ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (464)

  • 外来アリは520種もいた、その脅威は想像以上に大きい、研究

    世界の熱帯地域に広く生息するアカカミアリ(Solenopsis geminata)。外来種として他の地域の生態系に悪影響を及ぼしており、人を刺すこともある。(PHOTOGRAPH BY SOLVIN ZANKL, NATURE PICTURE LIBRARY) 2001年、オーストラリアのブリスベーンで、アリに刺された作業員がひどい痛みで病院に送られた。そのアリは、来は南米に生息するヒアリだった。攻撃的で毒をもち、農業被害ももたらすこのアリの侵入に、人々は警戒を強めた。ヒアリとの闘いは、後に科学者たちが論文の中で述べたように「絶対に負けられない闘い」だった。 このヒアリのように、来の生息域外に存在する「外来」アリは、貨物や物資に紛れ込むことで意図せず世界中に運ばれてしまう。空港の検疫は、植物や土を持ち込まないよう注意喚起しているが、これは外来アリの侵入を阻止するためでもある。 しかし、

    外来アリは520種もいた、その脅威は想像以上に大きい、研究
    prna79
    prna79 2023/01/28
    “ヒトが世界中を移動してきた歴史と同じくらい長い間、アリは主に人間が運…んで移動してきた…ある論文では、こうしたアリを「観光」アリと名付けているが、アリは少なくとも16世紀から世界中を旅している。”
  • ウイルスは「悪者」だけではない、微生物のエサにも、研究

    ミズゴケのそばを泳ぐ繊毛虫の一種。ハルテリア属の繊毛虫は、ウイルスだけをべて成長できることが、今回初めて確認された。(PHOTOGRAPH BY MAREK MIS / SCIENCE SOURCE) ウイルスといえば「悪者」と思われがちだ。しかし、病原体となるのは、数百万種もあるとされるウイルスのうちごくわずかにすぎない。ウイルスはいたるところに存在し、私たちの体や環境にとって有益で、複雑な役割を担っている。 実際、ウイルスは特定の微生物のエサになっていること、さらには物連鎖にも大きく関わっているかもしれないことが、新たな研究で明らかになった。2022年12月27日付けで「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。 論文によると、単細胞微生物であるハルテリア属の繊毛虫は、ある種のウイルスをべるだけで生き、成長することができるという。繊毛虫1匹が1日最高100万個のウイルスを

    ウイルスは「悪者」だけではない、微生物のエサにも、研究
    prna79
    prna79 2023/01/28
    “論文によると、単細胞微生物であるハルテリア属の繊毛虫は、ある種のウイルスを食べるだけで生き、成長することができるという。” ゾウリムシにとっては感染しないウイルスは有機物の塊だもんな。
  • 宿主をゾンビ化する寄生菌、ヒトに感染する可能性は?

    冬虫夏草に寄生されて死んだガから生えるきのこ(子実体)。これに近い遺伝子を持つオフィオコルジケプス(Ophiocordyceps)属の菌類は、昆虫が死ぬ前に行動を操ることができる。(PHOTOGRAPH BY ALEX HYDE, NATURE PICTURE LIBRARY) そのアリは、もう自分の意志で体を動かすことはできない。ふらふらと巣から離れ、葉にしがみついて、そこで死ぬのを待つだけだ。やがて菌が体をい尽くし、頭を破って現れて、空中に胞子をまき散らす。 「まるで森の中にある不気味なクリスマス飾りのようです」と、真菌の遺伝学を専門とする米セントラルフロリダ大学のイアン・ウィル氏は言う。米フロリダ州では、このようにゾンビ化したアリが見つかる。 もし、このような菌が人間にも寄生することがあるとしたら? ビデオゲーム「ラスト・オブ・アス(The Last of Us)」と、それを基にし

    宿主をゾンビ化する寄生菌、ヒトに感染する可能性は?
    prna79
    prna79 2023/01/28
    “「ファンタジーとしては…現実に起こるとは考えられません」とウィル氏は言う。だが、菌が進化して人間をゾンビにする心配はないにしろ、温暖化によって真菌感染症のリスクが高まるのは確かなようだ。”
  • 未来を開く「オリガミ」

