食中毒と微生物 食中毒のうち9割以上が、細菌などの微生物によるもので、一般的に「食中毒」というと「微生物による食中毒」のことをさします。 食中毒は、食中毒を起こす微生物が食べ物の中で増えたり毒素を出すことによって起こりますが、食品の味や臭いが変わることは極めてまれで、一般的には、食品の風味に変化はありません。 つまり、変な味や臭いがなくても、食中毒は起こるのです。 匂いで見分けられますか? ある飲料メーカーが、東京と大阪の親子を対象にアンケート調査をしたところ、多数のお母さんは子供に、食中毒予防のためにこんな注意をしていることが分かりました。 「変な臭いのするものは食べてはいけません」 「変な味がするものは食べてはいけません」 これでは、食中毒の予防にはなりません。 食中毒を起こす微生物は、身の回りに普通にいますので、少しの油断で食中毒が発生してしまうことを常に意識していることが必要です。