いよいよダービーウイークが近づいてきた。“ダービー”の響きに心ときめかせてしまうのは、競馬ファンの性(サガ)。 岩手の場合ではダービーウイークの真っ只中に行われる「岩手ダービー ダイヤモンドカップ」、伝統の「不来方(こずかた)賞」、そして今年復活した「ダービーグランプリ」。岩手の最強馬列伝を語るとき、これらのレースを抜きには語れない。 中でも不来方賞は、昨年で41回の歴史を積み重ね、岩手競馬で最も古い重賞としてファンに親しまれてきた“元祖”岩手版ダービー。 今回、岩手競馬最強馬列伝のキーワードを“ダービー”として記してみたい。 第16回(1984年11月4日)不来方賞優勝 【カウンテスアップ】 父フェートメーカー 母カウンテスドレスアップ(ドレスアップ)。カウンテスアップはカーレッド(Kahled)の3×3の強力なインブリードを持ち、500キロを超す雄大な馬格と黒光りする馬体で、デビュー前