経済同友会の小林喜光代表幹事は1日の定例会見で、地球温暖化の影響を強調する際、比較する対象として原発事故を挙げ、「原発(事故)は地球儀的にいえば極めてローカルだ。ものすごく不幸なことだが、『劇症肝炎』みたいに一部が瞬間的にやられる」と述べた。 一方で、温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を「慢性糖尿病」に例え、「2100年に(気温が)5度上がったら、海面は八十何センチも上がる。南の島嶼(とうしょ)国はほとんど国として存在しない。それくらいCO2は怖い病だ」と、地球規模で被害が広がることに懸念を示した。 性質の異なる問題を病に例え、原発事故を軽視しているとも受け止められかねない発言で、小林氏は会見後、記者団に「温暖化は原発事故と同じくらい深刻な被害を招くと言いたかった」と説明した。(小林豪)
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