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宮崎駿とhistoryに関するprisoner022のブックマーク (11)

  • WEBアニメスタイル | アニメーション思い出がたり[五味洋子] その105 1979年の思い出

    1979年は日のアニメ史の中でも特別な年でした。長年かけて地中に蓄えられていたアニメファンという水脈に『ヤマト』が穴を穿ち、一気に噴き上がった水流の上に鮮やかな虹がかかったような、そんな奇跡的な年だったのです。 劇場アニメでも歴史的な傑作が次々と誕生しました。3月には東映動画の『龍の子太郎』。これは東映まんがまつりの一篇で75分とやや短めではありましたが、監督を巨匠・浦山桐郎さんが務めた異色作で(アニメーション監督は葛西治さん)、主人公の母の声を浦山監督ゆかりの吉永小百合さんが担当されたことでも記憶されます。そしてアニメファン的にはキャラクターデザインと作画監督を東映動画出身の小田部羊一・奥山玲子ご夫が務めていることが一番の喜びです。お2人がそれぞれに東映動画を退社されて幾歳月、かつての古巣に戻られて健筆を揮われたことはアニメの歴史がひと回りしたかのような感慨があります。森康二さん以来

  • 宮崎駿より前に宮崎駿になろうとした男 | ガンダム30周年でなんか書こうと思ったらもう師走だよ

    若い方には、「安彦良和」が何者だったのか、という点について、ピンとこない方もいるかもしれない。 「安彦良和」は、わかりやすくいえば、「宮崎駿より前に宮崎駿になろうとした男」である。もちろん「なれるだけの才能」のある男でもあった。 昨今、日テレビであるとか、フジテレビであるとか、ポスト宮崎を探している観がある。 候補に上がっているのは、庵野秀明と、細田守あたりである。 この両者には、たしかにポスト宮崎たる資格がある。アニメをアニメファンだけのものにしなくない、という強烈な意志が両者の監督からは伝わってくるからである。これに『東のエデン』や『新子』の監督などを加えてもいいかもしれない。ポスト宮崎をうかがう監督がこれだけいることはアニメ界にとっても日経済界にとっても慶事といっていいだろう。 ただし「狭い意味」で、これらの監督がポスト宮崎の位置につけるか、というと、根的に無理な話でもある。

    prisoner022
    prisoner022 2010/01/19
    『となりのトトロ』/主だったスタッフは高畑兄貴にごっそりもっていかれ/『未来少年コナン』で培った省力アニメ作法を駆使/「当時の空気」のなかでなかなか目指すことのできなかった「チビちゃん向けの楽しいアニメ」
  • 氷川竜介、池袋コミュニティー・カレッジ第四講美術、設定 - 玖足手帖-アニメブログ-

    昨日、8月22日、池袋コミュニティ・カレッジで開催されている公開講座、氷川竜介のアニメの楽しみ方、その第四講目に行きました。私は二講目から参加しています。 今回のお題は「【設定と美術】世界を創出するアニメ技術」について。 今回の議題をざっくりとまとめると、 ■1前提 ・舞台芝居における美術とは大道具。背景セットである。 ・実写映画においても、書き割りや大道具で世界を作る。 ・色彩や構図のメタファで非言語的情感、情報を入れる。 ■2アニメの背景 ・最初は背景がなく、動く主体のみ (例、アルタミラ洞窟、影絵、ゾートスコープ(秘伝ディスク)、ペーパーアニメ) ・背景の誕生 初期アニメーションは背景もすべて同トレスの動画。・セルのキャラクターと水彩画の背景の分離 └注目すべきはキャラクターなので背景は彩度、コントラストが低い。軽視されていた。 ・近年は背景が緻密になる傾向。理由としては、レイアウト

    氷川竜介、池袋コミュニティー・カレッジ第四講美術、設定 - 玖足手帖-アニメブログ-
    prisoner022
    prisoner022 2009/08/23
    レイアウト主義の始まり 1974年、アルプスの少女ハイジにおいて、高畑勲監督の日常演出を画面設定の宮崎駿が支えた。 レイアウトによって、台詞や事件に乏しくとも、時間と空間の連続体によって感情と実感を演出する
  • WEBアニメスタイル | アニメーション思い出がたり[五味洋子] その62 一番好きなのは第2話

