4年前、重い知的障害のある少年が死亡したのは、入所していた施設側に責任があると両親が訴えた裁判で、東京地方裁判所は施設側に対し賠償を命じました。判決では、将来働いて得られると見込まれる逸失利益について「少年は優れた能力を発揮する可能性があった」と指摘し、障害のない少年と同じ水準の金額を認めました。 施設側は、両親に対して過失を認め、慰謝料を支払うとしましたが、和真さんが将来働いて得られると見込まれる逸失利益についてはゼロとされたことから、両親は、障害者への差別だとして逸失利益にあたるおよそ7400万円を含め1億1000万円余りの賠償を求める訴えを起こしました。 22日の判決で、東京地方裁判所の田中秀幸裁判長は「障害者雇用の施策は大きな転換点を迎えていて、障害者が一般企業で働くことができる可能性は否定するべきでない」と指摘しました。 そのうえで、「和真さんは特定の分野に限ってみれば高い集中力
日本語ラップの先駆けライムスターのメンバーで、ラジオDJや文筆家としても活躍され様々な文化に造詣の深い宇多丸さんに、ジェンダーについてお話を伺ってきたインタビューの最終回。男女の不均衡を解消するために、私たちはどんなことができるかを聞いてみました。 ●行こうぜ!性別の向こうへ 前回はこちら 学生時代「女は全員男とのセックスを今すぐ拒絶するべきだ」と思っていた ――男性は特に男女不均衡に気づきづらい世の中だと思うのですが、どうして宇多丸さんはそんなにニュートラルな目線をお持ちなんですか? 宇多丸: お恥ずかしい話なんですが、大学時代に付き合っていた彼女が、フェミニズムに対しての意識が高かったんですよ。 ただ当時は、彼女がその方向で何か意見を言うと、僕はなまじ弁が立つので、なんとなくいつも、小手先のディベート力で言い負かしてしまっていたんですよね。 でも、別れた後に、「彼女はあの時、本当には何
3月1日、港区にある東京入管前で、収容されている外国人を支援するグループSYI(収容者友人有志一同)による入管抗議行動と、被収容者に対する激励行動が行われた。 長期収容による精神的ストレス、病気やけがをしてもなかなか病院に連れて行ってもらえない医療ネグレクトの問題。給食が冷たくて(時には腐っていて)、虫や髪の毛がたまに混入しているような劣悪な食事。難民として逃げてきたり日本人配偶者がいたりするなど、母国へ帰れない理由がある人々にまで「帰れ」と強要する姿勢。どれをとっても問題が大きい。 収容中は何もすることのない被収容者たちの多くは「たまに外から聞こえてくる激励の声が唯一の楽しみになっている」と、筆者が面会に足を運ぶたびにそう話してくれる。この日も、いつものように声の限りを尽くし支援者たちは、鉄格子の見える入管の建物の窓に向けてエールを送っていた。 すると、建物から支援者の名を力強く叫ぶ声が
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