    折り紙作家で物理学者のロバート・J・ラングが1枚の紙を切らずに折り上げた鶴。こうした細い脚や羽根が重なった翼といった複雑な形を折り上げることは、以前はまず不可能と思われていた。ラングは折り紙の設計にコンピューターが役立つかどうかを試すため、1993年にプログラム「ツリーメーカー」を開発。その中核を成す幾何学的な概念を使って、この鶴の展開図を作成した。(PHOTOGRAPH BY CRAIG CUTLER) 古くから人々の目を楽しませ、制作意欲をかき立ててきた折り紙が今、最先端の分野で、新たな可能性を開く技法「オリガミ」として注目を集めている。 犬たちが騒がしくほえ、玄関の前に宅配便の荷物が届いたことを知らせてくれた。 箱の中には、波状の白いプラスチック・シートが1枚、大きなスーツケースのような形に折り畳まれていた。広げてみると我が家のリビングの幅ぐらいある。折り畳まれた一方の端を伸ばそうと

    未来を開く「オリガミ」
    prna79
    prna79 2023/01/27
    “そんなとき、折り紙作家で物理学者のラングのことを雑誌で知り、部屋に置ける「折り畳めるカヤック」を思いつく…苦労の末に立ち上げたオル・カヤック社は、今では各種の折り畳みカヤックを販売している。”
  • 砂漠が一面の花畑になる「スーパーブルーム」、2023年は起きるか

    「スーパーブルーム」は、米国南西部の乾燥地帯で野草がいっせいに開花する伝説的な現象だ。先住民たちは昔から、ユリやヒマワリ、シソ科のチアなどが大量に開花するこの現象を祝ってきた。1774年には、スペイン人開拓者のフアン・バウティスタ・デ・アンザが、「花々に覆われた草原が、海のすぐ近くまで迫っている」と記している。 今日では、スーパーブルームが見られる場所は、手つかずの自然が残っているカリフォルニア州、アリゾナ州、ネバダ州の広大な砂漠に限られている。そのうえ、この現象は十分に雨が降った次の年にしか見られない。気候変動の時代には、この地域に多くの雨が降ることはまれになっている。

    砂漠が一面の花畑になる「スーパーブルーム」、2023年は起きるか
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    prna79 2023/01/25
    “数百年前のスーパーブルームは、途方もない規模だったようだ…米国の博物学者ジョン・ミューアは、セントラル・バレーを「青い花々が咲き乱れる内陸の海」と表現している。”
  • プラや化粧品の化学物質が子宮筋腫を大きくする、しくみを解明

    これらのボトルに使われているプラスチックには、フタル酸エステル類などホルモンを乱す化学物質が含まれており、それらが水中に溶け出す可能性がある。(PHOTOGRAPH BY HANNAH WHITAKER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 子宮筋腫とは、子宮の中や周囲にできる非がん性腫瘍で、サッカーボールほどの大きさになることもある。多くの女性がかかる病気であり、骨盤と背中の痛みや、重い月経出血、性交痛、あるいは生殖機能の問題を引き起こす可能性がある。米国では、15歳~50歳までの女性のうち推定2600万人が子宮筋腫にかかっており、その半数以上に苦しい症状があらわれると見込まれている。 今のところ、腫瘍を永続的に縮小させる薬はない。薬で症状を軽くできる場合もあるが、薬が効かなかったり、妊娠しにくかったりすれば、手術を受けるしかない。筋腫を手術で取り除く治療法は、最低限の身

    プラや化粧品の化学物質が子宮筋腫を大きくする、しくみを解明
    prna79
    prna79 2023/01/25
    “フタル酸エステル類はホルモンのような作用をしたり、ホルモンの作用を阻害したりすることがで知られており、10年以上前から健康に関する研究の対象になってきた。”
  • コロナ感染が野生動物で拡大中、新たな感染源ができる恐れも

    米ワイオミング州の川を渡るミュールジカ。新型コロナウイルスに感染する可能性のある動物種が増えているが、ミュールジカはその1つだ。(PHOTOGRAPH BY JOE RIIS , NAT GEO IMAGE COLLECTION) 新型コロナウイルスはヒトの間だけで流行していると考えられがちだ。だが実際には、このウイルスは飼育下の動物や野生動物にも感染することがある。しかも、感染した動物の種類や数は増えている。 米農務省は、これまでに100匹以上のイエネコやイエイヌのほか、飼育されているトラ、ライオン、ゴリラ、ユキヒョウ、カワウソ、ブチハイエナから新型コロナウイルスが検出されたと報告している。米国の動物園では、ビントロング(クマネコ)、ハナグマ、ピューマ、フェレット、スナドリネコ、オオヤマネコ、マンドリル、リスザルについて、それぞれ1件の陽性が記録されている。(参考記事:「ゴリラが新型コロ

