日本には数え切れないほど多種多様な魚がいる。 そして、それらの味も十人十色。いや、十魚十色。 ほっぺたが落ちるほど美味いものもあれば、イマイチなものもある。 今回はそんな日本産魚類の中で、ぶっちぎりと言っていいほど食味についての評判が悪い「イセゴイ」という魚を紹介したい。
子供の頃は虫採りが好きで、友達と一緒に野山を駆け回っていろいろな虫を捕まえて遊んでいた。 子供たちに人気だった虫はカブトムシやクワガタムシをはじめ、トンボやセミ、バッタ、タマムシなど体が大きくて見栄えのするものだった。そんな大型昆虫の中でも幼少の僕がとりわけ強い憧れを抱き、探し求めたがついに出会えなかった虫がいる。それが日本最大の水生昆虫タガメである。
実は生まれてこのかた25年、スッポンというものを食べたことがない。 店で頼もうにも市場で買おうにも、どうしても高級食材というイメージに負けてしまい手が出せないのだ。 ならばいっそ自分の手で捕まえて料理してしまおう。
ルアーの起源は食器のスプーン、日本語で言うさじらしい。 果たして本当に人間が使う食器を魚が口にしてくれるのだろうか。 まことしやかに囁かれる逸話を検証するため、池で、川で、海で、決してあきらめない心を胸にさじを投げまくってきました。 (平坂 寛) スプーンはルアーのご先祖様 ルアーという釣具をご存知だろうか。木やプラスチック、あるいは金属などで小魚を模して作った疑似餌である。これを水中で「おいしい小魚ですよ~!」というイメージで泳がせてやると、腹を空かせた大きな魚が飛びつき、釣り餌を用いることなく釣り上げることができてしまうのだ。 こんな便利アイテムであるルアーの成り立ちについては諸説あるが、その中で最も有名な逸話はこのようなものである。 ヨーロッパ(どこの国だったかは失念。)のとある湖にボートを浮かべて食事を楽しんでいた釣り人が誤って湖にスプーンを落としてしまった。すると湖底に沈んでいく
今年もハロウィンシーズンがやってきた。街にカボチャやコウモリ、様々なモンスターのデコレーションや仮装が溢れる季節だ。 ……ところで、沖縄の海にはそんなハロウィンにぴったりなネーミングで呼ばれる魚がいる。その名は…『ドラキュラ』だ。今回はこの魚を釣って何かハロウィンっぽい感じの料理を作ってみようと思う。 人呼んでドラキュラ ホントの名前は…? さて、サクサク話を進めよう。 ドラキュラという魚は沖縄の沿岸で船を出すと割と普通に釣れる魚である。個体数的な意味合いではまったく珍しい存在ではない。名前は相当珍しいが。 今回は「ドラキュラ城」なるポイントを知るという屋我地島・「遊漁船バディー」の名物船長である与那城守幸さんに協力いただいた。 今回はまとまった数が欲しかったので「ドラキュラ城」なるドラキュラが入れ食いになる漁場を知る遊漁船に案内を頼んだ。 ドラキュラは安価な魚で、沖縄では邪険にこそされな
僕は数年前まで沖縄に住んでいたのだが、その当時森の中でとんでもなく可愛らしいカタツムリを目にしたことがある。 ふとあの可愛らしさをもう一度味わいたくなり、僕は沖縄へと飛んだ。 (平坂 寛) 思い出のカタツムリ 僕はかわいい生き物が好きだ。一口にかわいい生き物と言ってもいろいろあるが、その中でもカタツムリは温暖多湿な日本に暮らす人々にとって最も身近な存在の一つだろう。 丸く、小さく、柔らかい。その上動作は緩慢。どこまでも低刺激。これを癒し系と呼ばずして何を癒し系と呼ぶのか。 ひたすら無表情で何を考えているのかわからないところも良い。表情豊かな赤ん坊や犬、猫のかわいさが人間的なものだとすれば、カタツムリのそれはマスコットキャラクター的なものであると言えるのではないか。決して「撫でまわしたい!抱きしめたい!」とは思わないものの、ただぼんやり眺めているとなんだか癒されるような気がしてくる。カタツム
