以降のセクションでは、整数オーバーフローを引き起こしやすい個々の演算について見ていく。int よりも小さい型の演算には整数拡張が適用される。また、算術演算が行われる前に、通常の算術型変換が適用され、オペランドが(暗黙的に)同等の型に変換される場合もある。セキュアな算術演算を実装する前に、整数変換のルールを理解しておくこと (「INT02-C. 整数変換のルールを理解する」を参照)。 処理系固有の詳細 GNU GCC の -fwrapv オプションを指定すると、符号無し整数と符号付き整数の両方で剰余演算を行う。 GNU GCC の -ftrapv オプションを指定すると、符号付き整数のオーバーフローが発生したときにトラップを生成する。トラップが発生すると、多くの場合プログラムは異常終了する。UNIX システムでは、そのような場合にシグナルが生成され、プロセスに送られる。 -fwrapv や