    コロナ感染が野生動物で拡大中、新たな感染源ができる恐れも
    prna79
    prna79 2023/01/25
    “新型コロナウイルスはヒトの間だけで流行していると考えられがちだ。だが実際には、このウイルスは飼育下の動物や野生動物にも感染することがある。しかも、感染した動物の種類や数は増えている。”
  • 【動画】ヘラジカが枝角を振り落とす様子が話題 その謎に迫る

    米アラスカ州で撮影したヘラジカ。成長中の枝角に栄養を供給するけば立った皮膚ベルベットを脱ぎ捨てている。(PHOTOGRAPH BY MICHIO HOSHINO/MINDEN PICTURES) ヘラジカはなぜ枝角を失ったのか? 米アラスカ州でヘラジカが枝角を振り落とし、突然の出来事に驚いたかのように走り去った様子が、ドアベルのセキュリティーカメラに録画されていたのだ。冗談のように見える光景に、世界中の人々が不思議に思っていることだろう。 A doorbell camera in Houston - Alaska captures the rare sight of a Moose shedding both his antlers last week.pic.twitter.com/qwxp0uwiFj — Michael Warburton(@MichaelWarbur17) 2022

    【動画】ヘラジカが枝角を振り落とす様子が話題 その謎に迫る
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    prna79 2023/01/18
    “毎年、野生生物管理者や生物学者のもとに、枝角が絡んでしまったシカの報告が寄せられる。” 大きなオス鹿の角に他のオス鹿のちぎれた頭が絡まっている写真を見たことがある。動画あった>https://youtu.be/PDAIPTNAJbQ
  • アルツハイマー病新薬「レカネマブ」、効果は? 副作用は?

    ポジトロン断層法(PET)で撮影された健常なヒトの脳(上)とアルツハイマー病患者の脳(下)の画像。赤く表示されているのが、アルツハイマー病の特徴であるアミロイドβタンパク質の塊。(PHOTOGRAPH BY SCIENCE SOURCE) 9月25日、厚生労働省がアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を正式に承認した。 アルツハイマー病は進行性の脳疾患で、多くは65歳前後で発症し、徐々に記憶障害、人格変化、精神障害などをきたし、最終的には死に至る。米国では現在、65歳以上の人々のうち約650万人がアルツハイマー病であると推定されている。米非営利団体アルツハイマー病協会は、2050年には1270万人に達すると予想している。厚労省によると、日では2060年には800万人にのぼるとみられている。 現時点では、一部の症状に対処する薬はあっても、アルツハイマー病を完治させる薬はない。アルツハイマー病

    アルツハイマー病新薬「レカネマブ」、効果は? 副作用は?
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    prna79 2023/01/18
    “アミロイドβはアルツハイマー病という複雑なパズルの1つのピースにすぎず、病気の進行を遅らせたり止めたりする上で重要かどうかはわからない” アミロイドβはアルツハイマー病の原因か結果か。
  • 開発が進む「微生物油」、パーム油の代替となるか

    キバナスズシロの葉から垂れる藻類油。この油は、パーム油などのほかの油よりも持続可能性が高い。微生物油はパーム油と同じくさまざまな目的に利用できるが、森林を伐採しなくても生産できるうえ、気候変動の影響を受けることもない。(PHOTOGRAPH BY GRANT CORNETT, NAT GEO IMAGE COLLECTION) パーム油は、世界でもっともよく使われている植物油だ。ポテトチップスがパリパリなのも、洗剤で汚れが落ちるのもパーム油のおかげ。スーパーマーケットの商品の半分、パーソナルケア商品の7割にパーム油が使われていると言うほどだ。近年ではバイオ燃料としても活躍しており、世界のパーム油の消費量は着々と増加している。(参考記事:「実はここにも!身の回りのパーム油を調べてみた」) 一方で、パーム油需要は問題も引き起こしている。なかでも世界の2大パーム油生産国であるインドネシアとマレー

    開発が進む「微生物油」、パーム油の代替となるか
    prna79
    prna79 2023/01/18
    “微生物油がパーム油の代替として有力視されている理由の一つが、この高い収率だが、理由は他にもある。微生物油は、アブラヤシに比べて環境への負荷が小さいことだ。”
  • 野球投手の滑り止め剤の効果を初めて計測、科学的議論が可能に

