田村さんが作った渋谷駅構内の模型。乗車用と降車用の2本のホームが並ぶ銀座線が一番上の高い位置にあり、その下にいくつもの路線が重なっていて複雑な構造になっている 駅・夏模様「渋谷駅」(JR、東急、京王、東京メトロ) ■複雑な構造 まるで迷宮 大学進学で上京して以来、東京で生活して10年以上になるが、今でも渋谷駅を使う時は乗り換えに迷ってしまう。 第1関門が人の多さ。若者が集まる日本有数の繁華街・渋谷にある巨大な駅で、一日の乗降客は平均約300万人(2010年度)。東京の新宿駅に次いで全国2番目の多さになるという。 第2関門が複雑な駅の構造。地下5階に東京メトロ副都心線のホームがあったかと思えば、同銀座線は地下鉄なのになぜか地上3階に。高低差だけで約40メートル。乗り換えには10分もかかった。途中で方向感覚が失われ、この暑い季節なら、案内表示板を頼りに銀座線のホームにたどり着いた時には