芸能ネタで世の中は良くならない 芸能人の不倫スクープはお手本とすべきジャーナリズムなのだろうか? 少なくとも、報道界に身を置く多くの現役編集者は「お手本とすべき」と考えているようだ。 「ベッキー不倫報道」が2016年「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」(第23回)の大賞に選ばれた。出版社や新聞社の編集者100人による投票を集計したところ、タレントのベッキーさんとミュージシャンの川谷絵音さんの不倫を暴いた週刊文春のスクープが最も多くの票を獲得したのである。 確かに、あのスクープまでには大変な労力を伴ったことだろう。文春の新谷学編集長はその舞台裏を生々しく振り返っている(http://diamond.jp/articles/-/121324)。「ベッキー不倫報道」は世間的に大きな注目を集め、文春にしてみれば販売部数拡大という点で商業的にも大成功だったに違いない。 しかし、商業的に大成功したから
![「ベッキー不倫」スクープがジャーナリズム賞の大賞に選ばれるって…(牧野 洋) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b889bed20a394dc7387a07ff1548d67c5bbf5e65/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F9%2F1200m%2Fimg_a9fc3c89775490e007c52e88e277f4b942164.jpg)