FC岐阜は29日、来季の監督に大木武氏の就任を発表した。J2の甲府や京都などでチームを上位に導く実績があり、2008~10年には岡田武史監督の下で日本代表のコーチも経験した。Jリーグで、理想に掲げるパスサッカーを追求することで結果をもたらしてきた名将の就任は、飛躍を期すクラブの本気度がうかがえる。 大木氏は静岡市(旧清水市)出身で、東農大卒業後、富士通サッカー部でプレー。02、03年とJ2甲府、J1清水の監督を歴任し、再び05年から3季指揮を執った甲府の就任1年目に、J2で3位の好成績を残してJ1昇格を果たした。昨年からは四国リーグFC今治のアドバイザーなどを務めていた。 Jリーグに詳しいサッカーライターの村本裕太氏は、大木氏の采配について「自分が見る限りではパスサッカー」と一言。「甲府でのJ1昇格時は、短いパスをつなぎまくり、連動した崩しで点を取る印象があった」と話し、結果とサッカースタ