ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (464)

  • 英国でデルタ株の亜系統が急拡大、なぜ? 危険度は?

    2021年10月20日、英国ロンドンの地下鉄に乗る通勤客。新型コロナウイルスの拡散を防ぐためにマスクを着用している人もいる。感染者数が急増している英国では現在、病院の負荷を軽減するため、医療関係者が政府に一部の制限を復活させるよう求めた。(PHOTOGRAPH BY TOLGA AKMEN, AFP VIA GETTY IMAGES) 英国では7月以降、デルタ株の亜系統「AY.4.2」が拡大している。依然として主流は元のデルタ株ではあるものの、現在、2つの新たな変異をもつこの亜系統が新規感染の12%以上を占めている。9月上旬の時点では4%以下だったため、割合は増加傾向だ。 さらに憂慮すべきは、AY.4.2がデルタ株の他の亜系統を着実に打ち負かしている点だ。英保健安全保障庁(UKHSA)が10月22日付けで公表した暫定的な証拠では、AY.4.2はデルタ株の他の亜系統に比べ、家庭内での感染率が

    英国でデルタ株の亜系統が急拡大、なぜ? 危険度は?
    prna79
    prna79 2021/11/10
    “科学者はAY.4.2を亜系統と呼んでいる。これはデルタ株でありながら、新たな変異がいくつかあることを意味する。デルタという太い枝から生えた小枝のようなものだ。”
  • 8万人の命を奪ったドラキュラ伯爵のモデル「串刺し公」ヴラド3世の生涯

    生前に描かれたヴラド3世(1431~1476年)の肖像画の模写。現在は、オーストリア、インスブルックにあるアンブラス城に展示されている。(ERICH LESSING/ALBUM) ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」のモデルの一人と言われるヴラド3世は、現在のルーマニア南部にかつて存在したワラキア公国の君主だった。ワラキア公国は1859年にモルダビア公国と統合し、ルーマニア王国として生まれ変わる。ヴラド3世は、1448~1476年の間に断続的にワラキア公国を統治し、ヴラド・ドラキュラ(ドラゴンの息子という意味)とも呼ばれていた。しかし、敵を拷問するなど暴虐の限りを尽くしたことから、ルーマニア語で「ヴラド・ツェペシュ」、すなわち「串刺し公ヴラド」という呼び名で最もよく知られるようになった。一部では、その生涯の間に8万人以上の命を奪ったともいわれている。犠牲者の多くは、串刺しにされて殺された

    8万人の命を奪ったドラキュラ伯爵のモデル「串刺し公」ヴラド3世の生涯
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    prna79 2021/11/10
    “そして息子のヴラド3世は、「ドラゴンの息子」を意味するドラキュラあるいはドラキュリアと呼ばれた。” ドラキュラがドラゴンの息子だとは知らなかった。
  • 血液だけで複数のがんを超早期発見、リキッドバイオプシーとは

    がんは世界中で主な死因となっている。早期のがんを発見する検査は、治療に革命をもたらす可能性がある。(PHOTOGRAPH BY ANTHONY KWAN, BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES) 膵臓(すいぞう)がんを専門とするフィリス・ナポレス氏が手術をするときには、患者の病状は進行しており、予後も悪いことがほとんどだ。しかし、2020年10月に米カリフォルニア州のサッターヘルス病院で手術をした例は、これまでと違っていた。 退職した自動車セールスマンである76歳のジム・フォード氏は、血液による新しいがんスクリーニング検査の治験に参加し、ステージ2の膵臓がんと診断されて驚いた。多くの膵臓がん患者とは異なり、彼には何の症状もなく、つい1週間前にもゴルフに出かけたばかりだったからだ。 膵臓がんがこれほど早期に発見されることはまれだ。ナポレス医師によると、膵臓がんは症状が出てから

    血液だけで複数のがんを超早期発見、リキッドバイオプシーとは
    prna79
    prna79 2021/11/10
    「本当に効果があるのかないのかを知る必要があります。私自身はまだ判断がつきません」 アメリカではセラノスというバイオプシー詐欺の会社が裁判になってますしね。
  • 2015年に小笠原沖で起きた余震、深さ751キロで世界最深だった

