細菌性髄膜炎は、肺炎球菌などの細菌が、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入り込んで起こる病気です。診断がむずかしく、抗菌薬などの薬が効きにくいときがあり、また、ときに命にかかわったり、重い後遺症が残ったりするため予防すべき怖い病気と考えられています。 そのため、細菌性髄膜炎はかかる前にワクチンを接種して、予防することが大切になります。 細菌性髄膜炎ってどんな病気? 細菌性髄膜炎(さいきんせいずいまくえん)とは、ヒブ[インフルエンザ菌b型:Hib]や肺炎球菌(はいえんきゅうきん)などの細菌が、脳や脊髄(せきずい)を包む髄膜(ずいまく)の奥まで入り込んで起こる病気です1)。 細菌性髄膜炎に罹ると命にかかわったり、重い後遺症が残ったりすることもあります1,2)。 細菌性髄膜炎を予防するワクチン[ヒブワクチン、肺炎球菌結合型ワクチン]の普及前の日本では、毎年約1,000人の子どもが