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ブックマーク / jp.ign.com (42)

  • 『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』プレビュー 最小限の変更のみにとどまる、あまりに忠実なリメイク

    『METAL GEAR SOLID 3: SNAKE EATER』ほど、リメイクが求められているビデオゲームはほかにあまりないだろう。2004年にPS2で発売された作は、当時のステルスアクションゲームの中でも最高傑作であったと断言できる。「METAL GEAR SOLID 3」はPS2の性能を極限まで活用しているが、それでもハードウェアの限界により、PS2はこの壮大なゲームに追いつくことができなかったと感じる場面もある。それから20年後、KONAMIは作のリメイク版を発売する。今回は現代のゲーム機の性能を最大限に活かし、当時の開発者たちが思い描いていた構想を完全な形で実現することもできたはずだ。しかし、小島監督が不在の『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』(以下、「METAL GEAR SOLID Δ」は、グラフィックが美しいだけのリマスター作品のように感じ

    『METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER』プレビュー 最小限の変更のみにとどまる、あまりに忠実なリメイク
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    pub99 2024/08/26
  • 宮崎英高が『ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE』とフロム・ソフトウェアの今後について語るロングインタビュー

    『ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE』について ――まず、「SHADOW OF THE ERDTREE」の舞台やストーリーについて教えてください。 今回のDLCの舞台となるのは、編に登場しなかった新しい場所です。影の黄金樹がそびえる「影の地」が今回の舞台になります。ワープする形で訪れる、完全に新しい場所です。 設定として、かつては編の舞台である「狭間の地」の一部だったのですが、なんらかの理由によってそこから物理的に切り離されました。 ストーリーの主軸となるものはふたつあります。まず、ミケラというキーアートにも登場しているキャラクターです。ミケラが「影の地」に向かって、プレイヤーがそれを追っていくというストーリーになっています。もう一方は「影の地」の歴史、女王マリカの過去の物語です。 ――「影の地」はどういったマップになるのでしょうか。編と同じくオープンワ

    宮崎英高が『ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE』とフロム・ソフトウェアの今後について語るロングインタビュー
  • 『タクティクスオウガ リボーン』レビュー 「リボーン」の名にふさわしい「タクティクスオウガ」のほぼ理想的なリメイク版

    『タクティクスオウガ リボーン』(以下、「リボーン」)は『タクティクスオウガ』の2回目のリメイク版だ。「リボーン」は1回目のリメイクとなるPSP版『タクティクスオウガ 運命の輪』をベースにしている。「リボーン」では新規収録ボイスが追加され、バトルデザインをリメイク、オーケストラ音源を追加するなどしてパワーアップした。 「リボーン」では新規収録ボイスによって、ストーリーは群像劇としての魅力が大きく増した。民族紛争や人間愛を描く普遍的なテーマのストーリーは、2022年の今でもまったく色あせていない。 「リボーン」はリマスターのように見えるかもしれないが、プレイフィールはPSP版から想像以上に変わっている。バトルシステム面ではレベリングのシステムなどが改善された。バトルバランスの調整や新たなバフカードのシステムで、旧作のように弓が最強というわけではなくなっている。 筆者はクリアまでの約50時間ほ

    『タクティクスオウガ リボーン』レビュー 「リボーン」の名にふさわしい「タクティクスオウガ」のほぼ理想的なリメイク版
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    pub99 2022/11/12
  • 魂を失ってまでハリウッドで撮る気はない!映画『RRR』公開記念、S・S・ラージャマウリ監督インタビュー

    イギリス植民地時代のインドを舞台とする『RRR』は、実在した2人の独立闘争の英雄が、愛と友情のために命がけで闘う姿を描くアクション超大作である。今年3月には全米でも劇場公開され、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』や『アンチャーテッド』といった競合作品がひしめくなか、堂々の初登場3位を記録。来年のアカデミー賞候補になるのではないかという報道もあるほどで、ラージャマウリ監督自身もプロモーション活動にひっぱりだこだ。 今回はそんな多忙をきわめるラージャマウリ監督にインタビューを敢行。『RRR』のキャスティングや、今後の野望についてなど、さまざまな質問を投げかけてみた。 ――大ヒットを記録した「バーフバリ」2部作に続く作品として、この『RRR』を選んだ理由を教えてください。 これはすべての作品に当てはまることですが、私はひとつ映画を撮り終えたら、それは一切忘れて、新鮮な気持ちで「私を若くさせ

    魂を失ってまでハリウッドで撮る気はない!映画『RRR』公開記念、S・S・ラージャマウリ監督インタビュー
  • ゲーマーはなぜNFTが嫌いなのか?