    2015年に小笠原諸島西方沖で発生した一連の地震は、地下数百キロで発生した超深発地震だった。(PHOTOGRAPH BY FLPA, ALAMY STOCK PHOTO) 2015年5月、小笠原諸島西方沖の地下600~700キロという深さで、奇妙な連続地震が発生した。ほとんどの地震は、地表から数十キロよりも浅い部分で起こるものだが、この地震はそれよりはるかに深かった。こうした地下深くの場所では、激しい高温と高圧のため岩石は割れることがなく、地震は起こりにくいと考えられていた。(参考記事:「史上最長、32年間続いた「ゆっくり地震」を解明」) 最初に起こった地震はマグニチュード7.9(気象庁マグニチュードは8.1)、震源の深さは680キロを記録した。これ自体、世界でもまれにみる超深発地震だが、続いて起こった余震の一つが、観測史上世界最深だった可能性があることが明らかになった。この発見は、202

    2015年に小笠原沖で起きた余震、深さ751キロで世界最深だった
    prna79
    prna79 2021/11/06
    “2015年5月、小笠原諸島西方沖の地下600~700キロという深さで、奇妙な連続地震が発生した…こうした地下深くの場所では、激しい高温と高圧のため岩石は割れることがなく、地震は起こりにくいと考えられていた。”
  • 絶滅した孤高のフォークランドオオカミ、謎の起源に新たな光

    絶滅したフォークランドオオカミ(Dusicyon australis)のイラスト。チャールズ・ダーウィンがビーグル号で旅をした後、1839年にジョージ・ウォーターハウスによって描かれた。(ILLUSTRATION BY NATURE PICTURE LIBRARY) 南大西洋の英領フォークランド諸島(スペイン語名はマルビナス諸島)には、かつてフォークランドオオカミというイヌ科の動物が生息していた。島で唯一の陸生哺乳類で、19世紀に絶滅してしまったが、ヨーロッパ人が見つけたときに島に人が暮らした痕跡はなく、フォークランドオオカミは自力で海を渡ってやって来たと考えらえていた。 しかし、考古学と生態学を組み合わせた新たな研究により、フォークランド諸島にはヨーロッパ人が見つける前にも人が住み、そして彼らがフォークランドオオカミを連れてきた可能性が示された。論文は10月27日付けで学術誌「Scien

    絶滅した孤高のフォークランドオオカミ、謎の起源に新たな光
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    prna79 2021/11/06
    “しかし、考古学と生態学を組み合わせた新たな研究により、フォークランド諸島にはヨーロッパ人が見つける前にも人が住み、そして彼らがフォークランドオオカミを連れてきた可能性が示された。”
  • クジラは想像以上の大食いだった、従来推定の3倍も、研究

    ザトウクジラは大量の糞を排泄する。糞には鉄分が豊富に含まれており、海の栄養循環において重要な役割を果たしている。写真のザトウクジラはカリフォルニア沖の個体。(PHOTOGRAPH BY JOHN DURBAN) 「ヒゲクジラはいったいどれくらいべるのだろう?」 すべてはこの素朴な疑問から始まった。 「ごく基的な問題なので、30年、40年、50年も前に答えが出ていると思っていましたが、実際には誰も測定したことがなかったのです」と、米スタンフォード大学ホプキンズ海洋基地の博士研究員で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーであるマシュー・サボカ氏は語る。 ヒゲクジラとは、ザトウクジラ、セミクジラ、シロナガスクジラなど、海水からオキアミや動物プランクトンなどの餌をこし取ってべるクジラのグループ。たいていは深さ数百メートルの海中で餌をべるため、その行動を観察するのは容易ではない。

    クジラは想像以上の大食いだった、従来推定の3倍も、研究
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    prna79 2021/11/06
    “クジラは深い海で鉄分を含むオキアミを食べ、海面に浮上して鉄分を含む糞をする。” 表層はエネルギーは多いが栄養塩類が不足し,深層は栄養塩類は多いがエネルギーがない。クジラは栄養塩類の循環を助ける。
  • クジラは想像以上の大食いだった、従来推定の3倍も、研究

