8月と言えば、広島のこと、長崎のこと、終戦のこと等、語り継いでゆくべきことは山ほど有ると思いますが、今現在最も大切なことは、原発問題だと思います。 前号で書ききれなかった熊森協会のインタビューと小出先生との対談の続きを書かせていただきます。お許しください。 <被爆障害は、5年後ぐらいから出てくる> 熊森:放射能を恐れすぎるなと言う方も出てきましたよ。 小出:それは愚かな人です。ドイツのレントゲンが放射能というものを見つけたのは、1895年なんです。エックス線です。その正体をつきとめようと研究したキュリー夫妻は2人とも身体がボロボロになりました。夫人は白血病で死にました。その後もたくさんの人が放射線に被爆をして、命を落としていくという事態が続いたのです。 広島原爆の後、米軍は、放射能が人間に与える影響を調べるために、ABCC(原爆傷害調査委員会)という研究所をつくりました。 5年後、どうも白