    「自分が実際に触れたことはないけど、やたら目にする流行語」の代表格であるNFTはゲーマーの身の近くに迫っている。ゲーム会社が新たなビジネスとしてゲームに関連したアセットやアイコンをNFTアートとして販売するだけでなく、大手ゲーム会社がNFTゲームの研究を進めたりベンチャー企業がNFTゲームの開発・運営を始めたりしていることは連日のように報道されている。 地域によってNFTゲームへの反応はさまざまだ。日ではまだNFTゲーム自体がそこまで注目されていないため、日のゲーマーはNFTゲームに対して肯定も否定もしようがないといったところだが、欧米圏のゲーマーとゲーム開発者は明確にNFTを敵視して排斥しようとしている。いったいなぜこんなことが起きているのか、そもそもNFTゲームとはなんなのだろうか? NFTとはなにか? 非代替性トークンことNon-Fungible Token、通称NFTはブロック

    ゲーマーはなぜNFTが嫌いなのか?
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    pub99 2022/07/03
  • 世界最高峰のMMORPGへ 今から始めるFF14のススメ

    GWいかがお過ごしでしょうか。シナリオライターの各務都心(@toshinthepump)です。IGN JAPANの読者の皆様には、紙面や動画の尺を使ってずっと『FINAL FANTASY XIV』(以下、FF14)の話をしているヤツだと思われているかもしれませんが、今回も御多分に漏れずFF14についての記事を書かせていただきます。 とはいえ、今までは既存プレイヤーに向けた記事を出すことが多かったので、今回は大型連休ということもあり、気にはなっていたけど遊べていない人や、誘われているけど今一歩踏み出せないという人の背中を押すような話を展開しようと考えております。というのも、FF14は今始めるにはとても良いタイミングでして、その理由をいくつか紹介しようと思います。 2021年の12月に発売された最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」により、FF14は11年間更新し続けていたストーリーを一度完結

    世界最高峰のMMORPGへ 今から始めるFF14のススメ
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    pub99 2022/04/30
  • タニグチリウイチの「今のアニメを知るために」:第8回 見里朝希監督の『PUI PUI モルカー』が生き生きとしているワケ

    『PUI PUI モルカー』、『ポプテピピック』、『ジュラしっく!』。人形アニメもあればクソアニメや老舗アニメ制作会社の実験作品もあってと、脈絡なく並んでいるタイトルに共通しているのが、東京藝術大学大学院の映像研究科アニメーション専攻から出たクリエイターたちが関わっているという点だ。いずれも、独特のテイストを持ったアニメーションを商業作品の中で見せ、話題になっている。藝大に限らず芸術系の大学でアニメーションを学び、商業作品に携わるクリエイターも少なくない。アカデミズム出身者による作品の、いったい何が注目を集めているのか? 『蜘蛛ですが、なにか?』を始め、小説投稿サイトから出た作品のアニメ化が相次ぎ、『呪術廻戦』や『進撃の巨人 The Final Season』といった漫画原作のアニメも好調な2021年のアニメ戦線で、ぐいっと抜け出した作品が、『PUI PUI モルカー』だ。 監督したのは、

    タニグチリウイチの「今のアニメを知るために」:第8回 見里朝希監督の『PUI PUI モルカー』が生き生きとしているワケ
  • 斬るか斬られるか!?『Ghost of Tsushima』一騎打ちレビュー

    『Ghost of Tsushima』のデベロッパーである米国のサッカーパンチプロダクションズは「武士(もののふ)」というものに憧れて、侍になりきるゲームを作った。黒澤明の『七人の侍』や『椿三十郎』のように、古い時代劇に影響を受けた外国人は珍しくないし、侍は小説漫画・アニメなど、日のあらゆる歴史系フィクションを通して、海外にも渡っている。『Ghost of Tsushima』は現代人が憧れを抱く――美化された――侍像みたいなものを多岐にわたって高度に表現している。その着眼点がときに外国人特有のものであり、違和感を覚えることもあるとはいえ、武士の生き様の魅力とその問題まで扱った物語を綴ることには間違いなく成功している。 武士の道を捨てる物語 主人公・境井仁は対馬の由緒正しい武家の一人息子だが、若くして両親を失っている。対馬の広大な地域を統治する地頭にして、仁の叔父である志村は親代わりとし

    斬るか斬られるか!?『Ghost of Tsushima』一騎打ちレビュー
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    pub99 2020/07/15
  • SF人狼アドベンチャー『グノーシア』は、「開発者が147柱の神々に業務委託をする」ことで傑作になった――プチデポット・しごと氏インタビュー

