強ければ収入は安定、弱ければ財政難で補強もままならず。現在のJリーグが抱える問題が3年後に大きく露呈する「ライセンス制度」が始まった 今年からJリーグに「クラブライセンス制度」が導入される。これは、Jリーグが定めた基準を満たせないクラブには参加資格を認めないというもので、対象となるのは今季のJ1、J2所属40クラブに、JFLに所属するJリーグ準加盟の2クラブを合わせた42クラブ。 審査は全56項目に上るが、なかでも注目されているのが「2012年度から3期連続で赤字(当期純損益)計上」、または「(14年度決算以降)単年度で債務超過」という財務基準だ。これを満たせなかったクラブは、JFLなどの下部リーグに降格したり、場合によっては解散せざるを得ない事態に陥ることもある。 現状でいえば、10年度決算でJ1、J2の37クラブのうち、約半数の18クラブが赤字決算、10クラブが債務超過となっている。こ