11年ぶりとなる党首討論を終え、安倍首相(右)と握手する共産党の志位委員長=20日午後、国会 安倍晋三首相は20日の党首討論で、1945年に日本政府が受諾し、戦争終結につながったポツダム宣言について「つまびらかに読んでいない」と答弁した。先の大戦について共産党の志位和夫委員長が「ポツダム宣言は間違った戦争だとの認識を明確に示している」として、首相の見解をただしたのに対し答えた。 志位氏は討論後の記者会見で「ポツダム宣言は戦後民主主義の原点中の原点だ。首相の資格に欠ける」と批判しており、歴史認識をめぐり議論を呼びそうだ。 志位氏は討論で、ポツダム宣言の文章を引用し「日本の戦争について、世界征服のための戦争だったと明瞭に判定している」と指摘。繰り返し首相に対し「間違った戦争だったとの認識はあるか」と質問した。 首相は「ポツダム宣言を受諾して敗戦となった。先の大戦の痛切な反省によって、今日の歩み