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ブックマーク / www.miyadai.com (9)

  • 園子温『ヒミズ』と塚本晋也『KOTOKO』について批評しました - MIYADAI.com Blog

    関連する2映画批評原稿を書きました。 園子温『ヒミズ』と塚晋也『KOTOKO』についてです。 【第一原稿】 ―――――――――――――――――――――― 「震災後のポストモダン」試論 〜園子温『ヒミズ』〜 ―――――――――――――――――――――― 【アントニオーニ『欲望』と鈴木清順『殺しの烙印』】 ■先日、私が主催する私塾において、二映画--ミケランジェロ・アントニオーニ『欲望』(1966)と鈴木清順『殺しの烙印』(1967)--を見て表現と時代の間の関係を探るという企画を立て、朝から夜まで議論した。なお参加者は大多数が二〇歳台前半である。 ■選んだ理由は二映画に共通するものにある。一口で言えば〈社会〉についての告げ知らせということになろう。『欲望』の原題は"Blow Up"(引き伸ばし)。若い世代のために言うと、ネガフィルムを透過した光を印画紙に拡大投影して焼き付ける作

  • 芸術家の内海信彦先生と、弟子の中島「イチモツ」春矢を前に、ゲージツ論をぶちました。 - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 芸術家の内海信彦先生と、弟子の中島「イチモツ」春矢を前に、ゲージツ論をぶちました。 « 中島岳志さんとのロング対談「右の論理」が収録された書籍が間もなく上梓!! | 僕のツイート連投「鳩山小沢辞任分析」をまとめていただきました » 例によって宮台発言の一部のみ抜粋です。 内海さんとのスリリングなやりとりや、中島とのワイセツなやりとりを知りたい方は、次号の『情況』を買ってください。 ──────────────────────── 「シャカイとゲージツ」 宮台真司(社会学者)×内海信彦(画家・美学校講師) 司会:中島晴矢(美学校生) ──────────────────────── 宮台 よろしくお願いします。なんだよお前さっきのパフォーマンス続けてりゃいいんだよ。乱闘の中で対談するみたいな、誰も聞いてない感じにするんだよ、お前さぁ。

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    proto_jp 2010/05/31
    結局、事故がなければ、もはや日常って破れないんだよ。だから9.11のときに、あれを超えるアートがあるのかどうかっていうことが問題になっちゃったわけ。そんなことは以前だったら問題にならない。それを越える
  • 感情の制禦について深い関係があるユダヤ哲学についての宮台ツイートのまとめ - MIYADAI.com Blog

    今朝僕がツイートしたのは、感情の制禦についてでした。この感情の制禦についての問題は、分かる人には分かると思いますが、ユダヤ哲学と深い関係があります。 ユダヤ哲学は極端な理性主義です。信仰絶対主義なのですが、それが絶対である理由は理性的選択だからという話になっています。 これは初期ギリシア哲学の影響によるもので、感情とはパトスつまり降りかかって来るもので、意思の自由の反対物だという発想になります。 感情の制禦について思想的に極めたい方は、初期ギリシア哲学と、ユダヤ哲学の、深い学習が必須だと思います。 数日前に、どんな書物がお勧めですかという質問に答える形で、ユダヤ哲学の質について若干連投したので、まとめておきます。 ──────────────────────── miyadai 2:09am, Mar 25 from HootSuite ちょい難しいけど、村岡晋一『対話の哲学〜ドイツ・ユ

  • 枝野議員とマル激で事業仕分けについて議論しました - MIYADAI.com Blog

    新年1月18日に発売される『サイゾー』2月号に全文掲載されます。 ここでは宮台発言の一部を抜粋しておきます。 宮台◇ 今回の事業仕分けは、国民が、自分たちの支払った税金がどう使われているのかをチェックし、単なる漠たる不満を越えた「合理性な疑い」を持ったり、その疑いゆえに憤ったりする、初めてのチャンスでした。その意味で、第一に、プロセスが全面的に公開されたことが重要です。議論の様子を見て、納得したり、憤ったり。そのこと自体が、国民にとって、有権者とは何を期待された存在なのかを理解するための、大きな経験になったでしょう。数字をめぐって国民を一喜一憂させるが如きメディアの報道は、事業仕分けの来の意味や重要性との乖離が見られました。 (中略) 宮台◇ 巷では「財務省主導だ」ということも言われますが、実際に主計局が挙げてきた項目は、どれくらいの比重を占めていたのですか? (中略) 宮台◇ [科学技

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    proto_jp 2009/12/28
    [科学技術振興という]「目的は認めている」ということは嫌というほど強調すべきですね。2ちゃんから立花隆まで含めて「科学は重要だ」と叫ぶ馬鹿が溢れていましたから。科学技術費の項目で問題になった例を見ると
  • 民主党の重大な「公約破り」はじまる 許すまじ! - MIYADAI.com Blog

    日の首相官邸における記者会見で民主党による重大な「公約破り」が早くも始まりました。ネットの各所で反発の動きが拡がっています。 いま一層の盛り上がりを期待して、重要だと思うネット記事の幾つかをリンクしておきます。マスコミに媚び諂い、ネットを敵に回すことが何を意味するのか、鳩山首相の周辺は判っていないようです。 背景についての突っ込んだ情報は(3)と(4)と(5)をご覧ください。いま民主党内部やその周辺(とりわけ腐れマスコミ)で何が起っているのか、よく分かるだろうと思います。これを放置してはなりません。 すでに誰が動いたのか分かりつつありますが、岡田克也氏のいうように次期総選挙は既に始まっている以上、今回の動きの背後にいる人々が確定したならば直ちに徹底的な落選運動を開始しましょう。 民主党の首脳陣は、廃れつつあるものと、勃興しつつあるものを、見間違えてはなりません。そのことを、自民党の壊滅か

