎用JPドメイン名です。 汎用JPドメイン名は日国内に住所があれば誰でも登録できます。 そのため、仮に今回の選挙終了後にこのドメイン名の使用を終了した場合、登録料さえ払えば基的に誰でもこのドメイン名を再登録し、次の登

    pmakino
    pmakino 2013/07/08
    「短期案件のためにドメイン名を新規登録する風習…見直した方がいいのかも」「Web制作会社…ドロップキャッチの問題を最初から意識した提案をすべき」「発注側も…当初から意識すべき問題」
  • OpenFlowが日本で流行る理由:Geekなぺーじ

    ここ1年くらい、OpenFlowが結構話題になっています。 最近はOpenFlow単体で語られるよりも、SDN(Software Defined Networking)の実現手法のひとつとして紹介されることも多いのですが、とにかく色々なところでOpenFlowの話題を耳にします。 話題の中には、日でのOpenFlowを活用した新ビジネスの開始や、導入事例紹介もあります。 ただ、OpenFlowの話題に関して、日アメリカで随分と温度差を感じることもあります。 OpenFlowが産まれ、仕様が決定されているアメリカよりも、日の方がOpenFlowに関して凄く盛り上がっているようにも思えます。 導入事例の方向性も多少違うイメージがあります。 アメリカでOpenFlowを活用している事例は、大規模データセンターを保有する企業が自力でOpenFlowを活用して柔軟に管理が可能なネットワー

    pmakino
    pmakino 2012/10/14
    もやもやしていたものが少しすっきりした。
  • お名前.comによる忍者ツールズ停止措置に関して:Geekなぺーじ

    先週、忍者ツールズ全サービスが一時的に利用できなくなりました。 株式会社サムライファクトリー:忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして お名前.com:忍者ツールズ全サービスが表示不可となる障害につきまして の虫: DNSの終焉が垣間見える、ぶっ飛んでて危険すぎるお名前.comの検閲事件 その理由として、株式会社サムライファクトリー(忍者ツールズ)のプレスリリースには以下のようにあります。 忍者ツールズのサービスを利用したユーザーサイトの一部に、お名前.comの約款に抵触するサイトがあり、お名前.comへのお問い合わせが複数あったため、約款に基づきお名前.comでは一時的にドメインの停止措置をとる対応を行いました 個人的な感想としては、忍者ツールズのドメイン停止措置事件は今までにない新しいタイプのものであると思いました。 まず、お名前.comとninja.co.jpに関して

  • なぜ「DNSの浸透」は問題視されるのか:Geekなぺーじ

    DNSの浸透」という表現が結構よく使われています。 DNSに設定された情報を更新したけれど、その結果がなかなか反映されずに誰かに相談すると「DNSの浸透には時間がかかります」と説明されて納得してしまうという事例が多いようです。 しかし、うまく準備を行えば、実際の切り替え処理は、いつ完了するのかが不明な「DNSの浸透」を待つのではなく、事前に計画した時間通りに完了させることが可能です。 さらに、来であればDNS情報の設定者(ゾーン情報の設定者)は、いつまでに世界中のキャッシュが更新されるかを知ることができる環境にあり、それ以降も更新がされていなければ「何かがおかしい」とわかるはずです。 DNSにおける設定内容(DNSのリソースレコード)には、その情報をキャッシュとして保持し続けても良い期間であるTTL(Time To Live)という要素がありますが、TTLはDNS情報設定者が自分で設定

  • 「欠陥ドメイン名」が世界的に増えそうな件について:Geekなぺーじ

    JPRSが「JPRSが、地域に根ざした新たなドメイン名空間「都道府県型JPドメイン名」の新設を決定」というプレスリリースを出しましたが、それに対して高木浩光氏から問題提起及び公開質問状のが行われました。 さらに、徳丸浩氏が、実際にcookieで問題が発生することを検証されていました。 高木浩光@自宅の日記: JPRSに対する都道府県型JPドメイン名新設に係る公開質問 徳丸浩の日記: 都道府県型JPドメインがCookieに及ぼす影響の調査 高木浩光氏が以下のように述べられています。 何もしなければ、「都道府県型JPドメイン名」の登録が始まっても、cookieを利用できないなどの欠陥ドメイン名となることが予想される。 「都道府県型JPドメイン名」が開始されるにあたって、指摘されているような問題は実際に発生すると思われるので、JPRSが公開質問状に答えることを期待したいところです。 で、今回のこ

  • 「魔法の数字8.8.8.8」を検証する:Geekなぺーじ

    ここ数日、8.8.8.8や8.8.4.4というIPv4アドレスを持つGoogle Public DNSに関する話題が盛り上がっているのですが、多くの人が「よくわからないけど設定変更したら早い!」と言っているので、そこら辺の話を調査してみました。 昨日、Twitterとブログでtracerouteやdigによる調査協力のお願いを発信し、8.8.8.8へのtracerouteを37件、8.8.8.8とISP DNSへのtraceroute比較及びAkamaiキャッシュサーバへのtraceroute比較を21件、日各地及び海外のいくつかの地点からご協力頂けました(皆様ありがとうございました!)。 それらのデータをもとに、Google Public DNSを利用した場合の通信経路と、それによる遅延に関する検証を行いました。 Google Public DNSに対する私の感想 まず最初に。 調査前

  • メルマガなのかなぁ。というか単なる愚痴:Geekなぺーじ

    「日のウェブメディアは二度死ぬ : やまもといちろうBLOG」を読んでいて、そろそろブログをほどほどにしてメルマガに移行しないと生活できないのかもなぁ、という最近の漠然とした考えがまた浮かびました。 毎月980円で、筆者が受け取るのが6割で計算した場合、150人購読してくれれば私が得ている1ヶ月の広告収入全部よりも全然多いわけですから。 いくつかの広告サービス(アフィリエイト等を含めて)を利用していますが、合計してそれぐらいでしかないんですよね。 色々な媒体で原稿を書いたり、その他色々とやりながら細々と収入を得つつ、何とかやっていてるわけですが、今のままだとあと半年から1年だなぁという感じになりつつありますし。 深く調べて書こうとすると読者が減るのは実感しています。 まず、内容が細かくなると、それを求める絶対的な人数が激減します。 色々な方々の話を伺ったり、公開されている情報を取捨選択し

  • Geekなぺーじ : Skype大規模障害が収束。その規模と原因は?

    24日午前7時頃(日時間)にSkypeから「9割回復した」という発表が行われました。 これによると、今回の障害は外部の攻撃によるものではなさそうであるとのことでした。 「Another update: Skype stabilized」 原因の詳細は述べられていませんが、各種有料サービス利用者に無料通話サービス券を提供することが述べられています。 Skype社CEOのTony Bates氏による発表の動画も掲載されています。 しかし、障害からの復旧は2007年に発生した大規模障害よりも2倍早かったとされています。 大規模障害の原因? まず、前回の大規模障害である2007年8月16日の事例を見てみます。 「INTERNET Watch: Skype、障害はスーパーノード関連のバグと一斉ログインの負荷が原因」 INTERNET Watchの記事では、2007年の障害はWindows Upda