学費返還を求めて集会に参加する学生たち。「私の授業料はどこへ? 教育省は応答せよ」などと書かれたプラカードを掲げている=ソウル市内で2020年6月20日(韓国の全国大学学生会ネットワーク提供) 「大学や教育省、国会は大学生の叫びを傍観してきた。でも、これ以上責任を回避し、私たちの声を無視することはできない」。韓国で約30大学の学生が所属する「全国大学学生会ネットワーク」(全大ネット)の林智慧(イムジヘ)共同議長(23)は今年6月、国会議事堂近くで声を張り上げた。集まった学生約100人も「前期の学費を直ちに返還せよ!」と口々に訴えた。 韓国では、新型コロナウイルス拡大の影響で前期(3~6月)はほとんどの大学で、オンライン授業となった。全大ネットには、授業の質に不満を訴える声が次々と寄せられ、約2万人を対象にしたアンケート調査では、ほぼ100%の学生が学費返還を望んでいることが判明した。全大ネ