    ザトウクジラは大量の糞を排泄する。糞には鉄分が豊富に含まれており、海の栄養循環において重要な役割を果たしている。写真のザトウクジラはカリフォルニア沖の個体。(PHOTOGRAPH BY JOHN DURBAN) 「ヒゲクジラはいったいどれくらいべるのだろう?」 すべてはこの素朴な疑問から始まった。 「ごく基的な問題なので、30年、40年、50年も前に答えが出ていると思っていましたが、実際には誰も測定したことがなかったのです」と、米スタンフォード大学ホプキンズ海洋基地の博士研究員で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーであるマシュー・サボカ氏は語る。 ヒゲクジラとは、ザトウクジラ、セミクジラ、シロナガスクジラなど、海水からオキアミや動物プランクトンなどの餌をこし取ってべるクジラのグループ。たいていは深さ数百メートルの海中で餌をべるため、その行動を観察するのは容易ではない。

    クジラは想像以上の大食いだった、従来推定の3倍も、研究
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    prna79 2021/11/06
  • 金星探査計画が続々、今なぜ灼熱の惑星に挑むのか?

    金星の表面は、そのほとんどがまだ調べられていない。画像は、NASAの金星探査機マゼランのレーダー探査データに基づいて作成されたもの。(PHOTOGRAPH BY NASA, JPL) 金星は夜空で最も美しい天体の1つだが、もし近くに行けば腐った卵のようなにおいがするだろう。その雨粒は肉を溶かし、表面の温度は木やガソリンが自然発火するほど高く、気圧は潜水艦がつぶれるほど高い。 そんな金星だが、かつては温暖で、海があり、生命が存在していたかもしれない。つまり、太陽系では数十億年にわたり、地球と金星という2つの青い惑星が太陽の周りを回っていたのかもしれないのだ。しかし、地球で生命が繁栄する一方で、金星では大気中に破滅的な量の炭素が蓄積されて「暴走温室効果」が起こり、死の惑星になってしまった。(参考記事:「「金星に生命の痕跡」に反証続々、ホスフィンは誤検出の可能性」) かつて金星に液体の海があった

    金星探査計画が続々、今なぜ灼熱の惑星に挑むのか?
    prna79
    prna79 2021/10/27
    “現在の課題は、着陸機に電力を供給する方法と(金星の雲の下では太陽エネルギーが不足するため)、観測結果を地球に送信するための通信システムの設計だ。”
  • バイキング、西暦1021年には北米定住、太陽嵐から解明

    バイキングは今からちょうど1000年前の西暦1021年にはアメリカ大陸に進出していたようだ。(STAINED GLASS BY EDWARD COLEY BURNE-JONES VIA DELAWARE ART MUSEUM / BRIDGEMAN IMAGES) 西暦993年、太陽の表面で激しい活動が起き、膨大な量の宇宙線が放出された。いわゆる太陽嵐だ。この出来事が決め手となり、今回、バイキングがアメリカ大陸にいた正確な年が特定できた。 今から50年以上前、カナダのニューファンドランド島のランス・オ・メドー遺跡でバイキングの集落が発見された。以降、アメリカ大陸に最初に到達したヨーロッパ人はバイキングの船乗りであるという説は、ほとんどの学者に受け入れられている。 バイキングが、西暦700年代後半から1100年頃にかけて北の海を駆け巡っていたことはわかっている。しかし、彼らが「ヴィンランド」

    バイキング、西暦1021年には北米定住、太陽嵐から解明
    prna79
    prna79 2021/10/27
    「バイキングが北米に定住したのが西暦1000年頃であることは以前からわかっていましたが、1021年という具体的な数字が出たことには非常に大きな意味があります」
  • 飼い主の感情は犬に「伝染」する、どうやって?

    米ウェストバージニア州ブーン郡の少女と飼い犬。(PHOTOGRAPH BY STACY KRANITZ) イヌを飼っている人たちは「うちの子は人間の気持ちを察するのが得意だと感じることがある」という。これは愛犬家の妄想とは言えないようだ。最近の数々の研究で、イヌは人間が発する態度や化学物質の手がかりから飼い主の恐怖、興奮、怒りを識別できること、またそうした感情が彼らに「うつる」ことがわかってきたからだ。 幼児は、親の姿から手がかりを得て、人間や自分の周囲の世界に対してどのように反応すべきかを学ぶ。イヌも同じで、飼い主を見ることで同様のサインを受け取る。飼い主が穏やかで自信に満ちた感情を発しているとき、イヌは周囲の環境を安全で安心なものと見なす傾向にある。 「イヌは驚くほど社会的な動物であり、人間の温かさや喜びにすぐに影響を受けます」と米アリゾナ州立大学の心理学教授で、イヌ科学共同研究室の責