    野球の投手が使う滑り止め剤の効果を初めて定量的に示した、と東北大学などの研究グループが発表した。米大リーグの公式球が日のプロ野球のものより滑りやすいことなどを実証した。ボールの滑りやすさの議論は人の感覚に頼ってきたが、科学的に示したことで、滑りにくいボールや、良い滑り止め剤に関する認識が深まると期待されるという。 野球では投手が、ロジンと呼ばれる、炭酸マグネシウムと松やにを混ぜた滑り止め剤を指に着けることが認められている。しかしグリップ性やボールの回転数を上げるため、重量挙げで使われる強力な粘着物質などが不正に使われる例があり、問題視されているという。大リーグでは2021年6月に取り締まり強化に乗り出したものの、そもそも公式球が滑りやすく肘に負担がかかるとの指摘もある。ただ、滑りやすさや滑り止めの効果は主に投手の感覚に基づき、定量的に示されてはこなかった。 そこで研究グループは、大リーグ

    野球投手の滑り止め剤の効果を初めて計測、科学的議論が可能に
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    prna79 2023/01/16
    “実験の結果、まず指先に何も着けないと、摩擦係数は指先が含む水分の増加と共に増大し、個人差が大きいことが分かった。” ロジンをつけると個人差が小さくなるという面白い結果。
  • 「人々の命を奪う」食物依存症とは、糖と脂肪の甘くなめらかな罠

    スペイン、バルセロナのラ・ボケリア市場で売られているキャンディー。こうした菓子は、ニコチンやアルコールと同等のレベルのドーパミンを脳内に放出させることがわかっている。(PHOTOGRAPH COURTESY GETTY IMAGES) 依存症というと、タバコやアルコールなどの薬物を思い浮かべる人が多いだろう。だがもう1つ、成人の14%、子どもの12%が患っている依存症がある。物依存症だ。 脂肪と糖で私たちを誘惑するぜいたくな料理は、がまんできないほど魅力的に感じられる。長期休暇の時期などは特にそうだ。専門家によると、これは単なる気持ちの問題ではない。 品に含まれる脂肪分と糖分を増やす傾向は半世紀前から続いていて、今では米国の成人が消費する品の半分以上が「超加工品(高度に加工された品)」になってしまった。こうした品は、体にある脂肪と糖のセンサーに働きかけ、ドーパミンを放出させるよ

    「人々の命を奪う」食物依存症とは、糖と脂肪の甘くなめらかな罠
    prna79
    prna79 2023/01/14
    “一般にドーパミンは快感を高めると思われているが、そうではなく、生存に有利になる行動…を繰り返すよう促しているのだ。ドーパミンが大量に分泌されるほど、その行動を繰り返す可能性が高くなる。”
  • なぜ親や兄弟姉妹、子を食べる動物が多いのか? 共食いのメリット

    ヨーロッパアカガエルのオタマジャクシが仲間のオタマジャクシをべているところ。餌などが乏しい場合、よく見られる行動だ。(PHOTOGRAPH BY GEOGETTE DOUWMA, NATURE PICTURE LIBRARY) 「共い」は印象のいい言葉ではない。しかし研究と発見が進むにつれ、自然界では重要な行動であることが分かってきた。 自分と同じ種の動物をべることは「動物界ではごく一般的です」と語るのは、米ロングアイランド大学の名誉教授で、『共いの博物誌——動物から人間まで』の著者である生物学者のビル・シャット氏だ。共いは無脊椎動物と魚類で頻繁に観察されるが、どの動物グループでも見られるという。 「長い間、生態学者は共いを異常な行動だと考えてきました」と、米カリフォルニア大学デービス校の昆虫学者・線虫学者であるジェイ・ローゼンハイム氏は話す。飼育下に置かれることや、自然とはか

    なぜ親や兄弟姉妹、子を食べる動物が多いのか? 共食いのメリット
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    prna79 2023/01/14
    「共食いが生き残りや繁殖のための適応戦略だと見なされるようになったのは、つい最近のことです」
  • 「感染力は最強」、コロナXBB.1.5について今わかっていること