    第1話の社内試写で驚かされた『ハイジ』でしたが、当の驚きは放送開始後にありました。 TVで見た第2話「おじいさんの山小屋」が、第1話をさらに上回る素晴らしい出来だったのです。 おじいさんと2人きりでアルムの山小屋に残されたハイジ。幼いハイジは、おじいさんの鋭い瞳にも臆することなく、山小屋の中を探検して回ります。高畑さんの演出はゆっくりとしたペースで視聴者の心をハイジに沿わせ、ハイジと共にその場に立ち会わせるかのように場面が展開して行きます。折々にハイジの利発さや闊達さ、天真爛漫な発想の自由さを感じさせながら。 おじいさんと2人、屋根裏部屋で干し草のベッドを作る場面の素敵なこと。巧みな作画と演出(見せ方)によって、干し草という日常では馴染みのないものの手触りや、その香りまでも感じられるようです。2人で大きなシーツの両端を持って干し草の山にかければ、ふわりと空気をはらんでハイジの小さな体が宙

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    prisoner022 2009/08/08
    事件らしい事件も起こらない中で登場人物の仕草や心の動きを丁寧に追うという作り方はまだ一種の冒険だった/次作『母をたずねて三千里』へと続く中で/演出として確立していく過程がアニメ史的な見どころ
  • アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と本質 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と質 作者: 津堅信之出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2007/03メディア: 単行 クリック: 11回この商品を含むブログ (24件) を見る 参考リンク:津堅信之『アニメ作家としての手塚治虫』(by 夏目房之介の「で」?(07/4/29)) 「アニメが作りたいからマンガを書いている」とまで言った手塚治虫。 彼が日のアニメーションに与えた影響を豊富なインタビューを交え、総合的な視点からとらえなおす。 第1章 アニメへの開眼―手塚治虫の出発点 第2章 虫プロ設立まで 第3章 『鉄腕アトム』の背景 第4章 実験アニメーションの成果 第5章 手塚アニメの語られ方 第6章 大衆か実験か 第7章 手塚アニメとは何だったのか 手塚が日のアニメーションに与えた影響とは? その功罪を改めて評価する。 このにも引用されているのですが、手塚さんが亡くなら

    アニメ作家としての手塚治虫―その軌跡と本質 ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
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    prisoner022 2008/11/14
    僕はこれを読みながら、宮崎駿監督も、将来、「アニメーションをやたらと大掛かりなもの、教育的なものにしてしまい、その表現の幅を狭めてしまった罪」を問われる日が来るのではないかな、と考えてしまいました。
  • [WWF]美少女を攻略せよ

    はじめに 「萌え」である。ある意味これだけ「俗情」と結託したモチーフを特集としたことはWWFでも初めてかもしれない。なんで、とかく文章堅めで「筆者」なんていう一人称を日頃使ったりするこの私(とこの文では自称する)も、今回はソフトモードで行くことにしよう。 で、さっそくなんだがタイトルにはあんまり意味はない。でも一応これは二十世紀の政治史に残る文書のタイトルの剽窃である(注1)。何、元ネタがわからない? じゃ、こういうのはどうだ。 「白い耳でも黒い耳でも萌えられるのがよい耳だ」(注2) これでもよくわからない? そうかもしれない。 今回、テキストとして編集者より指定された東浩紀氏の『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)の記述に基づけば、いわゆる「萌え」という現象は政治思想や国家的なイデオロギーという現実の「大きな物語」が衰滅し、さらにそれに代替されたサブカルチャーにおける「大きな

  • 2005-01-03 - 七里の鼻の小皺

    2004年日アニメを振り返る、というのをやってみます。昔のメモ帳を取り出しながら。といっても、劇場アニメばかりです。『妹選手権』みたいになってきた。ここは編集途中で、まだ付け足していきます。 ■[アニメーション][美術]アートアニメをめぐる状況――東京都現代美術館『日漫画映画の全貌展』を中心に ●大家の劇場公開作品が注目された2004年は、アートアニメーションにとっても記録されるべき年であった。まず年頭、DVDボックス『日アートアニメーション映画選集』が紀伊国屋から出た。「アニメーションの国、ニッポンの履歴書」という売り文句は伊達じゃない。そろそろ日アニメ史を考える土台ができてきたような気がする。研究者でてきてもいいんじゃないか。 http://www.kinokuniya.co.jp/02f/d12/2_12000n_9.htm ●この夏(7月6日-8月29日)、東京国立近代

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    prisoner022 2006/12/24
    だからこそ夢は、塔は、ただ乗り越えられるべき幼さではない。夢の約束の場所は失われたが、その約束は生きている。/誠実なだけで意識が深まってないきらいもあるが、疑いない佳品である。
  • 氷川竜介評論集: アニメーション表現の歴史 ANIMATION EFFECTS

