整列する西日本機動班の隊員ら=19日、長崎県対馬市 朝鮮半島から直線で約50キロの「国境の島」長崎・対馬でここ1、2年、船を使った集団の不法出入国事件が相次いでいる。来日する外国人に指紋採取などを義務づける入国審査制度が導入され、それを避けるために船で対馬を経由する密入国ルートを請け負うブローカーの存在も見え隠れする。福岡入国管理局は19日、対馬に発足したばかりの専従班を派遣。入港する船への立ち入りや沿岸パトロールで、監視の目を光らせる。 今年7月、海上保安部の巡視艇が対馬の近海で、エンジンを改造した小型の漁船を発見した。接近すると、逃走。約20分間追跡し、海保は乗っていた韓国人5人とイラン人2人の男女計7人を出入国管理法違反(不法入国)の疑いで逮捕した。 福岡入管によると、7人は韓国から出航し、「以前に日本から強制退去されたことがあったので、指紋認証を避けるために船で対馬に入ろうと