水族館や鑑賞魚店などでよく見かける、不思議な体型に白黒模様のあの魚。 実はあれ『モンガラカワハギ』という南方系のカワハギなのだが、食用にされることがほとんどない。 カラーリングのインパクトは数ある日本産魚類の中でもとりわけ凄まじいが、一体どんな味がするんだろうか? 水深100メートルから来たピエロ 事件は沖縄で魚釣りをしていて起きた。 沖縄で釣りしてたんですわ そしたらなんか 水深100メートルでウメイロというおいしい魚を狙っていると、本命ではないが本命以上に嬉しいゲストが現れた。 見覚えのあるド派手な魚が釣れたんですわ。めちゃくちゃ嬉しかったんですわ。 表題のモンガラカワハギである。浅海性の魚でこんなに深い場所で採れるのは珍しいらしい。 テレビや本で、あるいは水族館でその姿は何度となく見てきた魚だが、生きたまま手に取ってみるのは初めてのことだった。 うーむ、まじまじ見ると記憶以上に綺麗で
魚が好きだ。特に、細長くてしなやかな魚が好きだ。要はニョロニョロした魚が好きだ。 ニョロニョロした魚なんて気持ち悪い…なんてことを言う輩もいるが、まことにナンセンス。 まともにニョロと向き合うこともせずに知ったようなことをぬかしてんじゃねえ。 今日はぁ、おまえらにぃ、ニョロニョロの良さぁ、教えっからなぁ。 ニョロいはカッコいい なぜニョロニョロした魚が好きなのか、と問われれば、それはもう「だってカッコいいから」と答えるほかありますまい。 むしろ「だってカッコいいじゃん?」と同意を求めたいくらいである。 おまえらどうせこういう魚ばっかり「スマート」とか「機能美」とか言ってチヤホヤしてんだろ?…まあ正直、造形としてめちゃくちゃカッコいいよね。なんというか二枚目な感じ。でもニョロニョロだって機能美だかんな? 一般的に、魚類における均整のとれた体型というのはマグロ、サケ、アユ、スズキあたりの「流線
平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第2回目です。 どんなかばんを持っていってますか? 林: 海外に行くとき荷物はどれぐらい持っていくんですか。スーツケース? 平坂: スーツケースはもっていかないですね。 林: スーツケースは舗装したじゃないと持っていけないですもんね 平坂: でも、基本的に道のりの90%は舗装されてるか、舗装されてなくてもちゃんと切り開かれた道にはなってるんで。 林: 僕は平坂さんはジャングルを歩いていると思いこんでますね。バックパック? 平坂: バックパックにもなるし、車輪もついててキャリーバッグにもなるっていうバッグがあるんですよ。それの60Lぐらいのやつをひとつ。
平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第1回目です。 いちばん好きなのはマックのポテト 平坂: いま、道の駅的なところにいます。 林: それはなぜでしょう? 平坂: 記事を書きたくて。もうすぐ締め切りなんですが自宅では全然はかどらないので。 自然が豊かなところへ行きたいなあっていう。 すみませんロハスな感じで。 林: 平坂さんがロハスでも誰も怒らないですよ。そういうイメージでもおかしくない。 平坂: ロハスのイメージなんか複雑だなあ。 林: でもふだんの話を聞くとそんなでもないですよね。 平坂: 全然そんなことないですよ。いちばん好きな食べ物マックのポテトですからね 林: みんな平坂さんはふ
海に囲まれた日本。冬だろうと夏だろうと、魚屋に行くとその時季折々のおいしい魚がたくさん並んでいる。幸いである。 しかし、多くの人は多様な魚の食味を楽しむのに気を取られがちで、その造形の面白さに気付いていないかもしれない。 今日は普段わざわざ覗きこまないであろう魚たちの口の中、歯並びに注目してみよう。
