東日本大震災の翌々日、ひっそりとソマリアから日本に連れてこられた4人の男をご存じだろうか? 彼らはいわゆる「ソマリアの海賊」で、商船三井が運行するタンカーを襲撃し、米国とトルコによって捕らえられ、日本に引き渡されたのだ。 そのうち、1人は未成年であることが判明し、家裁に送致されてた(のちに「刑事処分が相当」として逆送)が、本日(11月4日)は残り3人のうち1名の初公判があった。 記者はソマリ語国際放送「ホーン・ケーブル・テレビジョン」(HCTV)の東京支局(注)のボランティア・スタッフもしている関係で、東京支局長の高野秀行氏と裁判を傍聴してきたので、その模様を報告する。 ポイントは、この海賊も未成年なのでは?というところだ。 裁判が開廷し、通訳の人々が入廷したのち、4人の警護官に連行され、長身の黒人男性が入廷してきた。黒地の白のラインの入ったスエットスーツというラフな格好だ。痩せており、特