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ブックマーク / allnight.cocolog-nifty.com (10)

  • 書評:世界初?パワポでプロトの解説書: 人机交互論

    7月に出たばかりのです。池袋のジュンク堂を定期巡回していて見つけました。 『 PowerPointによるインタフェースデザイン開発 』 http://www.amazon.co.jp/dp/476937173X/ タイトルからは気づきにくいのですが、このパワーポイントによるUIプロトタイプの解説書です。 近年、日でもラピッド・プロトタイピングが注目されるようになって、そのための専用ツールも発売されるようになりました。ただ、専用ツールは比較的高価(7~10万円くらい)ですし、新たに操作を習得しなければなりません。その点、パワーポイントならば手軽に扱えます。そして、意外にもプロトタイピングツールとしても高機能なのです。 そんな便利な手法なのですが、特に日では「知る人ぞ知る」という、ちょっと裏技的な存在でした。それは体系的にまとまった解説書がなかったからでしょう。『ペーパープロトタイプ

  • 書評:SUBJECT TO CHANGE(日本語版): 人机交互論

    popup-desktop
    popup-desktop 2009/07/31
    「同じ製品やサービスを繰り返し提供するだけでは企業は生き残れません。私たちは変化を受け入れ、変化に対して柔軟に、迅速に適応しなければいけません。」
  • パスワードを隠す?隠さない?: 人机交互論

    ヤコブ・ニールセン博士が久しぶりにネット上で大論争を巻き起こしています。 ◆パスワード入力の「****」は不要? http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0907/01/news033.html ただ、ニールセン博士のコラムの全文を読むと、単に「パスワードを隠す( Password masking )べきではない!」という主張ではなさそうです。 通常、UIデザインにおいては慣例に従うほうが良い。 ただし、慣例の中には間違ったものがある。 その代表例が、「フォームのリセットボタン」と「パスワードのマスク」である。 こういう文脈でとらえると、それなりに説得力はありそうです。 ただ、コラムの中でニールセン自身が提案している「隠すかどうかチェックボックス」の使用には、私は賛同できません。チェックボックスのオン/オフの切り替えは面倒だし、画面要素が増えてゴチャ

  • 人机交互論: ニールセンのAlertbox

    RBB PRESSから『ヤコブ・ニールセンのAlertbox -そのデザイン、間違ってます』が発売されました。このはウェブユーザビリティの“グル”であるニールセン博士の人気ウェブコラム(日語版)を書籍化したものです。 「オンラインで無料で提供されているものを、わざわざ書籍に?」と疑問を感じるかもしれませんが、私は紙のになった価値はあると感じています(価格は別として)。 Alertboxの投稿数は既に300を超えています。もし“新しい読者”がサイトの目次ページを見ても、どの記事から読めばいいか戸惑うかもしれません。それに、中にははっきり言って“つまらない”コラムや、“時代遅れ”の内容も含まれています。その点、書籍では編集者がコラムを厳選してくれています。もちろん、どのコラムに価値を見いだすかは人によって異なると思いますが、私個人の感想としては「上手く選んでいるな」と思いました。 それ

  • 人机交互論: 文脈をクリック

    6月15日と16日の2日間わたって開催した“インタビューとシナリオ”のセミナーには8名の方々が参加してくださいました。今回は製品企画担当の方が多かったので、インタラクティブシステムの設計を前提とした内容に最初はちょっと戸惑われたようですが、すぐに自分の仕事への応用の可能性に気付かれたようです。インタビューの実習やシナリオ作成の宿題にも熱心に取り組んでいただきました。特に福岡、大阪、愛知から参加された皆さんは、遠路お疲れ様でした。 インタビューのコツ ところで、コンテキスト調査の初心者の人がインタビューしているのを見て、私がいつも感じるのは「随分と質問しているな」ということです。もちろん、インタビューアが質問しない限りユーザから回答は引き出せません。しかし、一問一答形式に陥ってしまっては、もはやコンテキスト・インタビューとは言えません。 <会話例1> インタビューア:「○○さんは普段、どんな