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    proto_jp 2009/09/16
    マスコミに媚び諂い、ネットを敵に回すことが何を意味するのか、鳩山首相の周辺は判っていないようです。
  • 「任せる政治から引き受ける政治へ」。「小さな国家・小さな社会」でなく「小さな国家・大きな社会」へ - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 「任せる政治から引き受ける政治へ」。「小さな国家・小さな社会」でなく「小さな国家・大きな社会」へ « やっぱりオバマ大統領はただものではなかった!! | 今後も保守が生き残るために必要なことについて、杉田敦先生をマル激にお招きしてトークしました » 総選挙がらみで取材が殺到しています。 新聞や雑誌は紙幅が限られているため、細部を捨てた紋切型で勝負するしかありません。 それは例えば以下のような文章です[日付けの『報知新聞』に掲載しました] いったいどこが捨てられているのかは総選挙の少し前に長い文章をここに掲載して説明しましょう。 ──────────────────────── ■政権交代は起こるでしょう。ただし自民党が最近になって崩壊したんじゃない。以前から役割を終えています。80年代末、第2次竹下内閣の農産物自由化交渉や日米構造

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    proto_jp 2009/07/31
    日本の戦後復興は欧州と違い、移民労働でなく、農村過剰人口を頼りました。過剰人口を都市に移転させて重工業化を達成。かわりに果実を農村に付け替え、経済界と農村を同時に満足させる。この図式は、自民党が農村政
  • (上にアップロードしたものの続き[容量限界ゆえ]) - MIYADAI.com Blog

    【最後に:永続するだろうバトクロワイヤル過程】 「現実」の位階秩序が崩れ、平行して「現実」と「虚構」との間の序列が崩れた結果、こうした崩れを前提として、「虚構の現実化」に勤しむ「セカイ系」と、「現実の虚構化」に勤しむ「バトルロワイヤル系」とが、拡がるようになりました。いいかえれば「ゲームを現実のように生きる人々」と「現実をゲームのように生きる人々」が増えています。1996年には前者が目立つようになり、2001年頃からは後者が目立つようになりました。 社会学の思考伝統は、「前提を遡ること」や「文脈を参照すること」によって、自明性を突き崩すところにあります。前提のそのまた前提のそのまた前提…。文脈のそのまた文脈のそのまた文脈…。遡及すればするほど、不動の枠組がヘナヘナになって、確かな正義も大きな権威も消えてしまう――。社会学の分析には、そうした「再帰性による相対化(relativization

    proto_jp
    proto_jp 2009/03/09
    記号が「現実」を代表するのでも、記号が「現実」のかわりをするのでもありません。「現実」自体が記号として消費されるのです。逆にいえば、記号自体が「現実」として消費されるのです。
  • 米国での学会用の英語配付資料の日本語版 - MIYADAI.com Blog

    ──────────────────────── 1992年以降の日サブカルチャー史における意味論(semantics)の変遷 ──────────────────────── 序 『サブカルチャー神話解体』以降の2つの変化 【『サブカルチャー神話解体』以降】 私は『サブカルチャー神話解体』(1993)などの著作を通し、戦後日のサブカルチャーの変遷史を、社会システム理論の枠組を用いて記述してきました。社会システム理論の枠組は、従来の「上部構造と下部構造の二元論」から区別される「コミュニケーション一元論」の枠組で、コミュニケーション以外のものを要素としないシステムのダイナミズムを記述します。 戦後復興の時代から高度経済成長の時代まで、すなわち1970年代前半までは、日のサブカルチャーは、経済決定論や下部構造決定論によって説明しやすかったのですが、耐久消費財がゆきわたって「モノの豊かさ」

  • 『ダークナイト』でのジョーカーの輝きはヒース・レジャーの熱演が理由ではない - MIYADAI.com Blog

    MIYADAI.com Blog (Archive) > 『ダークナイト』でのジョーカーの輝きはヒース・レジャーの熱演が理由ではない « 書籍発売日の変更 | マル激トーク・オン・ディマンド更新しました。 » ──────────────────────────────────── 『ダークナイト』でのジョーカーの輝きはヒース・レジャーの熱演が理由ではない 〜ヘブライズム(神義論)とヘレニズム(逆神義論)の反復する対立と西洋的なもの ──────────────────────────────────── ■クリストファー・ノーラン監督『ダークナイト(闇の騎士)』(08)のエンドロールに、映画でジョーカー役を演じた後にオーバードーズで急逝したヒース・レジャーと、同じく急逝した特殊効果技師のコンウェイ・ウィックリフに捧げられていることが記されている。 ■巷での評判通り、この映画で最も強い印象

    proto_jp
    proto_jp 2008/10/13
    人が善なる振舞いをするのは、自分が善人だからではなく、他者たちがおおむね善人だとの想定(予期)ゆえに、善なる振舞いをしても損しないと見込むからであり、ゆえに、この予期の地平が破れれば、損したくないので
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