江戸川乱歩は1894年10月21日、現在の三重県名張市で生まれた。今年生誕130年を迎える。早稲田大学卒業後、三重県の鳥羽造船所に勤務する…
国立劇場で閉場前最後の文楽公演が千秋楽を迎える翌日の九月二十五日、普段とは趣向を変えた特別公演「文楽祭」が開かれる。劇場の節目と、文楽協会の創立六十周年を記念し、技芸員の劇団「文楽座」が企画するファン感謝祭。目玉は、太夫、三味線、人形遣いの三業の役割を入れ替えて上演する「天地会」だ。 天地会は、八~九月公演で上演する「菅原伝授手習鑑 寺子屋の段」に挑む。当日、三味線をつとめる人形遣いの桐竹勘十郎(70)=写真(右)=は「『やっぱり難しいなあ』と互いの三業をリスペクトする機会」と笑う。語りの豊竹呂太夫が松王丸の人形を遣い、三味線の竹澤團七(だんしち)が太夫をつとめるが、他の配役は当日までの秘密だ。 天地会はこれまでも大きな節目で開かれており、三味線の鶴澤寛太郎(36)=同(左)=は「約五十年前にも記録があった。きっと百年前も同じことをしていたのでは。伝統のファンサービス」と歴史に思いをはせる
著者:村上 龍出版社:講談社装丁:文庫(504ページ)発売日:1990-08-03 ISBN-10:4061847392 ISBN-13:978-4061847392 内容紹介: 激動する1990年、世界経済は恐慌へ突入。日本は未曽有の危機を迎えた。サバイバリスト鈴原冬二をカリスマとする政治結社「狩猟社」のもとには、日本を代表する学者、官僚、そしてテロリストが結集。人々は彼らをファシストと呼んだが…。これはかつてない規模で描かれた衝撃の政治経済小説である。 この作品の性格をひとことで言い当てようとすると、ふんだんに毒を含んだハードボイルド風の劇画小説ということになる。まず毒ということからはじめてみる。ひとつは主人公であるハンター上りのトウジのもっている理念が毒だ。トウジは狩猟社会が人間の理想社会で、強い獣と獣を追って仕留める頑強な狩猟人だけが生き残り、人間を含めて弱い動物、愚かな動物、強く
69歳、無所属新人。政治経験はゼロ。脱サラして開いた食堂を4年前にたたみ、いまは妻と2人で年金ぐらし。 京都市議選に初めて立候補した表雅敏さんは、投開票日の4月9日夜、左京区内の自宅兼選挙事務所で開票番組を見ていた。妻の久美子さん(67)と2人だけで。 「わくわくやね。ぶっちゃけ、反応はあんねやけど、自転車は回れるところが限られるから」 午後11時10分。テレビが左京区の開票状況を速報した。開票率は23%。8議席をめぐって14人が立候補する激戦で、13人が1000票で並んでいた。 その中で表さんだけが「0」。 「これはやばいわ。99・9%しんどいな。票数があとどれだけ伸びるかやな」。表さんは苦笑いを浮かべた。久美子さんは「50万円は取り戻してほしいな」とこぼした。 政令指定都市の市議会議員選挙では、選挙区ごとに有効投票総数を議員定数で割り、その10分の1に達しなければ、立候補に際して必要な
意味のないものにも意味はある NHK「おはよう日本」(9月2日放送)で養老孟司さんのインタビューが放送された。著書『遺言。』を題材に、現代社会の抱える問題を語ってもらう、という趣向で、養老さんは次のようなことを語っていた。 「現代の人は意識(アタマ)がすべてだと思っているが、そうではない。感覚(カラダ、五感で感じるもの)が大切だということを忘れてしまうとおかしなことになる」 例として挙げたのが、『遺言。』でも扱った相模原市の障害者施設で起きた19人殺害事件の犯人だ。意識(アタマ)だけが先行してしまうと、意味のあるものにのみ価値を置くことになってしまう、そしていつの間にか、自分にとって意味がないと思えるものの存在が許せなくなる。... 記事全文を読む
サントリー学芸賞を受賞した「生殖する人間の哲学」の概要について、賞を主催するサントリー文化財団のフォーラムで発表する著者の中真生・神戸大大学院教授=大阪市北区で2023年3月8日、清水有香撮影 「母であること」は、出産の経験と分かちがたく結ばれている。そう考えられがちだ。「おなかを痛めて産んだお母さんが、子どもにとっては一番だ」というように。でも、本当にそうだろうか? 「産んだ」という事実は、一番の「親」であるために不可欠な出来事なのか。そんな問いを出発点に、多様な「親」のあり方を描き出した本が、2022年度のサントリー学芸賞を受賞した。「母性」や血縁の再考を通して、「親」をめぐる固定的な見方をほどいた著者の中真生(まお)神戸大大学院教授(50)に、執筆の思いを聞いた。 本のタイトルは「生殖する人間の哲学」(勁草書房)。現代哲学・倫理学が専門の中さんにとって初の単著だ。自身は3人の子を産み
予備校の運営だが、受験技術にとらわれず広い視野と思考力を養う講演会に加え、一般向け学術シンポジウム、出版を展開した河合塾の付属組織「河合文…
