いまやサイバー空間には、咀嚼できないほどの情報が爆発的に増え続けている。その情報を超巨大なデータベースに蓄積し、いかに効率的に抽出し、解析することで、新しいサービスの創出につなげるか? この壮大なテーマに取り組んでいるのが東京大学生産技術研究所の喜連川優教授だ。喜連川教授は、最先端研究開発支援プログラム(FIRST)において、次世代の情報基盤を見据え、サイバーフィジカルサービス(CPS)のためのプラットフォームとデータベース・カーネルの研究、さらに新サービスの実証実験を推進している。ここでは東京大学 生産技術研究所および先端科学技術研究センターが主催した「駒場リサーチキャンパス公開2011」での喜連川教授の講演を紹介する。 喜連川教授は、この約12年間にわたり、180億ページ(2011年4月現在)の日本語Webページを収集し、アジア最大のWebアーカイブを構築している。喜連川教授によれば、
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