    オミクロン株のウイルス粒子(オレンジ色)に感染した細胞(紫色)の着色走査型電子顕微鏡写真。新型コロナ感染症の患者から分離した。(MICROGRAPH BY NIAID/NIH) 極めて感染力の強いオミクロン株の亜系統「XBB.1.5」は現在、米国で支配的な株となっている。初期のデータは、以前に獲得した免疫をXBB.1.5がほかの変異株より効果的に逃れていることを示しており、公衆衛生当局者の間では、冬の間に感染の波が起こるのではないかとの懸念が高まっている。 2022年12月から2023年1月の第一週までに、XBB.1.5の割合は、米国全土で確認された新型コロナウイルス感染症の陽性例の約1%から40%以上にまで急増した。北東部の州では、12月25日からの1週間における全症例の75%以上をXBB.1.5が占めた。一方で、この株がより重症化するかどうかを示すデータはまだ存在しない。 「XBB.1

    「感染力は最強」、コロナXBB.1.5について今わかっていること
    prna79
    prna79 2023/01/14
    “XBB.1.5は…現在の全世界の症例でみると5%に満たないものの、おそらくは8〜15日間で倍増しており、これまででもっとも拡大の早い亜系統となると見られている”
  • 1日3回、1~2分間活発に動くだけで死亡リスクが4割減、研究

    日常的な活動を短時間だけやや激しく行った場合、座ってばかりの生活やあまり活動的でない生活と比べて、死亡リスクを減らせるという研究結果が発表された。(PHOTOGRAPH BY SOLSKIN, GETTY IMAGES) 座ってばかりの生活が健康に悪いことはわかっているが、運動不足を解消しなければと考えただけで気が重くなる。しかし、手軽に効果を得られる方法が明らかになった。2022年12月8日付けで学術誌「Nature Medicine」に発表された最新の研究によると、早歩きをする、荷物を運ぶ、家事のペースを上げるなど、1日3回、1~2分間「活発に動く」だけで、健康に大きな効果があるという。 「とてもシンプルですが、これまでにない発想です」と話すのは、研究を率いたオーストラリア、シドニー大学の運動科学者エマニュエル・スタマタキス氏だ。「多くの人、そして、多くの医療従事者がいまだに、身体活動

    1日3回、1~2分間活発に動くだけで死亡リスクが4割減、研究
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    prna79 2023/01/11
    “2022年12月8日付けで学術誌「Nature Medicine」に発表された最新の研究によると、早歩きをする、荷物を運ぶ、家事のペースを上げるなど、1日3回、1~2分間「活発に動く」だけで、健康に大きな効果があるという。”
  • ウソか本当か?「恐怖の略奪者」バイキングを巡る6つの通説

    ポーランドのボリンで開催されたスラブ民族とバイキングの祭りで、バイキング時代の衣装に身を包む再現役者たち。(PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 角がついた兜をかぶって略奪を繰り返し、どくろで酒を飲み、おそろしいいけにえの儀式を行った野蛮人。かつてヨーロッパ北部を席巻したバイキングには、そんな恐怖のイメージが付きまとう。だが、それらは彼らの当の姿なのだろうか。 バイキングにまつわる誤った伝説は少なくない。歴史に登場してから1000年以上の時を経てもなお、バイキングは私たちの想像を掻き立て、オペラ、映画小説漫画、ビデオゲームの題材になってきた。ところが、そのおかげでフィクションとノンフィクションの区別が難しくなっている。 研究者たちは今も、古代の遺物からバイキングたちの真実を探ろうとしている。2021年1

    ウソか本当か?「恐怖の略奪者」バイキングを巡る6つの通説
    prna79
    prna79 2023/01/11
    “「バイキング」という言葉は、人々を指すというよりも、むしろ行動を指している。200年間続いたバイキングの時代、北欧に住んでいたほとんどの人々は、漁業、農業、交易、工芸に従事していた。”
  • 科学者さえも息をのむ、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の画像

    NASA(米航空宇宙局)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、地球から150万キロメートル離れた宇宙から、塵のベールに隠された天体をのぞき込んでいる。見えてきた宇宙は、天文学者がこれまで想像していたよりもはるかに豊かで不可解だった。 ウェッブ望遠鏡は史上最大の宇宙望遠鏡で、赤外線を利用して塵のベールの向こうの天体をとらえる。私たちの目に見える可視光よりもエネルギーが弱い赤外線は塵の中を通過しやすく、ウェッブ望遠鏡の口径6.5メートルの主鏡は、宇宙の最も彼方の天体からくる赤外線まで集めることができる。(参考記事:「ここがすごい!ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」) ウェッブ望遠鏡の中間赤外線観測装置(MIRI)がとらえた、有名な「創造の柱」のガスと塵の嵐。この領域でガスや塵の塊ができると、自らの重力で崩壊し、ゆっくりと温度が上昇して、やがて新しい星が生まれる。(IMAGE BY NASA, ES