第二次世界大戦後の戦争裁判で死刑になった叔父忠さんの遺書を見つめる橋本和正さん=広島県廿日市市で2021年11月28日午前10時2分、中島昭浩撮影 太平洋戦争開戦から8日で80年。米ハワイの真珠湾を攻撃する直前、日本軍は東南アジアのマレー半島に上陸する「マレー作戦」を開始した。占領後には現地にいた多数の民間中国人が日本軍により殺害されたとされ、戦後の戦争裁判で、虐殺を指揮したとして多くの将兵がBC級戦犯として死刑に処せられた。広島県廿日市市の橋本和正さん(70)はその遺族の一人だ。9年前、虐殺の現場となった村を初めて訪ね、誓った決意を胸に今年も開戦の日を迎えた。 朝鮮に生まれ、広島へ 叔父忠さんは1919年、日本の領土だった朝鮮半島に生まれた。現地の旧制中学を卒業後、軍人を志して陸軍教導学校に進み、40年に広島城を拠点とする陸軍第5師団の歩兵第11連隊に20歳で入隊した。 同師団などは41
ロンゲスト・ヤード (字幕版) バート・レイノルズ Amazon 春頃ピーター・フォーク目当てで観た「カリフォルニア・ドールズ」(1981)がとても良くて続きで借りてみたロバート・アルドリッチ監督、1974年の作品。主演のバート・レイノルズ、自分は後半生のものばかり*1観ていたが、70年代の彼の愛すべき姿がそのまま映画の魅力になっている。冒頭アメリカンフットボール選手を引退し金持ち女に養われ早くも老後のような暮らしをしているレイノルズ。そこを飛び出すところから話は始まるが、唐突にド派手なカーアクションが始まり彼は一体どこに向かっているのか?という気持ちにも。主人公にもそのエネルギーのやり場がわからないようなスタート。 ことを起こして刑務所送りとなる彼の行き先は所長の趣味でアメリカンフットボールに力を入れているムショ。様々な経緯を経て囚人チームを率いることになるレイノルズ。途中メンバーを増や
「京菓子の文化的側面にもっとふれてほしい。周りと接点を増やし、ウィンウィンの関係を作っていければ」と話す山口さん(京都市下京区) 京都の和食や和菓子、酒の職人らが、秘伝のレシピを本にまとめたり、同業者と共同開発したりして、伝統の手仕事の新たな付加価値を探るチャレンジを広げている。通底するのは、培った自分たちの知識や経験、技術を囲い込むのではなく、広く発信して共有しながら、次代につなげていこうという「和」の精神だ。温故知新を実践する職人たちの矜持(きょうじ)と遊び心がのぞく。 1893(明治26)年創業の京菓子司「末富」の4代目主人の山口祥二さん(62)は京都の四季の移ろいを託して作り続ける和菓子の魅力を自著「末富の京菓子」(淡交社)で分かりやすく伝えている。 和菓子作りの傍ら、同志社女子大や大谷大で非常勤で文化論を講義する山口さんは、学生から「京都の古い菓子屋さんは入りづらい」といった声を
自宅からほど近い大阪・南船場に、「船場の映画塾」(旧北堀江映画塾)という俳優養成塾があるんですね。 運営母体はキャンディッド映画社。 全く知らなかった……(;^_^A 同社が制作したYouTube番組『船場のいとはん まち歩き』の中で、「やっぱ大阪が映画のまちやねん」という4回シリーズがアップされているんですが、これ、拙著『大阪「映画」事始め』(彩流社)をタネ本にして作られているんです~❗ ありがたい~😁 (1)「やっぱ大阪が映画のまちやねん」 (2)「やっぱ大阪が映画のまちやねん」 (3)「やっぱ大阪が映画のまちやねん」 (4)「やっぱ大阪が映画のまちやねん」 そのことを記した手紙を受け取ったので、昨日、スタジオにお邪魔しました。 チャリで向かうと、ビルの下で番組のナビゲーターを務める女優の月山ゆりさん(代表)と辻真由佳さんが出迎えてくれてはりました。 船場らしく「キャンディッド映画社
特長1 ダウンロードして再生ができます ご自宅のWi-Fi等で番組をダウンロードし、いつでもどこでも再生が可能です。 特長2 マイリスト機能 参加している放送局の中から、自分の好きな番組で番組リストを作ることができます。 番組は連続再生が可能なので、好きな番組を連続してずっと楽しむことができます。
7月のカベタマ文庫の テーマは”選挙”! 2022年7月10日に、とても大切な参院選の選挙があります。 選挙の主役はわたしたち国民です。 この国に住む我々の意思を反映し、よりよく暮らせる手助けをしてくれる候補者を選びたいですね! 政治をじぶんごとにするために、おすすめの本3冊です。 ◯自分ごとの政治学/中島 岳志 (NHK出版 学びのきほん) ◯ぼくたちはこの国をこんなふうに愛することに決めた /高橋源一郎 (集英社新書) ◯どうぶつ会議 エーリヒ ケストナー (著), ワルター トリヤー (イラスト), 光吉 夏弥 (翻訳) (岩波の子どもの本) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 政治に文句を言うなんてと烏滸がましいかなと 若い頃は思っていたけれど、 日々の生活、何が大事なのか 買い物や、飲食店で何を選ぶか? 全てが政治につながる。 生活は政治なんだ。 難しい事ではなくて、 "
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く