「沖縄の自然」といえば広大な原生林と、そこに暮らすやたらと巨大な魚や昆虫が思い浮かぶのではないだろうか。 事実、沖縄には「日本最大の◯◯」としてメディアで紹介されがちな大型動物が多種生息している。 だが、実は植物だって負けてはいない! 今回は沖縄のデカい草や豆や木や芋や薄を紹介しよう。 でーじまぎーだよ〜。 日本最大だらけの島々 沖縄県にはとにかく「日本最大」やら「巨大〇〇」といった大型生物が多い。 昆虫やその他の虫だけ見渡してみても 日本最大の甲虫・ヤンバルテナガコガネ! 日本最大の蛾・ヨナグニサン! 日本最大のクワガタ・サキシマヒラタクワガタ! 日本最大のクモ・オオハシリグモ&オオジョロウグモ! 日本最大のムカデ・リュウジンオオムカデ! …と、キリがない。 ヨナグニサンの標本(※伊丹市昆虫館に展示されているもの)。実物を見るとデカさに驚く。 八重山地方で見られるサキシマヒラタクワガタ。
デカい昆虫といえば、なんと言ってもクワガタである。 その中でもとりわけ大きくなり、日本最大の称号を誇るのが長崎県対馬に生息するツシマヒラタクワガタである。 日本に生まれた虫好きとしては、一度は見ておかなければなるまいと対馬へ行ってきた。 対馬はずるい いきなり個人的な話で恐縮だが、僕のツシマヒラタクワガタへの愛憎あるいは確執とも言うべき想いの始まりは今から30年以上前、4歳児の頃にさかのぼる。 いわゆる昆虫少年であった僕は、発売されたばかりのクワガタ図鑑を読み耽っていた。 クワガタってのはねぇ。ロマンなんだよ。 わが実家は古本屋なので、基本的にそういった図鑑の類は店が仕入れたブツから拝借していたのだが、これだけは新刊で買ってもらったのだ。よほどしぶとくねだりまくったのだろう。 この図鑑がまた子供心をくすぐりまくる作りで、当時知られていた日本産クワガタの全種全亜種がずらりと写真付きで掲載され
「東京は自然が少ない」「都会を離れて珍しい生き物がたくさんいる沖縄や海外に行きたい」「子どもたちに自然に親しむ機会を…」 …自然を愛しつつも都心部に住んでいる人々はこういった愚痴をつぶやきがちである。 確かにそうだ。里山はおろか草むらもほとんど残っていないから昆虫採集をするのも至難である。 だがちょっと待ってほしい。自然と言うのは僕らの足の裏より低い場所にも広がっているじゃないか。 そう、海だ。都心部在住の都会っ子たち、カブトムシは遠出しないと採れないかもしれないけど、もっとワクワクするような怪物が東京湾には潜んでいる!! さあ、少年少女よ!そして童心に帰りたい大人たちよ!今すぐ、東京湾へ繰り出そう!!
スクワランオイルというものがある。保湿効果が高いとかなんとかで化粧品や軟膏などに活用されている…簡単に言うと、なんかすごいアブラのことだ。ところでこのスクワランオイル、深海性のサメから採れる肝油より精製することが多い。今回はこの肝油を個人的に抽出してみようと思う。そして、化粧品ではなく料理に活かす所存だ。
カピバラ!! みんな大好きカピバラといえば世界最大の齧歯類、つまり世界一デカいネズミである。 ただし、生息しているのは南米の湿地帯であり、その辺は街中や下水道など人間の生活が色濃く影響する環境に棲むドブネズミ、クマネズミとは一線を画す存在である。…と思っていたのだが、そうでもないらしい。 南米随一の大都会、ブラジルはサンパウロではこれでもかというドブ川にカピバラが現れるというのだ。 高層ビルと激臭ドブ と、いうわけで2015年のこと。 実際にサンパウロにてカピバラ探しの1日が始まった。 サンパウロの街並み とはいえ、事前にドブカピバラの存在を知利、わざわざそのために地球の裏側まで行ったわけではない。 別の用事で出向いた際に、現地に住んでいる伯父がふと「川にカピバラいるから見に行ってみれば?」と教えてくれたので出向いてみたまでのことなのだ。 南米最大級の都市にしてブラジル経済の中心地 サンパ
カブトエビという水棲生物がいる。名前の似ているカブトガニと同じく太古の昔からその姿を変えていない、いわゆる「生きた化石」である。 生きた化石と呼ばれるだけあって、これがなかなか古代感あふれるかっこいい生物なのだ。太古のロマンに会いに行ってきた。そして太古のロマンを食べてきた。