    傑作といえる作品がどのように作られたか、ゲーマーならば気になるものだろう。しかし、それを知ったからといって必ずしも理解できるとは限らない。私の場合、SF人狼シミュレーション・ロールプレイング・アドベンチャーゲーム『グノーシア』の構造を開発担当者から軽く聞かせてもらったのだが、むしろ混乱するばかりだった。 『グノーシア』を開発したプチデポットのプログラマーである「しごと」氏によれば、“このゲームのなかにはシナリオの神や人狼ゲームの神がいて、スピリチュアルな感じになっている”そうである。意味がわからない。「この人はプログラマーというより祈祷師か何かでは?」とすら思える。 プチデポットの開発担当。『グノーシア』ではシナリオとプログラムを担当しており、作中では「ジナ」がかなりのお気に入り。変なゲームも好き。 めづかれ(名:川勝徹) プチデポットのリーダー。いわゆるプロデューサー的な立場で、『グノ

    SF人狼アドベンチャー『グノーシア』は、「開発者が147柱の神々に業務委託をする」ことで傑作になった――プチデポット・しごと氏インタビュー
  • 『One Step From Eden』レビュー、デッキ構築と高速アクションの融合は高難易度だが革新的!

    当に革新的なゲームをする覚悟はあるだろうか? 来、ビデオゲームにおける革新性は褒め言葉として使われる。だが人々が当に革新的なゲームを求めているかどうかと言えば、それは怪しい。当に革新的なゲームはプレイヤーに新しいメカニクスやシステムを強いるからだ。結果として習熟するのは難しくなる。多くの人々は自分が想像ができる範囲内での革新性であり、よくブラッシュアップされたものだ。当に革新的なゲームについていける人は少ない。 その点、作『One Step From Eden』は極めて革新的・独創的なゲームだ。結果として、とっかかりが悪く、難易度も高い。さらにやっかいなことに、見た目レベルの類似性が作の質をわかりにくくさせている。4x8を2つに区切ったグリッドは「ロックマンエグゼ」シリーズを、デッキからカードを使用するスタイルは『Slay the Spire』などのデッキビルダーを強く喚起

    『One Step From Eden』レビュー、デッキ構築と高速アクションの融合は高難易度だが革新的!
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    pub99 2020/04/01
  • 「ファン目線」がもたらした「スター・ウォーズ」の終焉、「ファンへの理解」の正体

    今回は2015年から始まったシークエル・トリロジーから始まった“内戦”の勃興から終焉を振り返り、サーガが向かう未来を考察していきたい。 帝国ディズニーのキャスリーン・ケネディが提示した「スター・ウォーズ」の未来像がジョージ・ルーカスにとっては嘘そのものだった ルーカスフィルムの現社長、キャスリーン・ケネディ。コアなファンは彼女の「スター・ウォーズ」の舵取りに多くの疑問を抱いていることだろう。ここで一度、彼女が一体どのような人物なのか改めて振り返ると、彼女は元々テレビマン出身で、1979年に“戦友”スティーブン・スピルバーグの『1941』のスタッフとして参加してから彼の信頼を勝ち取り、30年近く仕事をともにする。 彼女のルーカスフィルム社長就任はそんな戦友からの紹介、もとい推薦という形で全幅の信頼をおいて指名されたわけだけど、結果としてこれが裏目になったのはファンの知るとおり。ルーカスフィル

    「ファン目線」がもたらした「スター・ウォーズ」の終焉、「ファンへの理解」の正体
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    pub99 2020/02/02
  • 「Half-Life」はなぜ歴史的な名作なのか

    2004年11月17日、13時過ぎ。僕はその日の授業を自主的に切り上げ、電車で2時間ほどの自宅へと急いでいた。 2004年11月17日、18時頃。ようやく復号化が終わった『Half-Life 2』を起動する。 15年後の今振り返ると、このとき僕の人生は永遠に変わってしまったようだ。『Half-Life 2』がなければ、このような形で『Half-Life: Alyx』と向き合うことはなかっただろう。 出会いから15年が経ち、続編への希望をもう何年も前に捨てていた2019年11月、突如『Half-Life: Alyx』の存在がリークされた。その数日後、ゲームプレイ動画を伴って、わずか4カ月後の2020年3月にリリースされるというニュースが世界中を駆け巡った。発売日が無限に延びていくいわゆる「Valve Time」発動におびえながらも、新作発売の報に胸が躍る。 そんなうれしさを込め、「『Half

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    pub99 2020/01/19
  • 『MISTOVER』レビュー