    科学者さえも息をのむ、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の画像
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    prna79 2023/01/07
    “ウォルフ=ライエ星140(WR140)を取り巻く塵の殻…塵の殻が等間隔に並んでいるのは、お互いの周りを回る連星系の2つの恒星が約8年ごとに最接近し、その際に塵の層が形成されるからだ。”
  • 「ホッキョクグマの町」へようこそ、人と動物の間合いを守れるか

    カナダのチャーチルにあるワプスク国立公園。ホッキョクグマの子供たちが、眠っている母親の上で遊んでいる。(Photograph by Norbert Rosing, Nat Geo Image Collection) 11月のある寒い朝、イアン・バン=ネスト氏は車の中から双眼鏡をのぞき込んでいた。ここは北極圏に近いカナダの町チャーチル。2匹のホッキョクグマが凍りついた海岸線を歩いている。 ホッキョクグマはまだ遠くにいて、すぐに危険が生じるような距離ではなかったが、大きな歩幅で一歩一歩、町に近づいてくる。手を打つ必要が出てくるかもしれないと、バン=ネスト氏は感じていた。 2022年11月11日、チャーチルでパトロールをするイアン・バン=ネスト氏。町に近づくホッキョクグマを発見した場合は、驚かせて逃げるように促す。(Photograph by Esther Horvath) ホッキョクグマはほと

    「ホッキョクグマの町」へようこそ、人と動物の間合いを守れるか
    prna79
    prna79 2023/01/07
    “安心とは言えない距離まで近づいてきたため、予防措置を講じることにした。見学者をバギーに戻し、安全な場所まで移動させると、同僚と共に散弾銃を2発、空に向けて撃った。親子のクマは向きを変えて逃げ出した”
  • がんを治す「がんワクチン」とは、その仕組みと有望な理由

    がん細胞(緑色)に取りついた2つのT細胞(黄色)をとらえた走査電子顕微鏡(SEM)の着色写真。T細胞は白血球の一種で、体の免疫系を構成する要素の一つ。がん細胞の表面に特定の標的(抗原)を認識したT細胞は、その標的に結合し、他の免疫細胞にがん細胞の破壊を指示する。(MICROGRAPH BY STEVE GSCHMEISSNER, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 一般的に、ワクチンはあらかじめ病気から私たちを守るものだ。だが「がんワクチン」は、すでにがんにかかっている患者の治療に主に使われる。がんワクチンは長年研究され、幾度も失敗が繰り返されてきたが、最近は明るい兆しが見え始めている。 この10年間にゲノム解読などの技術革新が進んだことで、がん細胞とその遺伝子の変異をより詳しく調べられるようになった。その結果、標的がより明確なワクチンを設計できるようになっている。それと同時に、

    がんを治す「がんワクチン」とは、その仕組みと有望な理由
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    prna79 2023/01/07
    “一般的に、ワクチンはあらかじめ病気から私たちを守るものだ。だが「がんワクチン」は、すでにがんにかかっている患者の治療に主に使われる。がんワクチンは長年研究され…最近は明るい兆しが見え始めている。”
  • 眠ると透明になるカエル、秘密は血液に隠されていた

    グラスフロッグの一種(Hyalinobatrachium mashpi)のメスをガラスにのせて撮影した写真。体内の臓器や卵が透けて見える。(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS) 中南米に暮らすアマガエルモドキ科のカエル「グラスフロッグ」。半透明の皮膚や筋肉をもち、周囲の森に溶け込めることからそう呼ばれている。裏返しにしてみれば一目瞭然だ。解剖などせずとも、心臓や肝臓、そして曲がりくねった腸まで見ることができる。 グラスフロッグが透明になる仕組みについて、新たな驚くべき発見が2022年12月23日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。 フライシュマンアマガエルモドキ(Hyalinobatrachium fleishmanni)というグラスフロッグは、眠るときに、鮮やかな色をした赤血球の89%を、肝臓の中にある規則正しく並んだ袋に取り込む。光を遮る赤血球の大半が体内を循

    眠ると透明になるカエル、秘密は血液に隠されていた
    prna79
    prna79 2023/01/07
    “グラスフロッグは、眠るときに、鮮やかな色をした赤血球の89%を、肝臓の中にある規則正しく並んだ袋に取り込む。光を遮る赤血球の大半が体内を循環しなくなることで、カエルの透明度は2倍から3倍に高まる”