シオマネキというカニをご存じだろうか? 名前くらいは聞いたことがあるという人も少なくないだろう。 片手(ハサミ)が異様に大きいことで有名なあのカニである。 だが左右どちらのハサミが大きいのだろうか?調べてみた。
現在、日本にはざっくり分類して25種ほどの在来ヘビが分布している(ウミヘビ除く)。そしてそのうちの7種が沖縄本島に生息する。あの小さな島に実に全体の3割以上、すごいヘビ濃度である。 そして、近年ではさらに4種の外来ヘビ、つまり本来は沖縄本島にいなかったはずのヘビまでが侵入、定着しているという。これ以上増やしてどうするのか。 コンプリートを目指して観察に行ってきた。 日本一小さいヘビ!ブラーミニメクラヘビ 沖縄といえばハブ!というイメージをお持ちの方も多いことと思う。 しかし、ハブ以外にも沖縄産のヘビというのはバリエーションに富んでいる。 ウミヘビまで含めるとえらい種数になってしまう。 沖縄本島在来のヘビたち。右上から時計回りにアカマタ、ハブ、ハイ、リュウキュウアオヘビ、ヒメハブ、ガラスヒバァ。そして写真が見つからなかったがアマミタカチホヘビを加えた7種がネイティブオキナワンスネーク。 だが
平坂 寛 「五感を通じて生物を知る」をモットーに各地で珍生物を捕獲しているライター。 生物の面白さを人々に伝え、深く学ぶきっかけとなる文章を書くことを目指す。 著書:「外来魚のレシピ〜捕って、さばいて、食ってみた〜」「深海魚のレシピ〜釣って、拾って、食ってみた〜」(ともに地人書館) 「喰ったらヤバいいきもの」(主婦と生活社) 2013年11月。思いがけずテレビ番組の制作会社から電話がかかってきた。それだけでもちょっとした驚きなのだが、内容というのがさらに思いがけないものであった。 「何か、捕まえてみたい深海のモンスターいませんか?」 呆気にとられた。何言ってんだこの人。 「一部始終を撮影・放送させてもらえるなら、ご希望の深海生物捕獲を全面的にサポートしますよ。」 新手の詐欺か。なんだこれは。こんな美味い話があるか。 だが、ふわふわした脳みそを綿菓子機よろしくフル回転させ、思い至った生物の名
セアカゴケグモ。ある程度の年齢以上の方ならば大方聞き覚えがあるに違いない。ほんの15年ほど前に世間を騒がせた外来の毒グモの名である。当時は各メディアで連日大きく取り上げられ、最初に侵入が確認された関西地方の住民たちをはじめ、日本中を震撼させたものであった。しかし、いったん騒ぎが収束して以来、ほとんど続報を聞かなくなってしまった。彼らは今もこの国に潜んでいるのだろうか。 注意)タイトルでおわかりかと思いますが、この先クモの写真がたくさん出ます。苦手な方はご注意下さい。
平坂さんは生き物を捕まえるために離島や海外に行ってます。 記事ではいきなり海外から始まりますが、そこまでどうやって行っているのか、なにを持っていっているのか、普段はなにを食べているのかなど記事には書いてない部分を聞きました。 短期集中連載の第4回目です。 アメリカの釣りはライセンスが必要 林: 海外にも禁漁期間や地区ってありますか? 平坂: 結構うるさいです。とくにアメリカはめちゃくちゃうるさいです。「この魚は何月何日から何月何日までの間に、この川のあの橋とこの橋の間でしか捕っちゃダメ」とかすっごく細かいです。 だからアメリカ、カナダに関してはぶっつけ本番で行くと痛い目にあうので、まず最初にアウトドア用品の店とかに行って、その時期のマップを買うんです。 あと、ライセンスも取らなきゃいけないんです。 淡水で魚を採る際のライセンスと、海で魚を採るためのライセンスと、鹿とか動物を捕まえるためのラ
ある日、魚介類に関する雑学本を読んでいると面白い記述を見つけた。 現代では色々な魚で作られているかまぼこは、元々川魚のナマズを材料としていたというのだ。 ナマズのかまぼこ…。かまぼこの元祖…。どんな味なんだろう?