    『MISTOVER』はインディーゲームブランドKRAFTONのTeam AIMOが開発したローグライクRPGだ。KRAFTONは『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』や『TERA』の開発元として知られる韓国Blueholeが立ち上げたブランドである。 小規模開発とはいえBuleholeという強力なバックを感じる堅実な作りであり、配給であるアークシステムワークスの力かローカライズの質も良好で日語フルボイスも実装されている。だがゲームが固まってしまうなどのバグも多く、技の効果を誤訳するけっこう大きい間違いも見受けられる。だが、総じて完成度の高いゲームであることは間違いない。 アウトラインの目立つ特徴的なアートワークや奇癖(作ではジンクス)要素の実装、明るさの概念など、作からは多くの部分に『Darkest Dungeon』の影響を感じる。『Darkest Dunge

    『MISTOVER』レビュー
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    pub99 2019/11/10
  • なぜ今になってPS Vitaで出たゲームが10点満点・高評価を獲得したのか?『グノーシア』には制作者がこだわる「プレイヤーとの信頼関係」があった――開発チーム「プチデポット」インタビュー

    Vitaという、すでにメーカー出荷が終了したゲーム機で2019年6月20日に発売された『グノーシア』。ひとりプレイ用のSF人狼シミュレーション・ロールプレイング・アドベンチャーゲームという奇妙なジャンルである作は、IGN JAPANのレビューで10点満点という結果になり、遊んだプレイヤーからは「10点では足りない」という声すらも聞こえてきた。 『グノーシア』はいわゆる「人狼ゲーム」がベースになっている作品で、宇宙船の中に紛れ込んだグノーシアを議論で見つけてコールドスリープさせることが基的なルールとなっている。その人狼ゲームを繰り返すうちに、なぜ主人公はループに巻き込まれているのかという謎も明らかになっていくのだ。 『グノーシア』はそれこそ完全な球体のような作品で、4人だけで作ったとは思えないほどの完成度である。もちろん、PS Vitaの売り上げランキングで3週連続で1位を獲得するという

    なぜ今になってPS Vitaで出たゲームが10点満点・高評価を獲得したのか?『グノーシア』には制作者がこだわる「プレイヤーとの信頼関係」があった――開発チーム「プチデポット」インタビュー
  • 『Hellsinker.』Steamリリース記念!謎に満ちた作者 Tonnor氏、独占インタビュー

    今年1月に10年越しにダウンロード販売が開始され、Steam版のリリースも決定した『Hellsinker.』。2007年にリリースされた同人ゲームながらも、長きに渡り多くのファンを作り、国内外のシューティングゲームに大きな影響を与えた作品だ。作の魅力に迫った「『Hellsinker.』が伝説のシューティングである10の理由」という記事を以前、公開した。今回は作者のTonnor氏のインタビューをお届けしたい。 縦スクロールシューティング『らじおぞんで』で注目を浴びた存在 Tonnor氏(ひらにょん、とんのり丸など他の名義もある)は2000年頃から活動しているクリエイター。個人サークルとして「犬丼帝国」や「Ruminant's Whimper」といった名義で活動してきたが、ほとんどの作品は1人で制作している。『Hellsinker.』以前からインターネット上でフリーゲームの作者として知られて

    『Hellsinker.』Steamリリース記念!謎に満ちた作者 Tonnor氏、独占インタビュー
  • 『HARDCORE MECHA』レビュー

    「もはや『スーパーロボット大戦』のアクションゲーム」と思わせる出来 作の主人公は、サラリーマン的な傭兵組織の一員として黙々と任務をこなす傭兵のタレサー。メカ(ロボット)のパイロットとして、激しくなる戦火に身を投じていく。傭兵組織はキャラクター数こそ少ないものの、アットホームな雰囲気もスパロボをイメージさせてくれる。 メカ(ロボット)も2・3頭身ほどにデフォルメされており、縦横無尽に活躍するそのビジュアルで、スパロボ風アクションとして発売前から話題を呼んでいた。スパロボほど縦横無尽のアニメーションとまではいかないが、カットシーンではメカがなめらかに動き、カッコよさを力強く描写している。 作はゲーム構成もどことなくスパロボだ。詳しくは後述するが、ステージ開始前のメカのカスタマイズ要素や、ブリーフィングの会話パートの流れはほぼ一致する。会話パートでは当然のようにマジンガーZなどのスーパーロボ

    『HARDCORE MECHA』レビュー
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    pub99 2019/07/08
  • 一人で人狼をプレイ?独創的なSF設定のアドベンチャー『グノーシア』レビュー

