現在地 ソキウス(トップ)>ソシオリウム>社会学の作法・初級編【改訂版】 社会学の作法・初級編【改訂版】 社会学の作法・中級編のために(1999年改訂版を2000年5月4日改訂) 本書でふれなかった古典の読書・外書講読・卒業論文・大学院入試などは、いわば「社会学の作法・中級編」である。そのため本書ではあえてそれらに言及するのを避けている。 そもそもわたしが本書を企画した動機は、当時市販されているマニュアルが、学び始めたばかりの初級者にとって、いささか敷居が高いという現実にあった。大学での指導にしても、教員の要求する水準がプロ級に高いため学生がついていけず、結果的に虻蜂とらずに終わってきたところがあったと思う。たとえば「卒論となると、たんに文献を要約しただけではダメだ。批判的に読んで自分なりに考察しなければ論文とは言えない」と要求しても、それ以前に読書する習慣さえない学生には無理な注文であ