古川さんのブログで知ったのだが、「トイレ進化論、本当の大変化はこれから始まる!?」で紹介した「The Ten Faces of Innovation」の日本語訳が、「イノベーションの達人」という題名で出版された。Tom Kelleyのもう一冊の本、「発想する会社!」と会わせて読むことをお勧めする。 Tom Kelleyを初めとするIDEOの人たちが発信するメッセージの中で一番重要なのが「ユーザー指向」のもの作り。エンジニアが集まると、とかく「CPUがどうだ」とか「3Dがどうだ」という個別の機能面にばかりフォーカスが集まってしまい、ユーザー不在のもの作りが進んでしまう。 私の一番の興味の対象である「ネット家電」で言えば、BMLによるデータ放送や、テレビに搭載したHTMLブラウザーが典型的な失敗例。明らかに「新技術の導入」だけが先行して、その上で提供されるサービスがないがしろにされているため、