    すでに出荷が終了し、ゲームハードとしては終わりを迎えつつあるPlayStation Vita。しかし2019年6月20日、彗星のごとく名作が現れる。その名は『グノーシア』。 『グノーシア』は、『メゾン・ド・魔王』で知られる独立系ゲーム開発集団「プチデポット」が5年近くかけて開発した新作タイトルである。ジャンルは“SF人狼シミュレーション・ロールプレイング・アドベンチャーゲーム”ということになっているが、ひとまずはひとりプレイ用のSF人狼ゲームだと思ってもらっていいだろう。そして、かなりの作品であると考えてもらっていい。 気づけばプレイヤーもループさせる“SF人狼シミュレーション・ロールプレイング・アドベンチャーゲーム”という基礎システム 主人公の相棒となる「セツ」。性別は男性でも女性でもない「汎性」。 物語の舞台はとある宇宙船。その船の中に、人間を襲い消滅させてしまう「グノーシア」が入り込

    一人で人狼をプレイ?独創的なSF設定のアドベンチャー『グノーシア』レビュー
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    pub99 2019/06/30
  • ハクスラってなんだろう? ゲームメカニクス考察「ベストインスロットをもとめて」

    ハクスラ(Hack & Slash)の魔力にあらがうことはできない。筆者の体験を通じて伝えよう。 忘れもしない2018年の元旦。人気ハクスラのアクションRPG『Grim Dawn』の夢を見た。初夢でゲームするなんてゲーマーには縁起がよい話であろう。しかし内容は悲惨そのもの。当時、ハードコア・アルティメットに挑戦し約100時間費やしていたが、そのキャラが死んでロストする夢なのだ。ドラクエ3で冒険の書がすべて消えてしまうようなものである。悲鳴とともに目覚めたのはいうまでもない。 『Grim Dawn: Ashes of Malmouth』ハードコア・アルティメット制覇の瞬間 筆者はゲームレビューを書いて口に糊している。弊誌におけるレビュー執筆の条件はゲームクリアゆえ、ひらたくいえばゲームをクリアしてナンボの商売だ。クリアしたなら名残惜しかろうがそこで終え、記事執筆にとりかからねばならない。そん

    ハクスラってなんだろう? ゲームメカニクス考察「ベストインスロットをもとめて」
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    pub99 2019/06/30
  • 『東京クロノス』レビュー

    アドベンチャーゲームはコンピューターゲーム歴史の中で最も古典的なジャンルのひとつで、テキストとイラストを組み合わせてキャラクターやその場の状況を表現し、さまざまな課題や謎をプレイヤーに解かせながらゲームが進行していく。 推理ものや育成ものが生まれたり、アニメーションによる表現やLive2Dなど技術的な進化も見せているが、ゲーム性や表現手法に大きな変化は生まれていない。それは今回レビューを行うVRゲームの『東京クロノス』も同じで、基的にはキャラクターの立ち絵を見ながら流れてくるテキストを読んでいくビジュアルノベルのような形式を採っている。 静止したキャラクター表現をうまく使い、極限の臨場感を演出 導入部分が始まると、目の前には主人公の櫻井響介が立っている。よく見ると彼は自分の動きをまねて動いている……いや違う、これはVR世界で生まれ変わった自分の姿だ。見た目こそ違えど、それでも自分の意思

    『東京クロノス』レビュー
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    pub99 2019/03/21
  • ドラゴンボール超 ブロリー - 映画レビュー - 『ドラゴンボール超 ブロリー』レビュー

    12月14日に公開される『ドラゴンボール超 ブロリー』の感想を先に言うと、「ここまで熱狂した劇場作品は『神と神』以来で、ただ単にシリーズの復活を祝うように人気キャラのブロリーの復活を祝う作品でもなく放映当時の痛烈な社会風刺を交えた作品だからだ」と感じた。 その理由はアニメ『ドラゴンボール』が日で放映された1980年代後半から90年代初頭の空気を再現するために、冒頭の15分ほどの回想シーンを『ドラゴンボール』サーガの既定路線をなぞることなく、大胆なキャラクターの設定変更から原作に近いイラストの採用、そしてバックストーリーを当時の家庭事情や社会の空気を反映させ丁寧に作ることで作品と上手く融和させることに成功したからだ。 こうした設定の作り直しは通例なら悪いふうに捉えられがちだが、かつて子供だった視聴者は大人になり家庭を持つ年齢になっているので感情移入がしやすく、『ドラゴンボール』に詳しくない

    ドラゴンボール超 ブロリー - 映画レビュー - 『ドラゴンボール超 ブロリー』レビュー
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    pub99 2018/12/14