ジャレコ・ホールディング(東京都港区)は、ゲーム事業を手掛ける子会社のジャレコを、オンラインゲーム会社のゲームヤロウ(東京都港区)へ15日付で売却した。 ジャレコは、グループ会社の持株会社体制への移行により06年7月に設立されたが、3期連続の赤字が予想されている。家庭用ゲーム機事業、携帯電話用ゲーム、オンラインゲームの3分野で事業を展開して「アイドル雀士 スーチーパイ3 リミックス」(DS)などの作品を出したが、「ハードウェアメーカーに収益構造をコントロールされたなかで、開発費などの経費を吸収できず、厳しい経営状態が続いた」としている。 ジャレコ・ホールディングは、ジャレコの全株式を1円で売却、本業の金融、不動産事業に特化する。ジャレコへの貸付金約17億円のうち約10億円を債権放棄するが、残りは引き継ぐため実質的に7億円での売却となる。【河村成浩】