先の大戦で活躍したモビルスーツ「ガンダム」の実物展示準備が東京・お台場で進み、その威容が話題を呼んでいる。戦争の象徴であるガンダムをきっかけに戦いを振り返り、いまの緑あふれる地球と平和の貴重さを噛みしめよう─という企画だが、一部から批判の声があがっている。 「戦争でもっとも活躍したのはガンダムではなく“ボール”。なぜボールを展示しないのか」 というのだ。 抗議の先鋒に立っているのは、旧軍関係者らが結成した「天皇陛下のボール参拝を実現する会」。同会によれば 「ガンダムはたかが一機が製造されて戦っていたに過ぎず、ほとんどの戦功は量産されたボールによるものだった。ガンダムだけが賛美されるのは左翼偏向勢力の陰謀ではないか」 というのだ。ボールといえば、球形という美しいフォルムに強力な180ミリ低反動砲を装備した名機。自由度の高いマジックハンドはビームサーベルの装着も可能で、確実に死をもたらすことか