川崎市にある聖マリアンナ医科大学病院で、重い精神障害がある患者の強制的な入院が必要かどうかなどを判定する専門の医師の指定が不正に取得されていたとして、厚生労働省は、医師と上司に当たる指導医の、合わせて20人の指定を取り消す処分を決めました。 厚生労働省によりますと、川崎市の聖マリアンナ医科大学病院では、合わせて11人の医師が、重い精神障害がある患者に対し強制的な入院が必要かどうかなどを判定する「精神保健指定医」という専門の資格を不正に取得していたということです。 11人の医師は自分が診察していない患者のレポートを提出したり、ほかの医師が診察した患者の症例をコピーしたりして、国の審査を受けていたということです。 厚生労働省は医道審議会の答申を受けて、11人の医師と、不正を行った医師の上司に当たる指導医9人の、合わせて20人について指定を取り消す処分を決めました。