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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (8)

  • ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Note (2014.08.04) What follows are some rants by the Japanese translator of "Capital in the 21st Century." I realized that it can be taken out of context (and that some people actually do such things), so I guess I need to explain what's going on. The whole piece was intended to serve as a half-joke expectation management. In Japan, there was some false rumor about the timing of the Japanese trans

    ピケティ『21世紀の資本』:せかすから、頑張って急ぐけれど、君たちちゃんと買って読むんだろうねえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2015/02/01
  • 牧真司他編著『サンリオSF文庫総解説』:落ち穂拾いなど - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    サンリオSF文庫総解説 作者: 牧眞司,大森望出版社/メーカー: の雑誌社発売日: 2014/09/18メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログ (20件) を見る 全体的な感想 しばらく前に寄稿したが出ました。すばらしい。サンリオSF文庫はぼくの十代の想い出とも重なっていて、なかなかノスタルジックないいになってるんじゃないか。今まできちんとやられていなかった、山野浩一のインタビューも、歴史的に重要だしまったく意外な話はなかったものの、当時の事情が非常によくわかる。出版からサンリオが退却したのは、上場のためだったんですねー。そして、サンリオにラテンアメリカ文学が入ったのは、大瀧啓祐が木村栄一をサンリオに紹介したおかげだ、というのも驚き。 出たすべての解説が出ていて、書き手によって好みはあるけれど、どれもいい感じ。『V』とか『マイクロノーツ』とか、だれも当時ほとんど顧み

    牧真司他編著『サンリオSF文庫総解説』:落ち穂拾いなど - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2014/09/14
  • 「宇宙SFの現在」の感想 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    Space, the Final Frontier? 作者: Giancarlo Genta,Michael Rycroft,Franco Malerba,Michael Foale出版社/メーカー: Cambridge University Press発売日: 2003/02/13メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る 稲葉振一郎がシノドスに「『宇宙SF』の現在」(2014.03.22) なる一文を寄稿している。 論点としては、最近のSFでは宇宙進出がバーチャル化されていて、生身の人間の移住が出てこないということ。稲葉大人はそれが、異星人の必要性のためだと主張している。異星人に「他者」(これってときどき文系の人が使う、大仰でとんでもない絶対理解不能者みたいな意味じゃなくて、ちょっとちがう相手、くらいの意味の他者だよね? カッコつける必要ないと思う)として出てきても

    「宇宙SFの現在」の感想 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2014/03/23
  • パワーズ『幸福の遺伝子』:同じ話の繰り返し。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    幸福の遺伝子 作者: リチャードパワーズ,Richard Powers,木原善彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/04メディア: 単行この商品を含むブログ (15件) を見る パワーズ、『ガラテイア2.2』でもうかなり見放していたんだが、一冊で何がわかろうかいとも思うし、また一部のコメントによれば『ガラテイア2.2』は駄作という話もあったのでもう一冊読んでみました。 がっかり。ガラテイアとまったく同じ話で、人工知能か幸福の遺伝子かという小道具を変えただけなのね。アズペで昔ちょろっと短編を書いて売れたけれどもう書けなくなっている主人公(もちろん昔の恋愛をひきずってウジウジ)が、大学の作文講座の先生になって、するといつも明るいポジティブなアルジェリア系の女の子が生徒にいて、あまりにその子が常にポジティブすぎるので医者に診させようとする……という最初の話からして「なんで?」という感