    飼い主の感情は犬に「伝染」する、どうやって?
    prna79
    prna79 2021/10/27
    “ところで、イヌの感情が人間に伝染することがあるかどうかについてはまだよくわかっていない。ただ「その可能性は高い」と考える専門家もいる。”
  • コロナワクチンの混合接種は安全? 効果は? 今わかっていること

    2021年8月19日、エクアドルのグアヤキルで、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンの接種を行う医療スタッフ。エクアドルでは、10月中旬時点で国民の約56%が必要な回数の接種を完了した。現在、政府は2回目接種の拡大に取り組んでいる。(PHOTOGRAPH BY MARIANA MILLER, AGENCIA PRESS SOUTH, GETTY IMAGES) 新型コロナウイルスの予防接種を受ける場合、異なるメーカーのワクチンを続けて接種してもいいのだろうか? この「混合接種」の問題に、医療関係者たちは新型コロナワクチンの接種が開始される前から関心を寄せてきた。これは学問上の論点にとどまらない。混合接種が可能であれば、ワクチンの供給が格段に向上し、医療上もある程度のメリットが得られるかもしれないからだ。 米国立衛生研究所(NIH)は、追加接種(ブースター接種)におけ

    コロナワクチンの混合接種は安全? 効果は? 今わかっていること
    prna79
    prna79 2021/10/23
    “混合接種がFDAに承認されたら、全米で接種の後押しになるだろうと…氏は期待する。” おたくの国はあの強力な反ワクチンをまずどうにかしなくちゃ話は進まないのでは。
  • ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究

    古代のネコの遺伝子を分析したところ、ぶち模様のネコは中世になるまでは存在しなかったことがわかった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。(参考記事:「動物大図鑑 イエネコ」) 研究者らは、古代ルーマニアのネコの死骸からエジプトのネコのミイラ、現代アフリカのヤマネコに至るまで、過去9000年間に存在した200匹以上のネコのDNA調査を行った。6月19日付けの学術誌「Nature Eco

    ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究
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    prna79 2021/10/22
    “ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく…”
  • 太陽系の未来の姿? 燃え尽きた恒星の周りを回る惑星を発見

    白色矮星の周りを回る巨大ガス惑星が発見された。遠い未来に太陽が膨張して赤色巨星になり、ほとんどの内惑星が破壊された後の太陽系は、このような姿になっているのかもしれない。(ILLUSTRATION BY ADAM MAKARENKO, W. M. KECK OBSERVATORY) 銀河系で最も幸運かもしれない惑星は、地球から約6500光年離れた、銀河系の中心に近いところに存在している。この巨大ガス惑星は、死にゆく主星の巻き添えになるのを辛うじて免れることができた。 10月13日付けで科学誌「ネイチャー」に発表された論文によると、この木星サイズの幸運な惑星は、小さな恒星の死骸の周りを回っている。この恒星は地球サイズの薄暗い白色矮星で、かつては太陽と同程度の大きさだった。恒星が老いると、高密度の白色矮星へと崩壊する前に、膨張して赤色巨星になるが、この過程で周りを公転する惑星を容易に破壊してしま

    太陽系の未来の姿? 燃え尽きた恒星の周りを回る惑星を発見
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    prna79 2021/10/20
    “マイクロレンズ効果を利用した観測により、これまでに約90個の惑星の存在が明らかになっており、その中には、主星から離れて銀河系内を単独でさまよう「自由浮遊惑星」も含まれている。”
  • 今季のインフルエンザ、新型コロナと同時流行の恐れ

    ワクチン接種を受ける女性。この診療所では、新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの両方の接種が受けられる。(PHOTOGRAPH BY VYACHESLAV PROKOFYEV, TASS VIA GETTY IMAGES) 秋を迎えて涼しくなった米国では、今も続く新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)にかぜやインフルエンザの流行期が重なることを、今年も専門家が警告している。昨年はインフルエンザの流行が驚くほど小規模だったこともあり、この冬は例年よりも猛威を振るう恐れがある。 2020~21年流行期のインフルエンザの感染者数は、例年より大幅に減少した。専門家は、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、マスク着用、移動制限、手洗い、リモートワーク、学校閉鎖などの対策のおかげだと考えている。通常のインフルエンザ流行期の場合、米国の医療および公衆衛生の検査施設で確定する陽性例数