  • 人机交互論: ユーザビリティ活動の始め方

    『ユーザビリティはプロセスから生まれる』――私はブログ、著書、講演、コンサルティングなどあらゆる機会を通じて、このメッセージを皆さんにお伝えしています。最近ちょっと効果が現れてきたようで、「ウチの会社でもユーザビリティ活動を始めたいのですが・・・」という相談を受ける機会が増えてきました。これは嬉しいことなのですが、実際には相談者の目論見が見当外れの場合も少なくありません。 ユーザ調査は上級者向き ユーザビリティ関連の講演会に行くと華々しい成功事例の報告を目にします。例えばエスノグラフィを使ったユーザ調査から思いも寄らないようなユーザニーズを発掘して、それを実現していくという成功ストーリーです。 もちろん、こういった成功事例はユーザビリティ活動の有効性の証明になりますが、誰でも同じ活動ができるという訳ではありません。マイクロソフト、IBM、アドビなどの“先進企業”は、もう10年以上もユーザビ

  • 人机交互論: F字パターン

    ニールセン博士が久しぶりに“大発見(?)”をしました。 ◆Alertbox:F-Shaped Pattern For Reading Web Content http://www.useit.com/alertbox/reading_pattern.html ユーザがウェブコンテンツを読むときの視線の動きは「F字形」であるというのです。(なお、全文の翻訳は1~2週間以内にU-siteでも公開予定ですので、お楽しみに!) ユーザは、まずコンテンツエリアの上部を水平方向に読みます。これがFの字の上の線になります。 次に、ユーザは少し視線を下に移して、もう1度水平方向に読みます。この時、さっきよりも短い範囲しか読みません。これがFの字の下の線になります。 最後に、ユーザはコンテンツエリアの左側を垂直方向に読みます。この時、ユーザはゆっくり規則的に読んだり、飛び飛びに読んだりします。これがFの字

  • 人机交互論: 認知的ウォークスルー

    ユーザビリティを評価する方法はユーザテストだけではありません。ユーザビリティエンジニアやユーザインターフェイスデザイナの知見に基づく評価(分析的手法)も役に立ちます。その中で最も有名なのはヤコブ・ニールセン博士の『ヒューリスティック評価法』でしょう。日でもコンサルティング会社のサービスメニューには必ずヒューリスティック評価が入っていると思います。 ヒューリスティック評価ほど有名ではないのですが、実は、もう1つ強力な手法があります。それが『認知的ウォークスルー(Cognitive Walkthrough)』です。 手法の概要 そもそも「ウォークスルー」とは芝居の立ち稽古―衣装や舞台装置を使わない、普段着で台を片手にした稽古―のことです。ユーザインターフェイスを“ウォークスルー”する場合も“台(画面遷移図など)”に沿って分析していきます。その際に、ユーザの“認知”モデルの1つである「探査

  • 人机交互論: ユーザビリティ一問一答

    先週(3月1日~2日)のユーザビリティ・セミナーは盛況のうちに終了しました。従来、同種のセミナーの受講者は10名前後ということが多かったのですが、今回は24名とほぼ満席状態でした。丸2日間計12時間にわたる“マラソン”講義にもかかわらず、受講者の皆さんは最後まで熱心に耳を傾けてくださいました。この場を借りて改めて御礼申し上げます。 さて、この2日間の中で受講者の皆さんから真剣かつ興味深い質問をいくつもいただきました。もちろん個別の質問はプライバシーや業務上の秘密に属すので公開できませんが、いくつか一般化できる質問もありましたので、ご参考までに一問一答形式でご紹介します。(質問の内容および回答は改変しています。) Q&A 【Q】UCDは既存製品の改善には有効だと思いますが、先行事例のない製品の開発にも適用できるのでしょうか? 【A】可能です。もし10数年前にタイムスリップして、世界で最初に

  • 人机交互論: え~、全部作るんですか?

    最近、プロトタイプを使ったテストの依頼が増えてきました。実は、海外のクライアントの場合は以前からプロトタイプのテストが当たり前だったのですが、日のクライアントはウェブサイトや製品や完成してからテストを依頼して来ることが多くて、結局、手遅れになっていました。ですから、実装する前にプロトタイプを作って検証するという文化が日でも広がりつつあるとすれば、これはとても良い傾向だなと思っています。 デザイナの憂 その中でも、手軽に制作できる『ペーパープロトタイプ』に対する注目度が上がっています。ペーパープロトタイプは手書きでも構いませんが、デザイナならばPhotoshopやIllustratorを使っても効率よく作成できるでしょう。ところが、実際に制作を始めると途方に暮れてしまう人が少なくありません。 デザイナが途方に暮れる最大の原因は画面の数が増えて手に負えなくなることです。例えば、あるダイア

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