どうも民主党の指揮命令系統は混乱している。指示したのか指示しなかったのか、曖昧なことが多すぎる。 菅直人首相は23日午前の衆院復興特別委員会で、震災翌日の3月12日に福島原発1号機への海水注入が一時中断した経緯について、「少なくとも、私や(官邸で議論していた)メンバーが止めたことは全くない」と述べた。 21日の東電の記者会見では「海水の注入を首相官邸の意向で一時中断した」と発表。要するに、形式的には官邸は指示していないが、東電の側で官邸の意向を忖度して中断したというわけだ。この場合は明確な指示はしていないが、官邸側の意向は東電に伝わっていたということになる。 これと似た例は民主党の政策で多い。浜岡原発でも「停止要請」、東電の賠償問題でも「銀行に債権放棄を要請」、原発周辺の20〜30キロ圏内住民にも「自主的な避難を要請」、節電についても「15%を目標」とするなど、いずれも政府の「意向」