    題名:アニメーション表現の歴史 ANIMATION EFFECTS (1)SFアニメのエフェクト 吹き上げる爆発、ほとばしる光線、激しいドッグファイト、引き裂かれる大地。SFアニメに欠かせないスペクタクル映像。そこには日製アニメ独特の表現様式がある。 70年代末期、米国で「スターウォーズ」を筆頭にSFX(スペシャルエフェクツ)映画が大ヒットした。コンピュータの導入で新しいスペクタクル表現が可能になり、SFX技術が新たな主役として観客を呼び込み、映画界を活性化させたのだ。 日映画テレビ界では同じ70年代末期にアニメ映画がブームになり、活性化の役割を果たした。子供向けと思われていたアニメが青年層にアピールすることが判り、観客層を広げたのだ。 米国のSFXに相当する推進役は、70年代末期に立ち上がった「エフェクト」だ。狭い意味では光線や爆発などの作画技法のことだが、ここでは意味をSFX相

    氷川竜介評論集: アニメーション表現の歴史 ANIMATION EFFECTS
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『パンダコパンダ』について書こうと思って、アニメブームと宮崎駿作品について書き始めたら、予想以上に長くなってしまった。さらに書きたい事が出てきたので記しておきたい。当時、宮崎アニメがアニメマニア的にイケていたという話だ。 今さら言うまでもなく、今では宮崎駿は日を代表する映画監督であり、ヒットメーカーだ。アニメの天才であり、制作に関わるようになったごく初期から素晴らしい仕事を残している。40年にも渡って優秀なクリエイターであり続けているのだが、その中でも特に数年間、彼の名前がファンの間に浸透していった1980年から1983年頃、アニメマニア的にイケている存在だった。 勿論、全てのアニメファンがそう感じていたわけではない。やはり大半のファンは、モビルスーツや美形キャラが出てくるような作品が好きだった。どちらかと言えば、通なファンが、宮崎アニメに熱中していた(勿論、マニア気取りでなく、素直に宮

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    prisoner022 2006/08/18
    マニアックなファンが「自分は宮崎駿のよさが分かっているんだぞ」と自慢できるような存在→今で言うと細田守のポジション→アニメファンの嗜好から言えば、宮崎駿は古かったのではなく、時代を先取りした存在だった
  • WEBアニメスタイル_COLUMN

    『ルパン三世 カリオストロの城』公開の段階で、宮崎駿の知名度は低いものだった。勿論、東映長編時代からのアニメーションファンや、業界に近いところにいる人は彼の事をよく知っていただろうが、若いアニメファンの多くはその名を意識していなかったはずだ。当時、アニメ好きな中学生であった僕もその1人だ。 理由はある。宮崎駿はそれまでに監督的に参加した作品があっても、監督としてクレジットされた事がなかった。シリーズ途中から高畑勲と共に監督を務めた『旧ルパン』にしても「演出/Aプロダクション演出グループ」と表示されているだけで、彼の名はない。『未来少年コナン』でのクレジットは監督ではなく「演出」だ。『アルプスの少女ハイジ』『母をたずねて三千里』での役職はレイアウトや画面設定であって、当時のファンには、その仕事の凄さが分かっていなかっただろう。東映長編時代の作品も同様だ。『未来少年コナン』や『カリ城』に関して

  • WEBアニメスタイル_COLUMN アニメ様の七転八倒 第67回 虫プロブームとマイナーだった宮崎アニメ

    70年代末の第1次アニメブームは、宇宙アニメのブームでもあった。その時期の人気アニメの多くが宇宙を舞台にしたSFアニメだったのだ。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』『機動戦士ガンダム』が宇宙を舞台にしているのは言うまでもない。『サイボーグ009』や『Dr.スランプ アラレちゃん』、『パタリロ!』ですらも、映画になると主人公達が宇宙へと飛んでいった。手塚治虫も出崎統も、その頃には宇宙SFアニメを作っている。 宇宙SFアニメが沢山作られた理由のひとつは、アニメブームが「スター・ウォーズ」「未知との遭遇」を中心にしたSFブームとリンクしたものであったという事。もうひとつが、宇宙を舞台にしたロマンチックな冒険の物語が、当時のアニメファンの嗜好に合っていたという事である。 スタッフに目をやると、実は、第1次アニメブームは虫プロブームでもあった。日のアニメ界には幾つかのプロダクションやスタッフの流

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    prisoner022 2006/08/14
    スタッフに目をやると、実は、第1次アニメブームは虫プロブームでもあった。
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