沖縄にはオオウナギという魚がいる。読んで字のごとく大型のウナギの一種なのだが、大きなものだとなんと体長2メートル以上、重さ20キロ以上にも達するという。その迫力たるや一般的なウナギの概念を突き崩しかねないものである。 ぜひその後尊顔を野外で拝みたいと思い、夜の河川へ繰り出した。
先日、デイリーポータルZ編集部の石川さんたちと虫捕りに行った(こちらの記事「素手で虫捕りまくり」)。 それが思いのほか楽しく、皆ついつい夢中になってしまった。 真剣なまなざしで草むらを見つめ、はじける笑顔で捕った虫を掲げる石川さんたちを見て、 虫捕りは大人も楽しめるホビーであると僕は確信した。 しかし、虫を捕るには野山を駆け回る必要がある。体力に自信の無い人や足腰の弱いお年寄りには少々厳しいかもしれない。 いっそコンビニエンスストアに行くような感覚でカジュアルに虫捕りができればいいのに。 …ん?コンビニ?
10歳くらいの頃だったと思う。親に買ってもらったばかりの野草図鑑を眺めていると、妙な植物の写真を見つけた。形はそこまでヘンテコではないものの、葉っぱも茎も真っ白なその姿は、緑あふれる図鑑の中で浮きまくっていた。それが件の植物、「ギンリョウソウ」との出会いである。 写真の中のギンリョウソウはとても不思議で綺麗で、僕の心をわしづかみにした。この目で見てみたいと思った。しかしなかなか出会えないまま大人になってしまった。
「そうめんかぼちゃ」というウリがある。別名をそうめんうりあるいは金糸瓜と言い、茹でるとその果肉がそうめんや錦糸卵のようにほぐれるそうだ。 実際、そうめんのように麺つゆに浸して食べることもあるという。ならそうめんにとどまらず、色々な麺料理にアレンジできはしないだろうか。
アバサー、イラブチャー、ミーバイ、グルクン…。沖縄には呼び名の面白い魚が多い。でもそれは僕たち本土の人間が琉球独特の言葉の響きを新鮮に感じているだけであって、その意味合いに面白味を見出しているわけではない。 だが誰もが「何それ!?」と言ってしまうような意味ありげな名を持つ魚もいる。「オジサン」に「コウコウセイ」、そして「ハマサキノオクサン」だ。
いよいよ本格的に秋だ。 いかに沖縄といえど、日が落ちれば肌寒さを覚える。 南国の森からも生物たちの息遣いがいくらか聴こえづらくなってきたこの頃である。 だが、この季節の沖縄だからこそ出会える素敵な大型昆虫がいる。 その名も「ヤンバルクロギリス」だ。 V6と同年にデビュー ヤンバルクロギリスの生息地は世界でも沖縄本島にしか生息していない。 さらに言えば、その小さな沖縄本島の中でも北部エリアに広がる山林地帯、通称「やんばる」にしか分布しないというレアモノぶりである。 ある日、何かの拍子にやんばるの森が消えてしまったら、ヤンバルクロギリスは地球上から姿を消すことになる。極端な話だが。 原生の自然を残すやんばるの森 ところで、こうしたある地域にしか分布していない生物のことを当該地域における「固有種」という。 やんばるといえば今年2021年には西表島や奄美諸島と併せてUNESCOが定めるところの世界
「沖縄にはめちゃくちゃデカいサヨリがいる。サンマよりデカいやつがいる。」そんな噂を耳にした。 サヨリってあの下顎が長くて、針みたいに細っこい弱々しい魚だろう。それがサンマより大きくなる? これは面白い。真偽を確かめよう。
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