    パワーズ『幸福の遺伝子』:同じ話の繰り返し。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2014/03/16
  • 笠井『新版テロルの現象学』:本論はどうなったんでしょうか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    新版 テロルの現象学――観念批判論序説 作者:笠井 潔作品社Amazon テロルの現象学はむかーし大学生の頃に読んだけれど、集合観念(みんなが熱狂してオージーしたり集団ヒステリー起こして殺し合ったりらりったり革命の学生運動とかでハイになっちゃったりする状態)でみんな集団自殺するのはいいけど、共同観念だとみんな社会奉仕させられるのでよくない、みたいな話でその主張の根拠がよくわからず、すごいんだと思い込もうとしたけれどやっぱり納得しきれなかったように思う。その後は、矢吹駆シリーズで何となくこのの主張がわかったような気になったけど、結局どんな推理でも「現象学的直感です」で終わってしまって、何が現象学的直感なのかどうやってわかるんだよ! と思っているうちに、もやたらに分厚くいいわけがましくなってきてそっちのシリーズも読まなくなってしまった。*1 今にして思うと、結局この集合観念がよくて共同観念

    笠井『新版テロルの現象学』:本論はどうなったんでしょうか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2013/01/25
  • お願い? およびSNS革命など雑感 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    動員の革命 - ソーシャルメディアは何を変えたのか (中公新書ラクレ) 作者: 津田大介出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2012/04/07メディア: 新書購入: 4人 クリック: 165回この商品を含むブログ (35件) を見る(※上のは記事とは関係ありません。) お願い、なの? ツイッターでエゴサーチをしたら、こんなツイートがあった。 これのトラックバックを山形浩生氏の「書評」に送ったのですが表示されません。表示して下さいとお願いするコメントも投稿したのですが、認可してくれません。きっとお忙しいのでしょう。 これ、しばらく前に酷評したウォール街占拠の訳者からのものだ。お願いされていたとは知らず、見に行ったらその「お願い」とはこんなものでした。 何かの手違いだったら失礼するが、せっかくあなたにも読んでもらおうと思った記事のトラックバックが、表示されません。「反論権」及び「対

    お願い? およびSNS革命など雑感 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ソローキン『青い脂』:お下劣瞬間ゲイ小説で歌い上げる文学の確信 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    青い脂 作者: ウラジーミル・ソローキン,望月哲男,松下隆志出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/23メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 6人 クリック: 393回この商品を含むブログ (54件) を見る 昔の人は、たかが小説のヤワなエッチ描写ごときで発禁だ裁判だと大騒ぎしたもんだが、モロ出しエロ動画がネットでいくらでも見られる現在、もう小説ごときで、下品だエロだ低俗だと騒ぐ時代ではありませんわオホホホホと思っていたところに降って湧いた衝撃作。笑っちゃうくらいのお下劣お下品全開ぶりでありながら(いやまさにそれ故に)いまどき文学への希望と確信を力強く語るという、時代錯誤なのに目新しく、古くさいのに新鮮な代物がこのソローキン『青い脂』だ。 未来ロシアの研究所でスカトロ両刀づかいの変態どもが中露混合の悪態をつきつつ、文学クローンを作って小説を書かせ、謎の物質「青脂」を生

    ソローキン『青い脂』:お下劣瞬間ゲイ小説で歌い上げる文学の確信 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2012/10/23
  • 長山靖生『戦後SF事件史』:なんだ、ぼくが一回も出てこない事件史なの? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    戦後SF事件史---日的想像力の70年 (河出ブックス) 作者: 長山靖生出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/02/11メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 122回この商品を含むブログ (34件) を見る なんだ、戦後 SF 事件史で、愛国戦隊大日とかにも触れてて、ぼくが一回も出てこないの? つまんなーい。ちなみにこの、しょせんは戦後「日SF「業界」事件史なんだよね。 が、それ以上にぼくががっかりしたところは、書の最後。東北震災と前後して小松左京が死んだことに触れて「日は今、もっとも必要な人材を失ったのである」(p.271) と述べて、SF 的な想像力こそが震災からの復興に大きく役立つはずだ、とまとめている。 小松左京的な構想力のかつての意義とその現代的な課題については、イナバ、田中、山形の SF 鼎談でかなり語った。そしてそこでも指摘

    長山靖生『戦後SF事件史』:なんだ、ぼくが一回も出てこない事件史なの? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    pub99 2012/03/05
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