生々しいドキュメンタリー映画は、アート系シネマやストリーミング・サービスのなかでも人気のコンテンツだ。そのなかでも、ドキュメンタリー作家のマシュー・ハイネマン(Matthew Heineman)監督作品『ラッカは静かに虐殺されている』( City of Ghosts, 2017)は、絶望的な緊迫感をもってISとの闘いを映しだした、唯一無二の作品である。 日本でも4月14日より劇場公開されている本作は、人権活動団体〈RBSS(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)〉の苦難に密着している。RBSSは、IS支配下にある故郷ラッカの惨状を撮影し、決死の覚悟で世界へ発信する、シリアの勇敢な市民ジャーナリスト集団だ。愛する誰かの命どころか、自らの命さえもが危険にさらされる状況で、非人道的行為に立ち向かう彼らの力強い人間性が、本作品には克明
![SNSを武器に闘うジャーナリストたち 『ラッカは静かに虐殺されている』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/de31e27663de67a7cb269a7a2f450d3d7063f731/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fvideo-images.vice.com%2Farticles%2F595fc772bed9027e89a1f39e%2Flede%2F1499450189436-City-of-Ghosts_Image-3.jpeg%3Fimage-resize-opts%3DY3JvcD0wLjc2MTExMTExMTExMTExMTF4dzoxeGg7Y2VudGVyLGNlbnRlciZyZXNpemU9MTIwMDoqJnJlc2l6ZT0xMjAwOio)