『世界の働き方を変えよう』(吉田浩一郎著、総合法令出版)は、クラウドソーシング(フリーランスワーカーと企業との仕事のマッチングを行うビジネス)の可能性に着目し、創業1年あまりで業界トップへと駆け上がったベンチャー企業「クラウドワークス」の創業者による書籍。 学生時代と社会人になって以降の二度の挫折経験、そしてクラウドワークス始動など、自分史を軸とした構成。そして、その次の段階としてのクラウドソーシングについても、わかりやすく解説されています。そちらも読みごたえがあるのですが、ここではクラウドソーシングを視野に収めていない人でも参考になりそうな第6章「ベンチャー立ち上げを通じて学んだ仕事術」から、「起業」についての思いを引き出してみたいと思います。 1.やりたいことは、すぐにやる これこそ著者が、自分の半生を振り返って一番に思うことだそう。そして、未熟だからこそ出せる力もあり、会社設立にお金