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ブックマーク / xn--owt429bnip.net (14)

  • 幻視球 : 長浜忠夫の果たした役割

    今、密かな長浜忠夫監督ブームです。当初、僕の持っていたイメージは、次の鈴木敏夫氏の言葉に近い。 ほぼ日刊イトイ新聞:ジブリの仕事のやりかた。:第3回 鈴木敏夫「『巨人の星』を作った長浜忠夫さんという人は「監督」として何をやったのかというと、絵コンテは人に描かせるし、絵の部分はぜんぶ人に任せていました。何に力を入れたのかと言うと、シナリオと、できあがったものに声を入れるときだけなんです。」 ニュアンスでリードする、アニメの監督としては割と大雑把なタイプを想像していました。人形劇出身という出自への偏見もあります。ところが、調べていくうち、かなり印象が違ってきた。 次の引用は、富野由悠季著『だから僕は…』から、長浜監督に関する回想。 <『巨人の星』制作時> コンテの直しも良く言えば細かくて、ドラマトルギー(ドラマツルギーとは違う)的手直しと、イマジナリィ・ラインを口にされて、演出手法の根

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    prisoner022 2010/12/06
    後の「複雑な物語を持つ、日本特有のTVアニメ」が成立する前提を準備した/ドラマへのこだわりが、表現の環境を整備した
  • 幻視球 : 『カッパのクゥと夏休み』と『逆襲のシャア』

    (2007年10月のメモから) 画像は、『アニメージュ』03年6月号の富野由悠季×原恵一対談から。 ファンならご存知かと思いますが、富野監督がアニメ演出家を良く言うことは非常に稀。僕の知る限り、全盛期の高畑&宮崎両氏や、初期・出崎作品の作家性に敬意を表したことがあるくらいじゃないだろうか。ましてや、現役の、しかも後輩の演出家にこんな顔を見せるなんてことは、まず無い。 詳しくは、実際に『アニメージュ』03年6月号で読んで欲しいけど、端的に言えば、富野監督が同志を見つけて、デレデレしている図と考えて良いでしょう。与えられた縛り(『クレヨンしんちゃん』の枠組み)の中で、どのように「映画」を形作っていくか。その闘いにシンパシーを感じたのではと想像する。(ついでに『アニメーション監督 原恵一』を併読すると、対談でのやりとりをより深く読むことができる。『ゴジラ』に関するくだりなど。) で、題の『河童

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    prisoner022 2010/10/02
    ブラックボックスはブラックボックスとして残し、そのリアリティを担保するために、確かな現実が描かれている。「1%のウソ」を描くための「99%のリアル」ではなく、「1%の謎」を描くための「99%のリアル」。
  • 幻視球 : TV版『宝島』は、出崎監督が苦手な人にこそオススメ

    (2008年1月のメモから) 宝島DVD-BOX postedat 2010.9.29 出崎統 ハピネット・ピクチャーズ 売り上げランキング: 12668 Amazon.co.jp で詳細を見る 出崎統監督の代表作、『宝島』(’78)を観おえた。実に格好良かった! …のだけど、伝え方が難しい。出崎作品の評判に散々だまされてきた、僕たち世代の反応はこうだろう。「格好良いって言ったって、どうせ毎度の”出崎的”格好良さでしょ?」。まずは、この誤解を解くところから始めなければならない。 簡単に言えば、「画面に緊張感がある」だけで、こうも違って見えるのだなと。 僕好みなのは、劇場版『エースをねらえ!』(’79)を一つの到達点とする70年代の出崎作品。常識にとらわれず実験的な絵作りに立ち向かう、ピリピリとした緊張感がフィルムから伝わってくる。(そして、一山越えた先にある『ベルサイユのばら』(’79)、

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    prisoner022 2010/10/02
    出崎作品の評判に散々だまされてきた、僕たち世代の反応はこうだろう。「格好良いって言ったって、どうせ毎度の”出崎的”格好良さでしょ?」。まずは、この誤解を解くところから始めなければならない。
  • 幻視球 : 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』素人コメンタリー

    藤津亮太さんの講座「アニメ映画を読む」の予習として、久しぶりに『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を観返しました。以下は、Twitterに書いた視聴メモ。(赤文字は補足説明) 2010-05-08 00:53:26 今から『逆襲のシャア』観る。 00:57:09 「松竹映画」のタイトルに不気味なBGM被るの、好きー (※講座にて、富野監督の劇場作品でしばしば見られる演出手法であることを教わった) 01:07:36 ファーストカット、地球からパンダウンして月面。 イデオンOP(下図)や、ザンボット3ED(こっちはパンアップのラストが星)を連想 (※講座で、作のクレジットが「メカニックデザイン」ではなく「メカニカルデザイン」と表記する理由を教わった) 01:14:13 「未成年者をかどわかして!」あー、クェス以外のヒッピーは大人だったんだ 01:15:21 チベットインドからの航空移動

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    prisoner022 2010/05/15
    モビルスーツの性能に愚痴るネオジオン軍と、壊れたリガズィや未完成のニューガンダムでも使ってしまうロンドベル。この対比は、「欠点だらけの地球」に対する両者のスタンスと似ている
  • 幻視球 : ミネバ・ザビの性別分岐点(男の子だった可能性)

