2013年03月29日 小記事:食用植物に含まれる発癌性物質 植物は自らの身を守るために様々な有毒物質を生成している。一方動物には、癌の原因となるDNA損傷などを補修するための遺伝子が存在し、p53と呼ばれる遺伝子はDNAの損傷が大きいほど活性化する。この度、ジョンズ・ホプキンス大学キンメル癌センターのScott Kern博士らによって、燻液、紅茶、緑茶、コーヒーなどによる影響が特に大きく、p53の活性状態は通常に比べて30倍も増加することが分かった。 またそれらの成分のうち、ピロガロールや没食子酸と呼ばれる物質の影響が特に強いようだ。ピロガロールは燻煙された食物に多く含まれることが知られ、またタバコ、洗髪料、茶、コーヒー、パンの耳、色麦芽、ココアパウダーにも含まれる。没食子酸はピロガロールの誘導体の1つであり、茶やコーヒーに含まれる。 Kern博士は、この研究は人々に茶・コーヒー・燻液の