    今季のインフルエンザ、新型コロナと同時流行の恐れ
    prna79
    prna79 2021/10/20
    “世界各国の調査機関は…データを用いて、翌年の接種に使用する株が選択される。だが昨年は流行が非常に小規模だったために収集できたサンプルが少なく、この冬に流行する株の特定は例年より難しくなっている。”
  • ジャガーの毒殺が横行か、ブラジルで事件発覚、初の捜査へ

    ブラジル、クイアバ川の支流に浮かぶホテイアオイの中から現れたオスのジャガー。かつてジャガーの縄張りだった場所で牧場主が家畜を放牧しているため、ウシがジャガーに襲われることも少なくない。その報復として、ジャガーを毒殺するための農薬を撒く牧場主もいる。 (PHOTOGRAPH BY NICK GARBUTT / BARCROFT MEDIA, GETTY IMAGES) サンドロの死体が回収された時、すでに死後1カ月弱が経過していた。サンドロはおとなのジャガーのオスで、GPS追跡装置付きの首輪が付けられていた。 ブラジル、パンタナールのオッターズ・パスと呼ばれるエリアで、サンドロの行動は1年近く追跡されてきた。しかし、5月になってから動かなくなっていた。そのため、研究者たちがフィールドに足を運んでGPSの信号をたどったところ、この地域に山のようにある牧場のひとつで亡骸が見つかった。世界最大級の

    ジャガーの毒殺が横行か、ブラジルで事件発覚、初の捜査へ
    prna79
    prna79 2021/10/20
    “しかし、連邦警察が牧場の家宅捜索を行ったのは、ジャガーが発見されてから既に2カ月近く経った、8月5日のことだ…この事件は世間に広く知られていたため、土地の所有者や従業員は警察が来ることを知っていた”
  • コロナで糖尿病を発症、米で年10万人、膵臓に深刻な被害の恐れも

    2021年5月29日、ポルトガルのリスボンにあるスクリーニング検査所で、糖尿病の可能性を調べるために血糖値を測定する医学生。(PHOTOGRAPH BY HORACIO VILLALOBOS, CORBIS VIA GETTY IMAGES) 米スタンフォード大学の微生物学者であるピーター・ジャクソン教授のところには、新型コロナウイルス感染症から回復した後、別の問題に悩み始めた人たちから毎日のようにメールが寄せられている。 つい先日来たメールでは、2人の子どもを持つ30代の母親が、今では日々、糖尿病の薬を何種類も服用していると訴えていた。新型コロナウイルスに感染する前には、糖尿病のリスクはなかったにもかかわらずだ。 パンデミック(世界的大流行)の当初から、糖尿病(インスリンの分泌や作用が十分でないために、血糖値の上昇を適切に抑えられなくなる病気)は新型コロナが重症化するリスク要因であること

    コロナで糖尿病を発症、米で年10万人、膵臓に深刻な被害の恐れも
    prna79
    prna79 2021/10/16
    “膵臓と新型コロナ感染症の関係について、科学者たちは2つの陣営に分かれている。ワイン氏は、この病気がほんとうに糖尿病を引き起こすかどうかは疑わしいと考える側にいる。”
  • マラリアワクチンをWHOが初推奨、「歴史的な日」と述べた背景

    2019年9月13日、ケニア西部ホマベイ郡の湖畔の町ンディワで、マラリアワクチン接種の準備をする保健員。(PHOTOGRAPH BY BRIAN ONGORO, AFP VIA GETTY IMAGES) 世界では現在、1秒間に7人がマラリアに感染し、2分間に1人のペースで5歳未満の幼児が命を落としている。そんな現状に心を痛めてきた公衆衛生の専門家たちは、世界保健機関(WHO)が10月6日に世界初のマラリアワクチン「RTS,S/AS01(モスキリックス)」の推奨に踏み切ったことを大いに喜んでいる。 長年にわたる臨床試験(治験)の結果、RTS,Sが安全であり、他のマラリア対策と併用すれば特に予防に役立つことが確認された。RTS,Sの12カ月間の効果は56%であり、他の病気に対する最新のワクチンほど驚異的ではない。しかし、このワクチンの標的である熱帯熱マラリア原虫(Plasmodium fal

