この数年ずっと思っている事なのだが、最近やたらと「ハッピーエンド主義」を唱える意見が目に付くようになった。 漫画にしろドラマにしろ、それこそアニメや特撮にしろ、最終回に少しでも悲劇的な展開があると、それだけで酷評される傾向がある。 インターネットの普及により、様々な作品の感想やレビューを目にする機会が増えた訳だが、その中に必ずと言っていいほど混じっているのが、 「どうしてハッピーエンドにしなかったのだろうか?」 という疑問だ。 どう考えてもハッピーエンドで終わらせる事に無理がある作品であっても、この疑問符は唱えられる。 そしてこの疑問は、その作品のジャンルや方向性、性格に関わらず唱えられている。 それにしても、どうして、こんな事が言われるのだろうか? そもそも、何をして「ハッピーエンド」と表現しているのか? ひょっとして、いつのまにか「ハッピーエンド」という概念が狂ってきてないか? 今回は