青山学院大では学生の移転に伴う新キャンパスの新築工事が進む=東京都渋谷区 各地の大学で、郊外で学ぶ学生を都心に近いキャンパスに移す動きが止まらない。18歳人口の減少で「都心の魅力で志願者を増やしたい」という本音も見え隠れする一方で、都心のキャンパスは、若者が集まる街の顔にもなってきた。 ◆「文京の地」へ 期待の渋谷 信号が変わるたびに人であふれかえる東京・渋谷のスクランブル交差点。1日20万人以上が行き交うこの人の波に、学生の姿が増えることになりそうだ。 青山学院大が2012年度から、相模原キャンパス(神奈川県相模原市)で学ぶ文系7学部の1、2年生を青山キャンパス(渋谷区)に移す。その数、約7千人。移転対象の学部は入学後1〜2年間を相模原、その後を青山で学ぶシステムだった。 伊藤定良学長は「4年一貫でカリキュラムを充実させ、先輩とのふれあいも増し、教育効果は上がる」と狙いを語る