    3目のPVが良い感じで、期待の高まる『機動戦士ガンダムUC』。亡国の姫君としてミネバ・ザビが登場するとか、しないとか(いや、髪型でバレバレですが…)。 ミネバは、ザビ家に生まれながら1年戦争を生き延び、『機動戦士Zガンダム』でジオン軍の忘れ形見として、アクシズと共に歴史の表舞台に姿を現わす。 その『機動戦士Zガンダム』制作時の絵コンテを見ると、ミネバの登場シーンに興味深い書き込みがある。 (注)ミネバ女の子にします。男ではダメの異論多し! と、富野監督の注意書きが加えられている。かなりギリギリまで「男の子」の予定が、土壇場で変更になったようです。(何故!?) もしもこの時、男の子の設定で通していたら(周囲が異論を挟まなかったら)、『機動戦士ガンダムUC』のヒロインは、男の娘に…あ、いやいや。多分、別の物語になっていたはず…と思うと、この注意書きは歴史の転換点ですね。 (ちなみに、ドズ

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    prisoner022 2010/02/08
    制作時の絵コンテを見ると、ミネバの登場シーンに興味深い書き込みが/(注)ミネバ女の子にします。男ではダメの異論多し!と、富野監督の注意書き/ギリギリまで「男の子」の予定が、土壇場で変更になったよう
  • 幻視球 : 「メカと美少女」を再考してみる

  • http://xn--owt429bnip.net/2008/05/otaking.php

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    prisoner022 2009/12/08
    オタクとマニアの違いは何か?それは「民族であるか、ないか」です。「オタク文化」という言葉はあるけれども、「マニア文化」という言葉はない。/しかし「オタク文化」は、10年前、同じ筆者が作った言葉
  • http://xn--owt429bnip.net/2009/11/kanada_kiji.php&h=%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%81%AE%E3%80%8C%E9%87%91%E7%94%B0%E4%BC%8A%E5%8A%9F%20%E8%BF%BD%E6%82%BC%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%80%8D%E7%99%BA%E8%A8%80%E8%80%85%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81

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    prisoner022 2009/11/02
    宮崎さんとか富野さんとか空気を読まずに何を言い出すかわからん人たちは召喚されないのかしら
  • 幻視球 : 細田守監督(17才)の受賞歴

    『アニメック』1985年9月号を見ていて、偶然「細田守」の名を見つけた。「第3回アニメック&ファンロード合同コンテスト」2次選考通過者の1人として掲載されている。 氏は、富山県中新川郡出身の1967年生まれなので、同姓同名の別人ではなく、当人だろう。 ちなみに翌月号は手元になく、入賞したか否かは不明。「フィルム原作部門」がどういった作品を扱うのかも不明。 (追記:とぼふさんに10月号の情報を頂きました。細田守氏の作品名は『ロバンアルバンの少年』で、入賞は逃したそうです(第3回は全部門、入選作無し)) 細田守氏が、『アニメージュ』をかなりマニアックに読み込んでいたことは有名。他のアニメ誌に目を通していたり、賞に応募していたとしても不思議ではない。 (←クリックで拡大) サマーウォーズ 公式ガイドブック SUMMER DAY MEMORY ニュータイプ 角川書店(角川グループパブリッシ

  • http://xn--owt429bnip.net/2006/04/1983.php&h=1983%E5%B9%B4%E3%81%AE%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB

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    prisoner022 2008/11/27
    84年は劇場アニメの当たり年/『風の谷のナウシカ』/『ビューティフルドリーマー』/劇場版『超時空要塞マクロス』/アニメ史に残るこれらの劇場大作は、粗製濫造が極まる(とされる)バブル的盛り上がりの中で生まれた
  • http://xn--owt429bnip.net/2008/09/geass25.php

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    prisoner022 2008/10/01
    リヴァルの言葉は、表面的にはナナリーと同じだが、本質的に別物である。そのコントラストが面白い。
  • 幻視球 : ガンダム後付設定の歴史、『モデルグラフィックス』08年4月号MSV特集

    ネットの一部で、『機動戦士ガンダム』界隈における過剰な「後付設定」の是非が話題になる中、良いタイミングで基礎知識の学べる記事が掲載された。『MG』のMSV特集です。 特集は、『機動戦士ガンダム』の格的な科学解釈の嚆矢ともいえる『ガンダム・センチュリー』の誕生秘話から始まる。『月刊アウト』元編集長・大徳哲雄氏のインタビューを掲載。伝説的ムックの成立過程と、二次創作色の強い同書が、予想外の影響を及ぼしてしまったことを、当時どのように考えていたのか等が語られる。(この辺は、アニメ書籍ファンにもオススメです。) 同書の啓蒙した裏設定的味付けを、当時最先端の造形センスでもって立体に昇華したプロモデラー達。そして、彼らの鮮やかなる立体解釈を貪欲に取り入れた、バンダイの回答。最先端モデルとしての「MSV(モビルスーツ・ヴァリエーション)」! 当時の資料をふんだんに盛り込み(左図は一例)、歴史を追う

  • 幻視球 : 西崎義展×庵野秀明対談

    prisoner022
    prisoner022 2008/02/12
    だけど、内容があるとか無いとか、そういう問題じゃないんですよ(笑)。いろんな意味で凄い企画だと思う。
  • 幻視球 : 「オタク is Dead」関連メモ

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