    マラリアワクチンをWHOが初推奨、「歴史的な日」と述べた背景
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    prna79 2021/10/12
    “「PLoS Medicine」に発表された論文によると…リスクが高い地域で毎年3000万回のRTS,Sが効率よく接種された場合、マラリア感染を毎年280万~680万人減らし、5歳未満の幼児1万1000~3万5000人の命を救うことができるという。”
  • 20数億年前に地球の酸素急増の謎、1日が長くなったから? 新説

    米五大湖のひとつヒューロン湖の陥没穴「ミドルアイランド・シンクホール」を探索するダイバー。ここの微生物マットは、約20億年前の地球の海のものと似ていると見られ、今回の研究に使われた。(PHOTOGRAPH BY NOAA, THUNDER BAY NATIONAL MARINE SANCTUARY) 地球の大気には酸素がおよそ20%含まれている。多くの生命が生きていけるのはそのおかげだ。しかし、できたばかりの46億年前の地球の大気にはほとんど酸素が含まれておらず、24〜22億年前に急激に増えたことが地質学的な記録からわかっている。 その理由は、光合成を行うシアノバクテリア(藍色細菌)が海で増えたからと考えられている。だが、光合成を行う微生物はもっと前から地球に存在しており、だとしたらなぜこの時期に大量に酸素が増え始めたのかは大きな謎だった。 このたび、その謎にまつわる驚くべき新説が発表され

    20数億年前に地球の酸素急増の謎、1日が長くなったから? 新説
    prna79
    prna79 2021/10/03
    「5億5000万年前の地球の自転速度については、かなり確かなことがわかっています。というのも、貝にある成長線から1日の長さがわかるからです」「しかし問題はそれ以前の、サンゴや貝が存在しない時代です」
  • 米国のコロナ死者数 100年前の「スペインかぜ」を上回る

    2021年9月、米国の首都ワシントンDC。連邦議会議事堂や様々な記念碑、博物館が集まる区域「ナショナルモール」の芝生で、新型コロナウイルス感染症による死者をしのぶ白い旗が、ボランティアの手によって立てられた。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN WILKES) 2020年3月11日に、世界保健機関がパンデミック(感染症の世界的流行)を宣言してから1年半が経過した。2021年9月29日時点で、米国の新型コロナウイルス感染症による死者数は69万3000人に達している。 この数は、1918年のインフルエンザパンデミックによる米国の死者数をとうとう上回った。新型コロナウイルス感染症が、米国史上最も多くの死者を出した感染症となったのだ。 とはいえ、1918年のインフルエンザの被害は目を覆うものだった。3回の感染拡大の波で、実に米国民の4分の1以上が感染したとされている。その影響で、1918年

    米国のコロナ死者数 100年前の「スペインかぜ」を上回る
    prna79
    prna79 2021/09/30
    “2021年9月29日時点で、米国の新型コロナウイルス感染症による死者数は69万3000人に達している。この数は、1918年のインフルエンザパンデミックによる米国の死者数をとうとう上回った。”
  • コロナワクチンが義務化されるとどうなる? 効果は? 米国の例

    2021年8月23日、米国オハイオ州コロンバスで新型コロナウイルスワクチンの接種を受ける男性。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN ZENNER, SOPA IMAGES, LIGHTROCKET VIA GETTY) 全米で新型コロナウイルスワクチンの接種ペースが鈍り、感染者が増え続けるなか、連邦政府は多くの労働者にワクチン接種か毎週の検査を義務付けることで、ウイルスの広がりを抑え込もうとしている。 バイデン大統領は9月9日、ワクチン接種の義務化を伴う新たな感染対策を発表した。従業員100人以上の企業の社員、連邦政府職員および取引業者の従業員、そして連邦政府から資金を提供されている機関で働く医療従事者に適用され、全米で約1億人の労働者が対象となる。 かなり大規模な措置だが、米国では過去にもワクチンが義務化された前例がある。「ワクチン接種義務は米国的であり、義務化に対する抵抗も米国

    コロナワクチンが義務化されるとどうなる? 効果は? 米国の例
    prna79
    prna79 2021/09/28
    “米国では過去にもワクチンが義務化された前例がある。「ワクチン接種義務は米国的であり、義務化に対する抵抗も米国的です」と米カリフォルニア大学バークレー校の医学史家エレナ・コニス氏は言う。”