数々のセキュリティ事件の調査・分析を手掛け、企業や団体でセキュリティ対策に取り組んできた専門家の萩原栄幸氏が、企業や組織に潜む情報セキュリティの危険や対策を解説します。 過去の連載記事はこちらで読めます! 2008年11月に紹介した「データは消えない――メモリカードやUSBメモリに潜む落とし穴」では、初心者向けの内容としながらも、多数の読者から反響をいただきました。最近ではUSBメモリにかかわる情報漏えいやウイルス感染の脅威が増え、その使い方に注意が必要とされています。今回は、情報をいかにして保護していくのかという観点から、会社などにおけるUSBメモリの安全な利用方法について考察します(編集担当者より:USBメモリ経由で感染するウイルスへの具体的な対策はこちらをご覧ください)。 USBメモリが原因となった情報漏えいの事件や事故が後を絶ちません。安易な使い方が危険だと多方面で報道されているに