埼玉県和光市にある税務大学校の教室。新型コロナウイルス対策で研修生同士の間隔を空けている=22日午後、埼玉県和光市 新型コロナウイルスの影響で延期されていた国税庁の集団形式での新任職員研修が、埼玉県や大阪府など全国4カ所で再開した。 同庁は感染対策に全力を挙げるが、研修生からは「クラスター(感染者集団)が発生する危険を冒してまで、集合で実施する必要があるのか」と疑問の声が出ている。 国税庁は毎年4月から、全国の国税局などで採用された新任職員向けの研修を実施。研修生は3カ月~1年間の寮生活を送りながら、税務の知識などを学ぶ。今年度も予定していたが、中止を求める声がSNS上で拡散。国税庁は4月5日までに在宅での研修に切り替えると発表し、研修生を帰宅させた。 再開したのは高卒程度の職員約820人を対象とした普通科研修。6月19日に政府がイベントなどの開催制限を緩和したことを受け、7月6日から順次